先週、地植えの1番花後の処理をして、株元まで陽が差し込むようになりました。
たくましいシュートがたくさん出ています。
もちろん、鉢植え株も多くのシュートが発生しています。
シュートは今年の秋と来年春の「勝負花」を咲かせる大切なお世継ぎ枝ですので、「シュートの処理」は確実に実行します。
発生したシュートが25~35㎝になった頃に、展開した5枚葉を6~7枚残して上部をピンチします。
通常の剪定の時には、葉の上5㎜を芽の方向と平行になるように切りますが、シュートをピンチする時は葉のすぐ下を折ります。
その際にはハサミを使わずに爪を立てて折るのが良いと言われています。
(ハサミで切ると細胞が切断されるとか……まあ、あまり気にしなくても良いとは思いますが。)
ただし、折り取った方の葉をむしり「ヒゲ芽」が出ていないことを必ず確認します。
この矢印の芽のように、すでに芽が動き始めている場合はシュートに残った最上部の芽も動いている可能性があります。
このような「ヒゲ芽」になっていたらもう1枚下の5枚葉まで折り下げ、芽が動いていないことを確認します。
このシュート処理のタイミングが遅れると、上部の多くの芽が動いて「ヒゲ芽」になってしまいます。
5枚葉を1枚、また1枚と折り下げますが、あまりにも折り下げるとシュートの下部まで折り進んでしまいますので、
少し「ヒゲ芽」めいてはいますが、このくらいの芽で妥協せざるを得ません。
結局、シュートの長さは初めと比べて半分以下になってしまいました。
それでも「ヒゲ芽」の出ている芽でピンチして、細くて短い勢いのない枝にしてしまうよりはマシ……シュート2段目の芽が伸び始めるのは少し遅れますが、勢いのある2段目になります。
2週間前にピンチしたシュートからは2段目が伸び始めています。
通常2芽、時には3芽が動きます。
1芽だけ伸ばすか、2段目は二股にして2芽伸ばすか(3芽はダメです)、ここは各自で「流儀」を確立しなければなりません。
二股にすると、シュートの2段目以降はやや細くなりますが、このシュート1本で秋の良花を2輪採花できる可能性があります。
ただし共倒れになって、1輪の良花も見られない可能性もあります。
シュートは1本のまま伸ばすのが私の「流儀」です。
このシュート2段目も3~4週間後にはピンチして、3段目につなげます。
3段目もまた2芽伸びますが、この時は絶対に1芽だけに絞って伸ばしてください。
2段目で二股、3段目で二股×2、4段目で二股×4……とすると、せっかくのシュートが細く弱くなってしまいます。
その他、早咲きの品種で1番花を採花した枝、あるいは花後の凋花処理をした枝からも芽が伸び始めています。
このステムからは2芽伸びています。
通常、上の芽の方が勢いがありますので、下の芽(矢印)は掻き取ります。
中には3芽も動くものもあります。
これも1芽だけに絞ります。
また「春花剪定」の後と同様に、副芽が動くステムもあります。
というわけで、シュートにしても1番花の咲いたステムにしても、私は「秋花剪定」までず~~~っと1本のまま伸ばすことにしています。
夕方、定期薬剤散布を行いました。
今日のレシピは、
フルピカフロアブル(殺菌剤)……50㏄
スピノエースフロアブル(殺虫剤)……40㏄
バイオアクト(ダニ忌避剤)……100㏄
アプローチBI(展着剤)……100㏄
水……100ℓ
本日よりダニ対策のバイオアクトの混用を開始しました。
例年なら6月第1週の散布から使用しますが、今年は10日ほど早く開花しましたので、バイオアクトの散布を1週間前倒しして始めました。
月曜日以降、台風2号+前線の影響で雨が続きそうです。
明日は貴重な「晴れの日曜日(=肉体労働の日)」になりそうです。