今日は二十四節気の啓蟄、関東地方では平年より1ヶ月遅く春一番が吹いたとか。
明石は午前中は穏やかな天気でしたが、午後からは西風が強烈に吹き始めました。
……というよりも、昨年は3月2日に春一番が吹いたという発表がありましたが、それは3年ぶりの春一番でした。
近畿地方で春一番が吹かなかった年は、2001年から2021年の21年間で11年もありますので、春一番の発表のないのは珍しいことではないようです。
が、春分まであと15日、この間に最大風速 8m/sec の南寄りの風が吹くのでしょうか?
で、今日は啓蟄ですが、不思議なモノを見ました。
接ぎ木苗にヨトウムシ?と思われる食害がありました。
ずっとご紹介していますが、我が家の接ぎ木苗たちは現在、室内の衣装ケースの中で管理しています。
外に出すのは週に1回の灌水の時だけです。
この時にはビニールポットの底から水が抜けるまで、10分ほどは外に置いていますが、すぐに衣装ケースに戻して室内に入れますので、この間(しかも昼間)にヨトウガに産卵されるはずはありません。
となれば、この食害は何でしょう?
こんな経験は初めてのことで、不思議でなりません。
葉の裏やステムを注意して見ましたが、犯人(犯虫?)を発見することが出来ませんでした。
何はともあれ、
手元にあったスプレー式の殺虫殺菌剤を噴霧しておきました。
接ぎ木苗の話題のついでに、例のお世継ぎ苗の今日の様子です。
こちらは至って順調・健康です。
彼らを含めて今日は灌水代わりにハイポネックスの液肥1000倍を与えました。
接ぎ口をよく見ますと、
接ぎ木講習会の時にも申し上げましたが、接ぎ木の際には「形成層を合わせる」とは言うものの、カルスができ始めるのは台木の外側(皮の方)からです。
穂木を削る時に、斜めに切る面を大切にしてほしいと強調する所以(ゆえん)です。
その他、ツルばらの芽がこの1週間で2㎝以上伸びました。
昨年9月に芽接ぎ(T字接ぎ)したスタンダード作りの芽も、確かに動き始めました。
先週(2月27日)の記事でご紹介した2年目の若株の根元の芽も勢いがあります。
啓蟄を迎えて、いよいよ芽吹きが始まりました。
ただ、こんなヤツもいました。
カサカサになった古い樹皮を剥(は)いだところ、退治しきれずに冬を越した「白いヤツ」を発見しました。
動き始めた新芽にかからないように注意しながら、マシン油乳剤30倍液を刷毛(はけ)で塗布します。
このようにカイガラムシやハダニは古くなった樹皮の下に潜んで越冬しますので、発見次第マシン油などで退治しなければなりません。