今日は朝からず~~っと雨降りという予報でしたが、ありがたいことに良い方に外れて、午前9時過ぎにはほぼ雨が上がりました。
さらに明石(播磨南東部)には強風注意報が発令中で強い南風(平均10m/sec)が吹きつけているおかげで、雨に濡れていたばらさんたちの葉が乾いていました。
そこで、午前中に近所のホームセンターで仕入れてきたジマンダイセン水和剤を、昨日ご紹介したべと病の対策として散布しました。
レシピは、
ジマンダイセン水和剤(殺菌剤)……250g
アプローチBI(展着剤)……100㏄
水……100ℓ
ジマンダイセンは予防効果のみで、治療効果がありません。
今日の散布は、これ以上周りの株に伝染しないようにという意図です。
それにしても古い薬は葉に薬痕が残ります。
いかにも「薬剤散布をしたぞ~!」という満足感に浸れます。
思えば昔はこんな薬ばかりでした……オーソサイドやら硫黄剤やら。
私がコンテスト駆け出しの90年代初めの頃は、会場で脱脂綿を濡らして葉の汚れを拭き取っていました。。。懐かしい。
それに比べて、近年の薬は全く薬痕が残らず、本当に楽(らく)です。
現在私が定期散布で使っている薬の中で薬痕が残るのは、トップジンMだけです(これも古い薬ですね)。
さて、この1週間に咲いた2番花の中で、多少はきれいに見えるものを、ばら業者さんのカタログのように並べます。
香りが抜群。また1本花競技でも十分に通用する花形、大きさです。
交配親のエレガントレディー(旧名ダイアナ プリンセス オブ ウェールズ)は鉢植えではあまり良花が咲きませんが、こちらは鉢植えでも良花が見られ、育てやすい品種です。
熊本の唐杉純夫氏発見の「フロージン82」の枝変わり。
登録はHT種ではなくGr(グランディフローラ)種。
つまり「クィーン エリザベス」に代表される大輪房咲品種です。
しかし1輪だけで咲かせると見事な大輪になり、格好も典型的な高芯剣弁の品種ですので、私は10本組花の中に混ぜたことがあります。
「ローラ」よりも透明感のあるオレンジ色が大変魅力的です。
株も非常に丈夫で大株になりますが、樹高があまり高くありませんので鉢植えで栽培できます。
この花も10号鉢に咲いた花です。
これも10本組花の中に入れたことがあります。
さすがに大女優の名を冠するだけあって美形です。
しかし、春は大したことはありませんが、秋のステムは手で持てないほどトゲだらけになります。
「丈夫で長持ち」というイメージの強健な赤ばらですが、花数はあまり多くありません。
広島バラ園から品種違いで届いた株です。
しかしその大らかな花容と色合いが気に入り、捨てずに残して我が家の一員になりました。
小ぶりの花ですが「マンマイちゃんの花〈仏壇花〉」として重宝しています。
雨天・曇天が続いたため、覆輪の発色が不十分です。
丈夫で大株になります。
家を建てた時からいる株で30数年経て、株元は25㎝以上の太さがあります。
他の黄色品種同様、花足が速く、写真・右のような蕾でも4~5時間で満開になります。
陽当たりが良くない方が、黄色が濃く出ます。
一方、黄色品種の中で花保ちの良いのは、
オランダのLEX社作出の営利切花用の品種で、正式名称は「Roche+」と「+」が付くようです。
春の1番花は形の良い高芯咲ですが、2番花~秋花は花形が崩れます。
しかし輝きのある赤色は他種の追随を許さない色合いです。
ややローズ色に傾く赤色。好き嫌いが分かれるかも。
樹は極めて強健で2~3年で大株に成長します。
樹高もあまり高くなりませんので、鉢植えでコンテストレベルの花が育ちます。
我が家には1株しか残っていませんが、それでも良花を咲かせ続けています。
1番花はステムの上部に柳葉や3枚葉ばかりがズラズラ並びこの上なくバランスが悪いのですが、2番花以降は5枚葉が揃います。
秋花は初心者でもコンテスト1等を狙える便利な品種です。
便利な品種といえば、これも。
誰が咲かせても同じ花が咲く……ある意味、完成されたコンテスト花です。
これはコンテスト花として「春一発」の品種。
秋花は花芯がまとまりにくい上に花色がくすみます。
ロージに対して、こちらは「秋一発」の品種。
我が家では地植えと鉢植え合わせて25株ほど栽培しています。
春花よりも秋花の方が黄色が濃く出ます。
品格のある花容で花保ちも良い、大変優れた品種だと思います。
ただし鉢植えでは良花を見るのが難しいかもしれません。
地植えにすると株も良く育ち、堂々とした花が咲きます。
大株に育っていた1株がこの春に突然枯れ、現在1株だけ残っています。
ご近所に配った時に最も喜ばれる品種です。
ご近所にお配りすると、花の大きさで驚かれる品種です。
コンテストでは大きすぎて他の品種と組み合わせることができませんし、関東のコンテストに持参した時には「(大きすぎて)下品」と言われました。
香りは抜群、ただ花弁が薄く雨には弱い品種です。
我が家に残っている株は、本種の発表年に菊雄さんが穂木を採った親株の1つを、我が師・寺西致知先生が下さったものです。
我が家のコンテスト主力選手。
毎度書きますが、鉢植えでは良花が咲きません。
かつ地植えでも低く剪定するとイジケます。
春花剪定では1mほどの高さ、秋花剪定は1・8mほどで剪りますので、10月の花は2.5mの上空に咲きます。
ちょっと特殊な育て方が必要です。
今日ご紹介するつもりで準備していた画像、まだ半分以上残っていますが、長くなりますので、ここまでにします。
残りは次の機会に並べ立てます。
最後に今日の採花。
雨に濡れた花ですので、明日にはシミが出、明後日には腐ります。
んが、我が家だけでは飾り切れませんので、家内が「腐ります」と説明しながら、現在ご近所に配ってくれています。
2番花がどっさり咲くと、花の行き先に苦労します。
(否、私は切るだけ。苦労しているのは「花配りオバサン」「花押し付けオバサン」になってくれている家内です……アリガタヤ、アリガタヤ。)