朝は気温が下がり、肌寒いほどでした。
しかし午前中、陽射しを浴びて草むしりのために地べたを這いずり回ると、やはり大汗をかきました。
午後は……ふと気づけば来週の日曜日は「やさしいばらの育て方」の講習会!
テキストを大慌てで仕上げました。
さて、昨日は台風後の塩害の画像ばかりで景気がよくありませんでしたので、今日は健全なステムばかりを並べようと思います。
まず、台風後の採花状況です。
HT種が咲いていない上に、ツルばらの花は暴風ですべてが飛び、フロリバンダも被害がありましたので、切れる花はほんのわずかです。
塀の陰や風の当たらない場所に置いてあった鉢の花です。
左の大輪花は魅惑です。
遅れ馳せに出たシュートの2段目に咲かせた花です。
御神木の血筋で発色が良いことを確認しました。
台風通過時に蕾だったため、吹き飛ばされるのを免れた連中が開花しました。
「やさしいばらの育て方」講習会のテキスト10月の手入れには、HT種の開花11~12日前以降の蕾の写真を並べてあります。
今年のばら展の日程(10月14~16日)からすれば、10月2~3日頃以降の目安になると思いますが、それ以前……つまり、今はどんな状態であればよいのかを見ていただこうと思います(対象はすべてHT種です.。画像は全部今日撮りました)。
もちろん今後の天候(気温・晴雨など)に左右され、3~5日の誤差を生じることはご承知おきください。
また品種によっても差異があります。
まずはステムの先端に蕾が見えないと開花日の予想はできません。
ステム先端をかき分けなくても小豆(あずき)よりもちょっと小さな蕾が視認できれば、開花まで25日前後だと思います。
この時点ではまだ副蕾(側蕾)の処置はできません。
蕾が小豆の大きさになり、花首が5㎜~1㎝程度伸びています。
この状態でも副蕾の処理はできません。
花首が1.5~2㎝程度になり、副蕾の存在がはっきりとわかります。
指で(特にオヤヂの白魚、否、サンマのような指で)除去しようとすると、主蕾を折ったり幼い葉を傷つける「事故」が頻発します。
「あっっっ!!」ですべてが終わらないように、先の曲がったピンセットなどを使って、副蕾の処理をします。
つまり、この白秋がコンテストの会場で「こんにちは!」となる……はずですが。
蕾が大豆よりも大きくなり、花首も長さと太さを増します。
蕾が小指の先程度の大きさ、そして萼の縦筋がはっきりと見えます。
萼の隙間から花びらの色が覗くようになれば、開花まで2週間といったところです。
以下はテキストと重複しますが、
萼が下り始めると開花まで11~12日程度です。
(テキストではメルヘン ケーニギンの写真を使っています。)
萼が開いて下り始め蕾の花弁全体が見えると、開花まで8~9日。
(テキストでは魅惑の写真を使っています。)
「枝直し」が必要なステムは、この頃から添え木を取り付けます。
またこれ以降、雨が降ると蕾の中に浸み込んで醜いシミになったり花弁を腐らせたりしますので、雨対策が必要になります。
……で、今日のところ、我が家の庭でこれ以上開花の進んだ株はありませんので、生々しいサンプルはここまでです。
講習会に参加できない会員様、また当ブログをご覧くださる皆さまには、今週末のブログにテキスト掲載の画像をズラリと並べますので、参考にしてください。
あ、そうそう、台風通過後、塩害の出ている芽がありました。
伸び始めて10㎝に満たないクリスチャン ディオールの芽です。
ディオールはステムが80~90㎝も伸びますので、下の方の葉がイジケていても、上の方のステムが健全に成長すれば問題なかろうと思い、そのまま放置しました。
で、今朝の様子です。
ご覧の通り塩害で黒くなっていた下方の葉(矢印)は縮こまってしまいましたが、それより上は狙い通り健全に伸び始めています。
というわけで、3連休の最終日、午前中は汗を流し午後はPCに向かって、一日中ばら道楽でした。
台風16号は真っすぐ西へ進んでいます。
新たに発生しそうな17号は、偏西風が本州上空まで下ってきたようですので、日本列島に近づくことはないと思います。
どうかこのまま、10月中旬の花期まで台風の来襲がありませんように!