特別の作業をするでもなく、庭をうろうろして1日が終わりました。
私は昭和の終わり、大阪・寝屋川のマンション住まいをしていた頃から鉢植えでばら栽培を始めましたが、本格的にばら作りを開始したのは明石に家を建てた平成2年でした。
その当初から植わっている連中はすでに樹齢30年を越えています。
庭をうろうろしながら、樹齢30年越えの古株を観察してみました。
ツルばらのエマニエルです。
株元の直径は40㎝以上ありますが、株は見かけ上4つに分かれてしまいました。
(原因は主にテッポウムシの食害です。しばしば書きますが、私はテッポウムシを発見できない下手くそ栽培者です。)
土の中で根がどのように分裂しているのかはわかりません。
4分裂はしていますが、ご覧の通り新しいツルが毎年多数発生しますので、老いてもなお元気です。
また、我が家のコンテストの主力選手であるシーア ブリス4株も30年越えになりました。
例によってテッポウムシ(と言うか、成虫になったゴマダラカミキリ)の穴が2つもありますが、樹勢は旺盛です。
花も常に若々しく咲きます。
これら元気なエマニエルやシーア ブリスに対して、
フロリバンダの「チンチン」です。
左の ↓ が本来の株ですが、シュートが地下に伸びて、20㎝ほど離れたところ(真ん中の ↓ )に新たな株を形成し、さらに伸びたシュートが地下を通って右の ↓ から頭を出しました。
春はこんな感じ ↓ で咲きます。
枝の多くが通路にしゃしゃり出てきましたので、通行の妨げになっています。
花が賑やかな房になって咲くのは、新しいシュート枝だけになりました。
株の老化が目に見えるようになりました。
また、鉢植えの30年超も何株かあります。
例えば、武州の交配親である「ロク レア」です。
元々10号鉢に植わっていましたが、根のボリュームが無くなりましたので、この3、4年は8号鉢に収まっています。
これは明らかに樹勢が衰えています。
花にも迫力が無くなりました。
この株はすでに寿命でしょうか。
というわけで、今年の接ぎ木にはチンチンとロク レアのお世継ぎが含まれています。
1月も終わりますが、12月下旬に誘引したツルばらの芽が随分動いています。
↑ の部分に近づくと、
芽がここまで膨らんでいますので、すでに誘引は出来ません(芽が落ちてしまいます)。
また、12月の誘引の際に無理をして傷つけたツルも、
いずれも問題なく芽が膨らんでいます。
来週2月6日の「やさしいばらの育て方」講習会は、今のところ開催する予定です。
ただしオミクロン株の影響で緊急事態宣言が発令された場合は、中止の可能性もあるかもしれません。
何らかの緊急連絡がある場合は、このブログでお知らせいたします。
無事に開催できることを願っていますが、ご参加下さる(予定の)皆様も何卒ご無理のないように。