今日は梅雨の最中(さなか)の晴れ間、いかにも本来の「五月晴れ」(今日は旧暦5月21日)らしい蒸し暑い1日でした。
朝の採花の本数が、日々増えています。
今朝採花した中で、少しは「ばら」らしく咲いた花の画像を並べます。
それなりにきれいではありますが、2番花ですから5月の花とは雲泥の差があります。
派手なオレンジ色はご近所さんにも喜ばれます。
2002年の日本ばら会全国大会(於・千葉県八千代市京成バラ園)の理事長杯(2本組花)で1等賞を頂戴した株(今でも超元気)に咲いた花です。
全国的にはガーデン品種という認識だと思いますが、関西ばら会のコンテストには競技花として時々登場します。
魅惑に関しては、花芯がぐちゃぐちゃだった5月の花よりも、2番花の方が格上です。
我が家の「御神木」の魅惑は覆輪の発色の良さが際立っていますが、控え選手は花芯の高さが格別です。
100株以上(ひょっとしたら200株近く)「作っては捨て、作っては捨て」を繰り返して選抜した結果、我が家に残った2系統の魅惑です。
香りの品種として「秘蔵っ子」にしていたのですが、関西ばら会でも他に栽培している会員様がいらっしゃるようで……
5月の花に比べると、2番花は花弁数が随分少ないようです。
まだ蕾状態ですが、あと数時間もすると雄大に開きます。
この2・3年で我が家に増えた絞り系品種です。
これはもっと開かせて日に当てないと本来の発色にはなりません。
これももっと開かないと本来の花形にはなりませんが、ご近所へお配りする花なので早めに切っています。
営利用切り花品種ですので、花芯が1つになりません。
花色は「いま風」で面白いと思います。
同名の花が何種かあるようですが、これは田頭数蔵先輩(広島バラ園)の作出花(1996年)です。
5月と違い5枚葉の数は増えましたが、花弁の欠刻(フリル)がまだ出ます。やはり秋一発の花です……もちろんコンテスト出品の話ですが。
花形も大きさも5月の花と大差なく咲きました。
やはりよくできた品種です。。。んが、いつも申し上げる通り「作る面白さ」がありません。誰が栽培しても同じ花が咲いてしまいます。
さらに、切った瞬間にこの濃いピンクが一気に「白褪(しろざ)める」(造語です)のも気に入りません。
古~~い品種(1960年作出)ですので、手児奈と違ってなかなか良い花を咲かせてくれません。
「これだ!」という花は7~8年に1輪……という印象です。
だからこそ「面白い」と思うのですが。。。
これまたベテランたちのノスタルジイを掻き立てる品種です。
私のような「若造」は、最近になってやっとこの花の良さがわかったような気がしています。
しかし私は、「彼の岸」に渡って久しい我が師匠連のような「本物のディオール」を咲かせる技量を持っていません。
暑くなると赤みが強く出てしまいます。それはそれできれいだと思いますが。。。
こんな花を朝方に楽しんだ後、2番花の側蕾摘みに励みました。
中には主蕾の花首が90度曲がったもの(赤い矢印)も散見されます。
このパターンの花首曲がりは矯正できませんので、通常は下の青い矢印のところで剪定して、次に伸びるステムで「2.5番花」を咲かせます。
ただ、このステムはお遊びで側蕾を咲かせることにしました。
緑の矢印で切ります。
この側蕾を咲かせた後に下の青い矢印で剪定すれば、2週間分くらいは樹高を低く抑えることができるかな?と判断しました。
そして、昨日細枝の整理の途中に発見したカイガラムシ退治です。
薬剤は冬期に使用するマシン油乳剤です。
冬期には10~15倍で使用しましたが、今回は30倍にしました。
とは言え、薬剤が葉に付着するとひどい薬害を生じますので、注意が必要です。
特にこの株は、
上の赤い矢印がカイガラムシの発生箇所ですが、その下の根元付近からはシュートの芽(青い矢印)が伸び始めています。
このシュート芽には絶対に薬剤がかからないように注意しながら、赤い矢印部分にマシン油乳剤30倍液を刷毛(はけ)で塗布します。
こんな作業をあと数株に施し、今日の「ばら遊び」を終了しました。