薄ら寒い一日、予報通り昼頃から雨になりました。
先週、関西ばら会の会員の皆様には年間の予定等を郵送いたしました。
隔月第1日曜日に「花と自然の情報センター」で開催しております「やさしいばらの育て方」にご参加くださる非会員の皆様に、2022年の年間予定を貼っておきます。
さて本日は雨降りのため、何の作業も致しませんでしたので、昨年の3月21日以来のシリーズものの記事を書きます。
新版の講習会テキストを書きながら古い画像を振り返りますと、様々な懐かしい品種の写真が見つかりました。
今日は広島バラ園の田頭数蔵先輩の作出花を懐かしく振り返ることにします。
ホワイトという名がついていますが、外弁はガーデンパーティーのようなピンクぼかしが入ります。
花径も大きく樹勢も良い品種です。
ただし花芯の高さが今一つで、弁端がフリル状になることも多かったため、コンテストへの出番がないまま、いつの間にかいなくなってしまいました。
上品な淡いピンクで、非常に透明感のある色合いです。
弁質は厚く、雨に当たってもシミの出にくい品種です。
花径は少しだけ小ぶりですが、コンテストに出そうと思えば十分に使える大きさです。
ただし樹形が完全な横張りで「寝相が悪い」という印象でした。
数年前に職場の同僚のもとに嫁いで行きました。
巨大輪で存在感があります。
外弁が雄大に伸びながら開花しますので、花形としては関西人好みです。
ただしローズピンクの色合いがザラついた感じで、私は好きになれませんでした。
2年ほどでサヨナラ~してしまった品種です。
プリンセス ド モナコやコルデス パーフェクタに比べて、遥かにくっきりとしたローズ色の覆輪が出ます。
ただし上述のマダム シズコとは違って花形がカチッと固まって花弁が伸びません。
逆に言えば、採花後も花形が変わらず花芯が緩むこともありませんので、コンテストには出品しやすい品種ではあります。
関東のコンテストではグッド ルックスが今なお姿を見せるようですが、花形・花の開き方はよく似ています。
しかし外弁の伸びのないこの花形は、関西好みではありません。
早々にお引き取り願った品種です。
クリーム黄色の花が日光によって濃い赤色に染まります。
赤色の発色の濃さはダブル ディライトや高雄によく似ています。
好天に恵まれると上の画像のように鮮やかに発色しますが、陽射しが弱いと下の画像のような淡い色になってしまいます。
このような咲き方を「盛り上がり咲き」というのでしょうか、芯がすっくりと立つ所謂「高芯咲き」ではなく、コンテスト向きの花形ではありません。
しかし家庭用の切り花には華やかで良い品種だと思いますが、コンテストに使えるという点で高雄に軍配が上がり、いつの間にか我が家から姿を消しています。
以上、広島バラ園が発売元の品種でした。