午前中は大変穏やかな天気に恵まれました。
昨日、懸崖作りに誘引したつるデンティベスですが、
つるの先端、矢印部分は柵の中の地面(=株の根元)よりも下に垂れています。
その結果、
左をアップします。
根から吸い上げた水分が、ぽたぽたと滴り落ちています。
2~3日はこの現象が続きます。
さて、土替え作業です。
作業場としてお借りしている畑は、この坂の上ですので、鉢を運び上げる労力が並々ではありません。
そのため12月に入ってから灌水をやめて鉢土を乾かし、鉢をなるべく軽くして持ち運びやすくしています。
それにしても休眠期とはいえ、水を欲しがっているのがよくわかります。
その結果、乾燥のため、シュートにしわが寄った株も散見されます。
ちょっとかわいそうな姿ですが、植え替えて十分に灌水すると、2~3日で元に戻ります。
考えてみれば、ばらにはこんなストレスは出来るだけ与えない方が良いんでしょうね。。。
さて昨日の予言通り、根頭癌腫病に罹患している株がいくつかありました。
この株では2つの癌を発見しました。
それぞれの発生場所が根の先端または中間部分です。
こんな場合は、癌が発生した根を、癌より上方で切ります。
矢印部分がそれぞれの根を切り取った部分です。
癌を発症している根を除去した後に鉢に植え戻しますが、癌発症の記録は残しておきます。
品種名を記した札の裏に、癌発症のメモを残しておきます。
もしも来年も土鉢替えの際に癌を再発しているようであれば、この株とはサヨナラです。
ただし、癌があっても元気にシュートを発生し続ける株もあります。
その場合は「With 癌」の株として、様子を見ながら栽培し続けます。
サヨナラするのは、癌のために明らかに勢いのない株です。
一方、手の施しようのない場合もあります。
この株は数か所に癌が見られます。
見えない部分の癌も合わせると、おそらく10か所以上ーーつまり癌が定着または蔓延してしまった(あちこちに転移した)と考えるのが普通だと思います。
つまりこれほどまで多くの箇所に癌を転移した株はサヨナラするしかありません。
もしもこれが貴重な品種であれば穂木を採取して、接ぎ木の適期に接ぐのが良いと思います。
(ただし前にも書きましたが、一旦癌の遺伝子を持ってしまうと、接ぎ木した次の世代にも癌の遺伝子は受け継がれるようです。)
この株はあまり貴重な品種ではありませんので、可哀想ですがご引退願いました。
午後3時過ぎになって、小雨がパラパラと降ってきました。
本来ならばあと10鉢程度は土替えをしたいところでしたが、使用前の用土に雨がかかるのがイヤで、15:30前には今日の作業を終了しました。
年末年始は「年越し寒波」が襲来する予報です。
また土替え作業が中断されそうですが、強風で土替え作業ができないのであれば、他の作業をします。
ただ明日の午前中は、曲がりなりにも土替え作業ができるかも。。。