天気予報通り、午前中は多少陽射しもあり庭仕事ができました。
否、庭仕事ではなく畑仕事でした。
キュウリ・トマト・ナス・ピーマン・オクラ・大豆(枝豆)……夏野菜を、条件の悪い北向きの狭い狭い畑とプランターに植え付けました。
昼過ぎから時々通り雨があり、午後3時頃から降り続ける状態になりました。
で、今朝のばら達の様子です。
大阪市及びその近郊、さらに南の和歌山方面にお住いの皆様のお宅ではもっと開花が進んでいることと思います。
大阪市内よりも2~3℃気温の低い我が明石では、やっとツルばらがちらほらと咲き始めたところです。
早咲きのHT種の鉢植えも、ほんのわずかですが咲いています。
今年の1番花を「ヒデさん」と競い合っていたコンフィですが、その後の「寒の戻り」のために開花が遅れ、やっと昨日になって開花宣言です。
このコンフィダンスの枝変わり品種の「織姫」も、
これは今日(29日)開花宣言でしょう。
この「織姫」は、1983年伊丹ばら園の発見・発表という品種です。
コンフィよりもピンクが濃く、妖艶な感じがします。
ただし樹勢が弱く、鈴木省三「ばら・花図譜」(小学館・1990年刊)のP.335では「脆弱性がある」と断言されています。
確かに私が明石でばら作りを始めた最初の年、秋苗を購入して植えたのですが、翌春の剪定後に伸びた芽が貧弱で、1輪の花も咲かせることなく枯れてしまいました。
あれから30数年、昨年の春、八ヶ岳農園の姫野さんに接ぎ木をしていただいて春苗を植えました。
丸1年間肥培し、この春から本格的に花を咲かせた次第です。
この春は、まだ蕾が3~4輪ありますので、1輪も咲かなかった30数年前に比べて、私の栽培技術も多少は進歩した感じです。
さわやかな香りもあり、大好きな品種の一つ「高雄」です。
黄色品種は概して「花足」が速いのですが、この高雄は特に速く、コンテストに出品する場合は、タイミングが非常に難しい品種です。
昨日の朝は、
こんな蕾状態でしたので、翌日に満開になるなんて、他の品種では考えられません。
ヒデさんも2輪目を咲かせました。
4月22日の記事でご覧いただいた今年の1番花よりも、こちらのヒデさんの方が良い発色をしています。
さて、今朝行った作業の中で「枝直し」の写真を撮りましたのでご覧ください。
本来はコンテストに出品する花だけに行う作業ですが、5月12~14日の「大阪ばら祭2023」に出品してくださる初心者の皆様の参考になれば……と思い(参考までに作業をして)撮影しました。
この作業を行って枝が真っすぐになるためには7~8日の時間が必要ですので、ばら祭に出品なさる花の枝直しは、まだ時間的に余裕があります。
私は模型飛行機などを作る時に使う「ヒノキ角材 5㎜✕5㎜✕900㎜」を適当な長さに切って使用しますが、細竹や竹ひご、傘の骨、自転車のスポークなどを使う人もいます。
では、作業です。
矢印のステムは、湾曲している上に花首もぐにゃぐにゃしていますので、真っすぐに矯正します。
まず、子房(ローズヒップ)の形状に合うように、先端を45°の角度をつけて斜めにカットします。
枝直し手順ーその1
添え木の最下部をゆる~くビニタイを巻いてステムに取り付けます。
矢印部分に近づくと、
こんな感じです。
枝直し手順ーその2
添え木の最上部を子房(ローズヒップ)に合わせ、ビニタイをゆる~く巻きます。
子房にピッタリと合っていることを確認した後、このままビニタイを強く巻いて、曲がった花首部分を真っすぐに固定します。
枝直し手順ーその3
ステムが湾曲しているため、中間部には添え木との間に隙間ができています。
この部分の隙間が無くなるように、ビニタイできつく縛り、ステムを真っすぐに矯正します。
枝直し手順―その4
最後に添え木最下部のビニタイをきつく縛って、終了です。
これで約1週間後には1本花競技に出品できる真っすぐなステムになります。
なお、4~5日経過すると、花首が添え木の先端部よりも上に伸びることがあります。
その場合は、ビニタイ全体の巻き方を少し緩めて添え木を上にずらし、その先端を子房部分にピッタリと合わせてから、再びビニタイを強く縛り直します。
天気予報通り、今夜(もうすぐ22時)は雨・風共に強く、窓の外ではかなり大きな音がしています。
ばらに被害が出ぬようにと念じています。
明日は午後には雨が上がり、薬剤散布ができると思うのですが……