孟浩然の「春暁」に「夜来風雨声 花落知多少(夜来風雨の声 花落つること知る多少ぞ)」とありますが、今朝はまさにそんな心境でした。
実際には「夜来」ではなく、明石のアメダスの最大瞬間風速は昨日(29日)の15時22分の北北東の風 22.1m/sec でしたが。。。
矢印のステムが生え際から根こそぎ折れていました。
我が家は北~東の風には比較的強い環境ですので、今回は大きな被害はありませんでした。
逆に南~西の風には弱く、先日26日の南の風 15.0m/sec の方が、むしろ大きな被害でした。
本日夕方、薬剤散布中に発見したのですが、HT種の枝変わり品種・メイド オブ オーナーが、
花首部分が垂れていましたので「いよいよバラクキバチが来た!」と思いつつ、フェンス際のつる枝を見ると、
恐らく26日の強風の影響だと思いますが、ツルが古傷部分から折れて皮1枚だけつながった状態になっていました。
この先どうなるか、見守ることにしました。
上のザ・マッカートニー・ローズも、このメイド オブ オーナーも、我が家でツルに枝変わりしたもので、もともとは両方ともHT種です。
HT種がツル化したものは枝が固く、折れやすいようです。
以上のように「枝が折れた」という被害は栽培者誰でも共通の悲しい出来事です。
ただ、我々コンテスト派にはこんな「悲しい出来事」も多発します。
2つの矢印のどこが問題なのか、お分かりだと思いますが、左の矢印に近づきますと、こう ↓ なっています。
葉柄が折れても水が上がり、小葉が枯れなければこのまま放置します。
仮にこのステムに抜群の花が咲いてコンテストに出品する場合、葉柄の折れている部分にセロテープを巻いて補強し、葉を起こすという「セロテープ大作戦」を実行します。
1本花競技ではすぐに見破られて入賞は難しいのですが、3本以上の組花競技であればこのステムに「セロテープ大作戦」を施し、後方などの目立たない場所に配置して出品することがあります……って、私だけですか?えっっっ、他の人はやっていないんですか!!
嵐の被害報告は以上です。
午後は大変良い天気になりました。
「荒城の月」は蕾の色が見え始め、デンティベスは数輪咲いています。
荒城の月は明日・明後日にも一斉に開花すると思います。
鉢植えも来週中ごろには賑やかに開花しそうです。
この写真 ↑ の右上に見えているのがドンファンです。
この開花は来週後半でしょうか?
我が家のコンテストの主力選手であるシーアブリスは
先週より蕾が大きくなってはいますが、開花はコンテスト終了後になりそうです。
ちなみに蕾の位置はすでに2メートルを超した高さです。
この品種は樹勢が良すぎて超高性、鉢植えでは良い花が咲きません。
地植えにして自由奔放に育てると良花に出会えます。
4月10日に接ぎ木苗をビニールポットから5号スリット鉢に植え替えましたが、多くの鉢底から白根がのぞいています。
ただ、まだ白根が鉢土を巻いた状態にはなっていないと思いますので、もうしばらくは鉢替えをせずに放置します。
しかし、根元からシュートの芽が見え始めています。
今日もコンテストレベルの花が1輪ありました。
鉢植えの「高雄」です。
ただし、このままでは朱赤色の発色が足りません。
今日午後の太陽に当たりましたので、明日の朝には濃い朱赤の覆輪になります。
が、明日には開きすぎて「花芯がパンク」でしょう。
明日は雨の予報が出ていますので、夕方に定期薬剤散布をしました。
今日の薬剤レシピは、
サルバトーレME(殺菌剤)……35CC
コテツ フロアブル(殺虫剤)……50CC
ディアナSC(殺虫剤)……30CC
アプローチBI(展着剤)……100CC
水……100ℓ
採花した花の中でモゾモゾと動く奴ら(アザミウマ。種類は不明)を散見しましたので、念のためスリップス(ミカンキイロアザミウマ)の切り札薬であるディアナSCを混用しました。
この春はスリップスが多いように思います。。。我が家だけでしょうか?