昨日までとはちょっと違い、青空ながら雲が多くなりました。
今日は大口の届け先に花を持ち込む予定でしたが、先方のご都合により「ご近所さま行き」になりました。
今日の花の中で、コンテスト出品の際に参考になると思われるものがありましたので、最初に「コンテスト出品講座」をします。
この大文字は、花芯がいわゆる「かぶる」という咲き方になっています。
また左の外弁の色が黒く濁っています(大文字の秋花はしばしば「濁り」が出ます)。
そこで、もしもこの花をコンテストに出すならば、次のような手を加えます。
まず、花芯にかぶっている花弁の先端を起こす努力(綿棒などでやさしく撫で続ける)をし、どうしても立ち上がらない場合は、荒療治ですが、かぶっている部分(2㎜ほど)を(よく切れるハサミを使って)外科手術をして取り除き、花芯の巻いている部分が上から見えるようにします。
次に、濁りのある外弁を生え際からむしり取ります。
そうすると左側が欠けた不格好な花になりますので、一番左で立っている花弁を水平状態まで開かせ、右の外弁の開き方と対照になるよう、バランスを整えます。
私がコンテスト初心者で純粋だった頃は、ベテランたちがこんなに「汚い手」を使って花形を整えているとは思ってもいませんでしたが、実は……やっているんです。。。
もちろん、「よく咲いた花」はこんなことはしません。
フラスコに挿すだけで、ドレッシングすらしなくても1等賞になります。
外科手術をしなければならないような花は、結局入賞すらしないことが多いことは確かです。
さて、昨日及び先週のブログでご紹介した品種と一部重なりますが、こんな花がありました。
弁裏がもう少し黄色に発色した方がきれいですが、気温が下がると黄色が出ずに白くなってしまいます。
大株に30輪ほど咲いたローラですが、そろそろ終わりに近づきました。
香りの品種として育てています。
この秋は飛び切り良い武州には出会っていません。
この花も大きく芯も高いのですが、何となく物足りません。
そどおり姫も、この秋はイマイチ。
昨日もご紹介した切り花品種ですが、今日の花の方が華やかな雰囲気です。
花首も曲がらず、良く咲いています。
品種登録はHT種ですが房咲性が強いので、フロリバンダ扱いして栽培しています。
香りを楽しむための品種です。
最近お気に入りの絞り品種です。
秋はとりわけ深い色合いに咲きます。
夕方、定期薬剤散布をしました。
風があったため、粉薬(水和剤・水溶剤)は計量時に飛んでしまいますので、液剤のみにしました。
薬剤レシピは、
ラリー乳剤(殺菌剤)……25㏄
コテツフロアブル(殺虫剤)……50㏄
アファーム乳剤(殺虫剤)……100㏄
アプローチBI(展着剤)……100㏄
水……100ℓ
今年の定期薬剤散布は、あと1回。
来週が最終散布の予定です。