この3日間ほどは梅雨が明けたかのような晴天、そして猛暑になっています。
京都では37℃越え、大阪でも35℃越えの猛暑日が続いているようですが、ありがたいことに明石は海風が入るため32℃台の真夏日にとどまっています。
今週も今年の2番花の最盛期が続きました。
強い雨のため採花できなかった朝もありましたが、3日(水)~4日(木)が6月29日に次ぐ第2のピークでした。
この2日間は我が家のバケツを総動員しました。
私は早朝、出勤前に花を切りまくるだけですが、家内にはこの大量の花の「処分」で苦労を掛けています。
「ご自由にお持ちください」とガレージの前に置いておけば楽(ラク)なのでしょうけれども、愛情を込めて咲かせた花ゆえ、誰に貰(もら)われて行ったのかが分からないと寂しくて、家内に「花配りオバサン」になってもらっています。
今朝になってやっと「ピークを越えたなぁ」と実感できる量になりました。
先週(6月29日・30日)の記事でご覧いただいたべと病の様子です。
2番花を咲かせたステムの葉の多くが落ち、「葉無しの棒状」になってしまいました。
地植えも、
「御神木」の魅惑が、ご覧のような状態になってしまいました。
矢印のステムは「十数年ぶりに出た!」と喜んでいたシュートです。
全く葉が残っていませんので、シュートの勢いは風前の灯し火。
この秋、久々に開催される(公財)日本ばら会の全国大会で「あわよくば5回目の日本一を!」と目論んでいたのですが、早くも「挫折」してしまいました。
これも秋の全国大会に「有望」だったはずの「手児奈」のベーサルシュート。
今にも葉柄ごと落ちそうです。
地面には、
たくさんの黄変した小葉が散らばっています。
黄変して葉が散るという点においては「黒星病(黒点病)」も同様ですが、
べと病の黄変した葉には、あの不吉な「ブラック スポット(黒点)」がありません。
緑色の部分を残しながら黄変します。
この状態の小葉に触れるとパラパラと散ってしまいます。
いずれにしても、これまでも毎年梅雨時に何株かでべと病を見ることはありましたが、今年ほど大規模に罹患し蔓延したことは、40年近いばら栽培の中で初めての経験です。
ただし、露地栽培のばらはべと病で枯死することは(たぶん)ありません。
最初にべと病に罹(かか)り、真っ先に落葉した「化粧坂」は、
新たな芽を吹いています。
落葉した部分全てから芽が伸びますが、上部の2~3芽だけを伸ばし、葉数を増やして樹勢の回復に努めます。
とは言っても、今の時期に葉を落としてしまった株は秋の良花を期待できません。
これから冬まではひたすら「病み上がり」扱いをして樹勢回復を目指し、来年春の花を期待することにします。
(「黒星病」やダニの害で葉を落としてしまった株も、今年は冬まで樹勢回復に努め、花を咲かせるのは来春にします。)
夕方遅い時間(19:00頃)に定期薬剤散布をしました。
今日のレシピは、
サルバトーレME(殺菌剤)……35㏄
ジマンダイセン水和剤(殺菌剤)……250g
スピノエース フロアブル(殺虫剤)……35㏄
オルトラン水和剤(殺虫剤)……100g
バイオアクト(ダニ忌避剤)……100㏄
アプローチBI(展着剤)……100㏄
水……100ℓ
べと病蔓延阻止のため、6月30日と同様に「ジマンダイセン水和剤」を使用しました。
ダイセン系農薬(有機硫黄剤)は高温時に薬害を生じやすいので、真夏の日光が当たっている時間帯に散布するのは危険です。
夏場に散布する場合は、日没~薄暮の時間帯に散布するのが良いと思います。