明日、10月6日は偶数月の第1日曜日ですので、予定通り「やさしいばらの育て方」の講習会を開催いたします。
場所と時間はいつもと同じ、長居公園「花と緑と自然の情報センター」1Fセミナー室にて、午後2時~4時の講習です。
講習内容は10~11月の管理。
秋花のシーズンですので、開花前後のステムや花の管理、病害虫対策、花後の施肥、コンテストへの出品方法などが中心です。
もちろん、ご質問やご相談は遠慮なくおっしゃってください。
例によって、会員様以外は原則として予約が必要(花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788)ですが、当日、会場でも受け付けます(教材費¥200をお願いいたします)。
皆様のご参加をお待ちしております。
さて10月に入り、日中はさることながら朝夕はさすがに秋の空気になりました。
多くのステムの先端に蕾が乗っています。
そして、副蕾の整理も忙しくなっています。
HT種で立派な花を咲かせたい場合に行う作業です。
ガーデン派の皆様や公園などで咲かせる場合は、花期を長くするために副蕾を摘む必要はありません。
ところが、この期に及んで太くて立派なステムであるにもかかわらずブラインド(蕾が乗らない芽)が散見されます。
春と同様に5枚葉を1枚つけて切り戻します。
こうすれば、クリスマス~正月頃に花を楽しめる可能性があります。
また今朝は、原因不明の症状を発見しました。
3月下旬~4月初めであればバラクキバチの被害ですが、秋にバラクキの産卵は考えられません。
原因は見当もつきませんが、とりあえずこれも5枚葉1枚つけて切り戻し、年末年始の花に期待します。
早くも咲き始めたHT種があります。
……と言えば格好良いのですが、実際は「秋花剪定」の失敗!!剪定が早すぎた品種たちです。
我が家に「さかと」は2株(地植え)ありますが、2株とも咲き始めてしまいました。
一方、同日に剪定した「ジェミニ」(地植え2株)はようやく蕾が見え始めたところ。
秋花は「さかと」の方が早咲きなのでしょうか?
例の営利切り花用の無名種です。
夏の間もよ~~咲いてくれましたが、秋も元気です。
これはスタンダード作りのフロリバンダ種で「秋花剪定」はしていません。
「HT種が咲いていない間のつなぎの花にしよう」と思い、早い時期(お盆の頃)にやや深めに切り戻したものが、9月下旬からたくさん咲いています。
香りと言い、やさしい花形と言い、ピンク(時には象牙色)を含んだ花色と言い、ハークネスの最高傑作だと思います。
ただ秋花は房にならず単花で咲くことが多く、加えてブラインドも多いのが「玉に瑕(きず)」でしょうか。
明日は講習会のために定期薬剤散布ができませんので、夕方、平均10m/sec の強風が吹いていましたが、決行しました。
本日のレシピは、
ラリー乳剤(殺菌剤)……30㏄
スピノエース フロアブル(殺虫剤)……35㏄
アファーム乳剤(殺虫剤)……100㏄
鉄力あくあ(微量要素剤)……25㏄
アプローチBI(展着剤)……100㏄
水……100ℓ
強風下でしたので、水和剤(粉の薬)が使えませんでした。
先週に引き続き、殺虫剤はミカンキイロアザミウマ対策を念頭に置いています。
ただし、スピノエースもアファームも、この数年来、ミカンキイロに対する効力が落ちているという報告があります。
今週は「気休め」で散布しましたが、来週の定期散布では確実に効果のある薬剤(ディアナSC、コテツフロアブル、プレオ フロアブルなど)を使用する予定です。
なお、6月以降ずっと散布していたダニ忌避剤「バイオ アクト」は、先週を最後に今年の散布を終了しました(実は、在庫がなくなりました……が正直なところです)。
というわけで、明日の午後、「やさしいばらの育て方」講習会に皆様お出ましくださいませ。