関西ばら会

長居公園にて「やさしいばらの育て方」の講習会を原則偶数月・第1日曜日・14時~16時に開催しております(要予約 教材費200円必要 お申込み 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788 )また、常時会員の募集を行っています。Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp にお問い合わせください。

関西ばら会です! 長居公園内「花とみどりと自然の情報センター」にて「やさしいばらの育て方」の講習会を行っております。(要予約 教材費200円のみ必要 原則偶数月 第1日曜日 14:00~16:00 お申込み・お問い合わせ 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788) Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp

地植えの元肥入れ+鉢植えの施肥

明け方4時頃に「集中豪雨」並みの大きな雨音で目が覚めました。

30分程で強い雨雲は通過しましたが、予想外の強い雨でした。

その強い雨に打たれましたが、1.5番花の「そどおり姫」に良花がありました。

6月2日 そどおり姫

5月上旬~中旬に咲く1番花に対して、ブラインドだったり虫害に遭ったりしたステムを4月中に切り戻しましたが、そこから伸びた芽に6月上旬~中旬に花が咲きます。

それを勝手に「1.5番花」と呼んでいます。

世間のどんな栽培書にも記述のない「我流」の命名です、悪しからず。

その1.5番花がそろそろ開花を始めています。

6月1日朝 1.5番花

1番花の凋花(ちょうか=しぼんだ花)を整理すると、庭が緑一色になり寂しい思いをします。

しかし、何らかのトラブルがあって切り戻した結果、1番花を見ることができずに残念な思いをしたステムに咲く1.5番花は、6月下旬~7月上旬に2番花が開花するまでの花のない期間に咲いて、庭に彩りを添えてくれるありがたい存在です。

 

さて、夜明け前の豪雨はすぐに上がり、予定通り朝から地植え株に1年間分の「元肥(窒素肥料)」を施しました。

6月2日 元肥

レバープランツ ボカシ肥料(粉状)[N:P:K=5:5:5]……20㎏

ミートンエース[N:P:K=7:4:4]……20㎏

これを地植え約80株に均等にばら撒き、5~10㎝の深さに中耕しました。

地植え株の根はどこにどの株の根が伸びているのか分かりませんので、品種による寡肥・多肥の区別はしていません。

施肥後①

施肥後②

施肥後③

昨年12月には世間並みの元肥として「PKハーベスト[N:P:K=0:20:18]」と「もみ殻堆肥(「燻炭」ではありません)」を与えてあります。

3週間早い冬の元肥入れ - 関西ばら会 (hateblo.jp)

 

12月にリン酸肥料を与え、梅雨入り前に窒素肥料を与えるメリットは、

①5月の花にはほとんど窒素が効いていない花形が乱れずスッキリした花になる。

②5月の花はリン酸肥料が強く効いている発色の良い花が見られる。

③梅雨の雨と夏の暑さで窒素分が早く分解する肥効が早く現れ、シュートの発生を促し、ステムの成長に資する。

④10月までには窒素分が消費され、秋花はスッキリとした花形で、発色の良い秀花を期待できる。

逆に、梅雨入り前に窒素肥料を与えるデメリットは、

①梅雨の雨によって肥料が分解し肥効が急激に現れる葉が軟弱に育ち肥大化する=うどん粉病にかかり易い。

②作業中にウッカリとシュート芽を傷つけることがある。

12月の冬の施肥ではリン酸(+カリ)肥料のみ施し、6月初旬・梅雨入り前に1年間分の窒素肥料を施す栽培法は「我流中の我流」ですが、秋のコンテストでご覧いただく私の花は、この施肥法の賜物だと自負しています。

自画自賛で烏滸がましく恐縮ですが、コンテスト派の皆様には推薦したい施肥法です。

 

午後からは、細枝の整理をしつつ鉢植えへの施肥を行いました。

6月2日 鉢植えの施肥①

私が「鉢用の肥料」として使っているのは、レバープランツ製「ボカシ大粒(N:P:K= 5:5:5)」です。

8号鉢には6粒、10号鉢には10粒、鉢の縁に沿って親指の先でギュッと土に押し込んでいます。

6月2日 鉢植え(8号鉢)の施肥②

鉢植えへの施肥作業は全鉢の半分くらいで予定時間終了(薄暗くなりました)。

残りは来週末の作業になります。

 

で、並んだ鉢の中に、

6月2日 蛇の脱皮痕

私は何が嫌いと言って、蛇ほど嫌いなものはありません。

実は毎年今頃、同じ場所でこの脱皮痕を目にします。

皮の色や長さ(1.2mほど)からして、どうやら青大将ですが、そ奴が我が家に住み着いているようです。

我が家の庭を住処にして、ネズミなどを退治してくれるのはありがたいのですが、蛇嫌いとしては絶対に姿を見たくない!!

「住んでいても良いから、姿だけは見せるなよ~~」と心から願って已みません。

 

今週の定期薬剤散布は天気予報と「にらめっこ」をして、昨日(1日)の朝に済ましてあります。

6月1日 定期薬剤散布

今回のレシピは、

サルバトーレME(殺菌剤)……35㏄

ピノエース フロアブル(殺虫剤)……25㏄

バイオアクト(ダニ忌避剤)……100㏄

アプローチBI(展着剤)……100㏄

水……100ℓ

6月になりましたので、毎年恒例の「バイオアクト」を混入してダニの発生を防ぎます。

今後、6月~9月中旬まで定期散布の折に必ず使用します。

「バイオアクト」開発の段階から(寺西)菊雄さんの依頼で1990年代初めから試用し、その後は購入して使用しておりますが、お陰で我が家では30年以上ダニに悩まされることはありません。

(よく見ると、薬剤の掛かりにくいツルばらの一部にダニが発生していることはあります。しかしそれが庭全体に広がることがないのは、バイオアクトの効果であることは間違いありません。)

毎年「お前はバイオアクト社のセールスマンか?」と言われるほど宣伝しておりますが、ダニに悩まされているお庭で6月~9月まで週1回バイオアクトを使用すると、1年でダニの姿が半減し、2年でチラホラ見られる程度に減り、3年目にはほとんど居なくなります。

毎年ハダニの被害に悩んでいる皆様は、是非お試しください……3年かかりますが。