天気予報通り、朝方まで強い雨。
朝7時~9時頃までは小止み状態でしたので、その間に畑のナスやトマト、ピーマンたちが雨の重みで折れないように農竹を差し込んで縛り付け、次にビールのお供の枝豆の収穫をして、その後、雨でびしょびしょになった2番花たちを採花。
そうこうしているうちに、また本降りの雨になってしまいました。
毎週土・日は「ばらの奴隷」として働き、日曜日の夜にはヘトヘトになって体中に湿布薬を貼りながら、「平日に京都で仕事をしている時の方が、どれほど体が休まることか!」と本音を漏らすのが常です。
しかし今日は、雨のおかげで肉体労働から解放され、今年の暑中見舞いに使うばらの画像をあれやこれやと選びつつ、休息できています。
さて、この1週間に咲いた「エエ花」をご覧下さい。
1.5番花はすでに終わり、画像はすべて2番花です。
例の営利切花用の試作種(とは言ってもすでに数年経過)です。
1株だけ鉢植えで栽培していますが、花付きが良く、同時に複数輪を採花できます。
1番花に劣らない大輪が咲きました。
この花ならば「武州」に負けないのですが、秋花は残念ながら色が濁り、黒ずんだ朱色になってしまいます。
私がコンテスト駆け出しの頃、大先輩の方々を驚かせる花を咲かせた株が今なお健在で、画像はその株に咲いた花です。
梅雨入り前の晴天時に咲いたディライトは真っ赤に染まります。
ただ、昔ほど香りを感じなくなったのは、私の嗅覚が老いたせいでしょうか?
同様に「イントゥリーグ」も全然香りません(家内もそう言っています)。
ひょっとしたら老化したのは私だけではなく、樹の方も老いぼれて来たのではないかと(勝手に)思っているのですが。。。
今年の1番花は全て首が垂れていました。
花の大きさに対して花首が弱いためですが、やや小さめの花が咲く2番花になると、キッチリと上を向いて咲いています。
本来は営利切花用のHT品種ですが、房咲性が豊かですので、我が家ではフロリバンダ種として扱い、主蕾を摘んで側蕾を咲かせます。
ハウスで栽培すると濃い山吹色の花が咲くそうですが、露地では淡い色合いになってしまいます。
京阪枚方園芸の小山内君のHT種です。
黄色品種の中では花足がゆっくりとしていますので、コンテストにも使えます。
その小山内君はず~~っとオールドローズ花形の花ばかり作っていましたが、この春に「アーティスト」という赤色のHT品種を発表したようです。
私は現物を見ていませんが、5月の加古川ばら展で確実園の前野さんにお会いした際にお話を伺うと、剣弁で香りの良い品種だとか。
ただし写真を見ると「盛上がり咲き」で、すっくりと花芯の立つコンテスト花形ではありません。
どなたかが栽培なさってばら展に出品なさったならば、その時に我が家に迎え入れるかどうかを判断しようと思います。
参考までに、京阪枚方園芸のカタログです。
アーティスト(Artist) - バラのWEBカタログ - 京阪園芸ガーデナーズ (keihan-engei.com)
その前野さんに昨年頂戴した稀少品種です。
コンテスト花形ではありませんが、この数年来の私自身のブームである絞り品種で、香りも良いので気に入っています。
同様に絞り品種では、
(寺西)菊雄さんの絞り品種。
花形はいかにも菊雄さんらしい高芯咲です。
1番花はピンクの色合いが濃く見事な絞り花でしたが、2番花ではピンクが淡くなっています。
房咲性がありますので、写真の花では側蕾も咲かせようと思っています。
絞り花でもう1品種。
「我が家の家風」に合う花形ではありませんが、フロリバンダ種ですので「この形もあり」です。
鉢植えで30年以上経過した古株ですが、健在です。
①は御神木の2番花、②はその御神木を穂木として接いだ「御神木の子」の花。
この発色の差はどこから来るのでしょうか?
正直なところ、御神木は午前中ほとんど陽の当たらない場所に植わっています。
②は発色が良くなるようにと陽当たりの良い南側に植えています。
陽当たりが良いと発色が悪くなるのでしょうか?
しかし②と同様に御神木から穂木を採り、御神木のすぐそばの陽当たりがあまり良くない場所に植えた株の花も、御神木ほどの発色をしません。
理由は分からないながら、常に色濃く発色するのが御神木の御神木たる所以……つまりはそういうことなのでしょうか?
この花は単花で咲かせましたが、房咲性も豊かな品種です。
そこでこれまたフロリバンダ種として扱い、別の株では主蕾を摘んで数輪の側蕾を咲かせることにしています。
香りの良い房咲きというのは魅力的だと思います。
香りの房咲きと言えば、
スタンダード作りのメリルですが、台木にしたトゲナシノイバラとの相性が良かったのか、2年半で大株になっています。
枝変わりしてツルばらとなり、懸崖作りの一角を担っています。
多くはブイブイ(カナブン・ハナムグリ)の餌になってしまいますが、この花は無傷でした。
この1週間の花の中で、これが1等賞でしょうか。
樹高が高くなる品種ですので「花のお尻」を見上げつつ採花したところ、きれいな花芯で思わず「おおっ!」と声が出ました。
花の大きさも1番花に負けない雄大な花でした。
先週も「発色の良くないガーパー」と悪口を書きましたが、強い陽射しの下で咲いたこの花もエエ感じのボカシが入っていました。
雨の中で色気のある花を咲かせていました。
ただステムはトゲだらけで、採花する時に手で持てる所がありません。
1番花だけはトゲが普通より多少多いかな?程度ですが、2番花以降、トゲだらけのステムになります。
花付きが良く、かつ花立ちも多いので、まとまって採花できます。
樹の成長が早く大株になりますが、樹高はあまり高くなりません。
鉢植えでもデッカイ花が咲き、我が家の主力選手の一員です。
ただ花色がローズ色掛かったくすんだ赤色で派手さがありませんので、好き嫌いが分かれるかもしれません。
1番花はややクリーム色掛かった白色ですが、気温の高い時に咲く花にはピンクのボカシが入り、白桃を思わせる美味しそうな色になります。
秋のコンテスト時にはまた白花に戻ってしまいます。
コンテストの時にこの色が出たらどんなに良かろうと思うこと頻りです。
で、この花に近づいて見ると、
1番上の円内にさらに近づくと、
ミカンキイロアザミウマだと思います。
同様に、
これも良く見ると、花芯の向かって左側には、
スリップスの被害は、梅雨時に咲く2番花に多く発生します。
この画像は昨日(22日)の朝のものですが、これは多分ミカンキイロだろうと判断して、昨日朝の定期薬剤散布ではコテツフロアブルを使用した次第です。
雨の止み間にスリップスの有無を注意深く観察しなければならない時期です。