関西ばら会

長居公園にて「やさしいばらの育て方」の講習会を原則偶数月・第1日曜日・14時~16時に開催しております(要予約 教材費200円必要 お申込み 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788 )また、常時会員の募集を行っています。Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp にお問い合わせください。

関西ばら会です! 長居公園内「花とみどりと自然の情報センター」にて「やさしいばらの育て方」の講習会を行っております。(要予約 教材費200円のみ必要 原則偶数月 第1日曜日 14:00~16:00 お申込み・お問い合わせ 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788) Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp

今年最後の定期薬剤散布?

昨日に引き続き、まだ咲いている花を昨日と重複しないように並べます。

画像の花は切り花としてご近所にお配りしますので、まだ3分咲き。

コンテストに出品する場合は5~6分咲き程度で採花して、審査の時刻に7~8分咲きに開くようにします。

今日の画像の花たちは審査員から「明日の花」と言われ、開花度が足りない花として審査対象にもなりません。

11月17日 熱情

ご近所にお配りして最も喜ばれる品種の一つです。

 

11月17日 狭山路

華やかな色合いでこれもご近所で人気がありますが、花芯の締まり方が今一つ。

10年ほど栽培しましたが、コンテストで「勝てる品種」ではないと判断しました。

今年の年末には株数を減らす予定です。

 

11月17日 都大路

この品種は30数年前に私がコンテスト デビューを果たした(ベテランの先生方に伍して初めて1等賞を頂戴した)品種ですので、ず~~っと大事にしています。

またその時の株(樹齢約40年)も今なお健在です。

 

11月17日 ロマンチックメモリー

小ぶりな花容のHT種です。

房咲き性がありますので、我が家ではフロリバンダ種として扱っています。

 

11月17日 クリスチャンディオール

「明日の花」の典型ですね。

仮にこれをコンテスト会場に持ち込み、無理やり開花させる(コンテスト派は「剥く(むく)」と表現します)としても、やはり「剥いた花」という感は否めない開花度ですね。

 

11月17日 無名種

何度もご紹介している営利切り花用の無名種です。

花保ちが良く、今の時期なら1週間~10日くらいは楽しめます。

 

11月17日 春芳

これは見頃の開花度、ただし花芯はグチャグチャでした。

香りの良さが魅力。

関西ばら会の「香りの花競技」で1等を頂戴したこともあります。

通常は花芯もきれいですので、コンテストの1本花競技でも使える品種です。

 

11月17日 レッドサージ

フロリバンダ種です。

御多分に漏れず秋は房咲き性が劣りますが、春は賑やかな房を楽しめます。

 

ちょっと変わった品種では、

11月17日 つるデンティベス①

11月17日 つるデンティベス②

ローズヒップ(実)がきれいに色づいています。

 

9月末にテッポウムシ(ゴマダラカミキリの幼虫)を退治した株があります。

曇天のおかげで1日中作業ができました - 関西ばら会

9月29日 テッポウムシ退治①

この株は、

11月17日 テッポウムシ退治跡①

また、

9月29日 テッポウムシ退治②

この株は、

11月17日 テッポウムシ退治跡②

という感じで、テッポウムシの居所を見つけるためにピンセットで掘り進めたクラウン(株元)部分に、新たなムックリとした、あるいはブツブツの木質組織(一見癌腫のようにも見えますが)ができ始めています。

もちろん新たな大鋸屑(おがくず)は出ておらず、これらの樹のテッポウムシは退治できています。

 

上述の「狭山路」のところでも触れましたが、12月を前にしてそろそろ植え替えをする株の目星をつけ始めました。

どうしても植え替えなければならないのは、老化して良花が望めない株です。

11月17日 植え替え候補①

樹齢40年近い「シージャック」ですが、株元が2つに分かれ、新しいシュートは出ていませんし、上部に太い途中シュートもありません。

この株のすぐ隣、上の株と同じ時に植えた別の「シージャック」ですが、

11月17日 地植えの「シージャック」

ベーサル シュートが2本、左の古枝からは太い途中シュートが2本出ています。

①の老化した「シージャック」との樹勢の違いは明らか……というわけで、弱っている株はこの冬で「サヨナラ」です。

 

また同じく樹齢40年の「ピアニシモ」ですが、

11月17日 植え替え候補②

かつて株元は10数㎝の太さがありましたが、現在は老化してすっかり瘦せてしまいました。

しかし、細いながらもベーサルシュートを出し続けていますので、この株は「鉢上げ」して鉢植え株として栽培を続けることにしています。

 

また成長の思わしくない株もあります。

11月17日 成長できなかった「ユートピア」①

11月17日 成長できなかった「ユートピア」②

数年前に鉢から地に下ろした「ユートピア」ですが、通常は側面を割った古いプラスチック鉢を使って「鉢植え状態」にして植え付け、周りの先輩株たちからの干渉を阻止するのですが、この株はその作業をサボってしまいました。

その結果は覿面(てきめん)でご覧のような結果に終わりました。

この株には申し訳ないのですが「サヨナラ」をせざるを得ません。

跡地には手を抜かずに古い鉢でガードして、別の株を植えることにします。

 

そして予定通り?11月になって3回目の定期薬剤散布を実施しました。

11月17日 定期薬剤散布

本日のレシピは、

トップジンM水和剤(殺菌剤)……75g

オルトラン水和剤(殺虫剤)……100g

サイアノックス乳剤(殺虫剤)……100㏄

水……100ℓ

 

本日は展着剤のアプローチBIを使っていません。

いや、使いたくても在庫が払底しており、展着剤がないのです。

仕方なくサイアノックス乳剤を使うことによって、乳剤中の展着剤成分で代用した次第。

何しろ11月第1週で定期薬剤散布を終了するのが、ここ数年の通例。

先週、11月に入って2度目の薬剤散布をしたことすら異例で、まさか3回目があるとは!

というわけで、新たに薬剤を購入することなく、残っているものを使って散布しました。

しかし、今日の散布でオルトランもサイアノックスも無くなりました。

来週はもう「無い袖は振れぬ」状態になりましたので、薬剤散布はないと思います。

もしも散布が必要ならば、近くのホームセンターに走らなければなりません。

それだけは勘弁してほしい……という今年の異常高温です。