関東甲信越地方はすでに6月6日に梅雨入りのようですが、近畿地方はまだ梅雨入りの発表がありません。
今日の午後の雨で「梅雨入り」の発表があるかな?と思っていましたが、今日の段階では九州(南部・北部)だけの発表だったようです。
近畿では、明日・明後日が晴れの予報で、14日の火曜日が雨の予報。
この火曜日の雨のタイミングで梅雨入りになるのでしょう。
さて、今週火曜日以降の1.5番花~2番花ですが、
といった具合で、家に飾る分と、ご近所一軒に配る分程度、少しずつ咲いています。
さてそんな中、鉢植えの肥料入れ……本来は1番花終了後、5月末までには施したかったのですが、様々な所用が重なり、延び延びになっていました。
天気の週間予報と相談のうえ、講習会の折にお話しした手順(?)により、9日の木曜日に仕事を休んで、一気に鉢の施肥を終えました。
手順をご紹介いたします。
1番花終了時の鉢植えの施肥は、肥料を与えるだけではなく、無駄枝の整理も同時に行います。
無駄枝の整理に関して。
まずは初心者レベルの例です。
モデルはダブルディライトの3年目の株です。
枝の整理前の様子です。
黄色い円で囲んだ部分がゴチャゴチャしています。
近づくと、
矢印の枝(今年の2月に「2毎芽剪定」をした昨年のシュート)が真ん中にあって、ゴチャゴチャの元凶です。
写真の一番右側の枝は今年の4月に発生したシュートで、すでに2段目まで伸び、先端に蕾が見えています(私は、鉢植えのシュートは2段目から花を咲かせて樹高を抑えるようにしています)。
このシュート枝は十分な太さがありますので、矢印の枝(昨年のシュート)と世代交代します。
(矢印の枝からも太いステムが上っていますので、この画像をご覧の多くの方々が「惜しい」とお思いでしょうが、「2毎芽剪定」をしていますと、8月までには必ず更なるシュートが発生しますので、遠慮無く切り捨ててしまいます。)
赤い矢印が真ん中の枝(昨年のシュート)を切った跡です。
すると、右の枝(これも昨年のシュートで、「3芽(みめ)麗しく剪定」をして3本のステムが出ています)が目障りです。
これを根元から切り落としてしまうと葉数が少なくなりますので、一番上のステムだけ残して、青の矢印の2ステムは付け根から切り落とします。
枝数が少なくなりすぎたのでは?と心配なさる方が多いと思いますが、これだけ枝を少なくすることによって、その刺激で間もなく新たなベーサルシュート、または上の4の写真の青い矢印の切り口の両脇から途中シュートが必ず発生します。
(ベーサルシュートが出た場合は、シュートの2段目に蕾が見えるころにこの2年目の枝を付け根から切り落として世代交代します。)
こうして「強制的」に新たなシュートを出させるのが、「鉢植えでコンテスト花」を咲かせる基本です。
このダブルディライトの例は、まだ3年目の株ですので単純明快、分かり易い無駄枝の整理だと思います。
これが10年以上経過した古株だと、ちょっとわかりにくいかもしれません。
樹齢10数年の白秋です。
矢印①の枝は、横から見るとこうなっています。
真横に伸びた「暴れ枝」の途中から、2番花のステムが真っすぐ上に伸びています。
とりあえず、その2番花のステムの所まで切り下げます。
次に、②の枝ですが、これも真横に伸びています。
これは途中から2番花のステムが伸びていませんので、生え際からカットします。
次に、この画像 ↑ の右側は、先ほどの①枝を切った跡ですが……
①の枝は細い上に、その元枝である青い矢印Aの枝はすでに2年目の古い枝です。
つまりA枝は①程度の細いステムしか出す力しか持っていない……と判断して、A枝は「ご苦労さん」です(つまり①の枝は初めに剪定しましたが、結局はその生えているA枝ごと消えてなくなりました)。
A枝を根元からカットしてみると、その奥にさらに古いB枝(3年目)がありました。
しかしB枝はカットしたA枝よりも力強いステムを出しています。
そこで「もう1年頑張れ」と励ましてB枝は残すことにします。
ただし、上の赤い矢印のステムは鉛筆程度の太さしかありませんので、生え際から切り捨てます。
これで終了かと思って、ちょっと離れてみたところ、
黄色い円内の枝が交差しています。
そこで矢印から上の部分(2年目の枝と今年春のステム)を切り捨てます。
これで終了です。
スッキリとして、株元まで日光が当たります。
こうして新たなシュートの発生に期待します。
そんな作業をしながら肥料(レバープランツ ボカシ大粒 N:P:K=5:5:5)を8号鉢に6個、10号鉢に10個ずつ入れました。
これから9月上旬まで、これが月イチの作業です。
明日は地植えの枝の整理と春苗の鉢替えを予定しています。