関西ばら会

長居公園にて「やさしいばらの育て方」の講習会を原則偶数月・第1日曜日・14時~16時に開催しております(要予約 教材費200円必要 お申込み 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788 )また、常時会員の募集を行っています。Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp にお問い合わせください。

関西ばら会です! 長居公園内「花とみどりと自然の情報センター」にて「やさしいばらの育て方」の講習会を行っております。(要予約 教材費200円のみ必要 原則偶数月 第1日曜日 14:00~16:00 お申込み・お問い合わせ 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788) Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp

地植えの細枝整理

ツルばらの2番花が咲いています。

6月18日 ドンファン

6月18日 荒城の月

いずれも1番花の凋花を切り取る時間がなく、ミイラ化した1番花と同居して咲いています。

 

2・3日前の天気予報では、土曜の天気はまずまず、日曜は雨……という話でしたが、どうやら明日・日曜の方が天気は良さそう。

とは言え、明日は気温も上がりそうなので、今日のうちに大きな作業を終わらせるようと思い丸一日庭仕事をしていました。

(しかし、10時前から1時間ほど急な降雨で作業を中止して雨宿り。)

主な作業は、地植え株の細枝整理です。

本来は5月末~6月初めに行う作業ですが、ばら展関係の雑用などのため、今年は作業が遅れています。

6月18日 細枝整理ー前

6月18日 細枝整理―後

細かく見ますと、

細枝整理ー前

矢印はいずれも爪楊枝~鉛筆程度の細い枝で、風通し(=薬剤の掛かり具合)を悪くする元凶です。

それらをまず生え際からカットします。

続いて1枝に2ステム以上伸びている枝は、1ステムだけにします。

もちろん細い方のステムを生え際からカットします。

ただし、残そうとした太枝が株の「内側」に伸びて、他の枝と交差したり風通しを悪くしたりしている場合は、迷わずにその太枝をバッサリと生え際から落とし、細くても風通しや陽当たりの良くなる方の枝を残します。

細枝整理―後

つまり、これから9月の剪定まで、1枝には1ステムの状態を保ちます。

そうやって枝数を制限することによって、風通し(=薬剤の掛かり具合)を良くし、株元(クラウン部分)に直接太陽光が届くようにして、新しいシュートの発生に期待します。

(以上、モデルはシーア ブリスでした。)

 

また、4月の早い時期に発生したシュートはすでに3段目まで伸びています。

ここで1段目・2段目のようにシュートの先端をピンチすると、樹高が高くなるばかりでなく下の方の葉が落葉する恐れがあります。

そこで、地植えは3段目(鉢植えは2段目)で樹高を高くし過ぎないための時間稼ぎをします。

地植えのシュート3段目(メルヘンケーニギン)

ご覧のように、真ん中の蕾と「箒(ほうき)状」になるはずの1番下と下から2番目のステムを残して、他を掻き取ります。

この状態で真ん中の花を咲かせ、咲き終わったら矢印①で剪定次いで下2本の花を咲かせ、咲き終わったら5枚葉を1枚つけて矢印②の位置で剪定。

こうすることによって、約3週間は木が高くなるのをストップさせることができます。

(これを私は「(シュート枝の)お遊び」と呼んでいます。。。これまた勝手な造語ですので悪しからず。)

②から新たに伸びるステム(もちろん1本だけ伸ばします)も、4段目で同様に「お遊び」をします。「お遊び」をしているうちに9月の剪定になります。

ちなみに9月の剪定では、このシュート3段目(鉢植えでは2段目)の②の少し下(5枚葉2~3枚分)を剪定することが多いと思います。

その意味においても、地植えのシュート3段目、鉢植えのシュート2段目は大切にしたい「部位」です。

 

さて、色気のない写真ばかりでしたので、今日撮影した2番花で多少は絵になるものを並べておきます。

6月18日 ガーデンパーティー2番花

6月18日 清涼殿2番花

6月18日 ダブルディライト2番花

6月18日 みつえ2番花

6月18日 ユートピア2番花

今のところ、スリップスは消えています。

 

ということで、本日の作業の最後は定期薬剤散布でした。

6月18日 定期薬剤散布

薬剤レシピは、

サルバトーレME(殺菌剤)……35CC

ジェイエース水溶剤(殺虫剤)……100CC 

ピノエース顆粒水和剤(殺虫剤)……20g

バイオアクト(ダニ忌避剤)……100CC 

水……100ℓ

 

明日は2番花の側蕾摘み……かな?

あ、今日カイガラムシが発生している株がいくつかありましたので、それにも対処します。