やや日差しはキツイものの、気持ちの良い快晴の一日でした。
緊急事態宣言が解除された長居公園には、たくさんの家族連れがお弁当を広げたりバトミントンなどを楽しんだりしていました。
そんな中、10月の「やさしいばら作り」講習会が行われました。
会員以外の参加者も数名いらっしゃり、その中で2名の御方にご入会いただきました。
ありがとうございます。
また本日は、当会副会長のⅠ氏が挿し木苗を12株ご持参くださり、参加者にお持ち帰りいただきました。
さて挿し木といえば、9月23日に行った我が家の季節外れのトゲナシノイバラの挿し木は、やはり「それなり」の結果になりそうです。
枝の上の方から枯れ込み始めたものが半分。
しかし残りの半分は芽が動き始めています。
挿し木の成功率50% かな?
スタンダード用の挿し木は、
両方とも中ほどの葉は黄変しましたが、上の方は葉が青々としています。
今のところ何とか生きています。
(「ダメ元」の実験なので、失敗しても気にしませんが。。。)
昨日、マッキ様からのメッセージで、我が家のメルヘンケーニギンやコンフィダンスの色が濃いということに触れていただきました。
それは「作っては捨て 作っては捨て」を繰り返した結果です、とコメント欄でお伝えしました。
苗業者さんから購入した株が偶然にも良い株であることは「宝くじ」に当たる程度の確率です。
何株も何株も購入しては捨て、購入しては捨て……その中でよい株に当たれば、それで十分にラッキーです。
大概は、株全体はダメ、しかしこのステムに咲いた花は(一種の枝変わりで)色が濃い・形がよい……というものに、まれに出会います。
その時に初めて、そのステムを接ぎ木して、さらに選別・選抜を繰り返して「その人バージョン」の品種に仕上げる。
そんな苦労がコンテスト派の育てている株にはあります。
マッキ様が「師匠」とおっしゃる香川の「どくまん」グループは、このあたりの選別に非常にシビアな連中だと認識しています。
我が家ではメルヘンや魅惑は、各200株くらいを捨てていると思います。
たとえば、魅惑の株を取捨選択している中で出会い、捨ててしまった「変なヤツ」をご紹介しましょうか。
パテントを持つ京成バラ園から届く株は大多数がこんな色合いです。
1年間様子を見て、季節に関係なくこんな白い花しか咲かない株は1年でサヨナラです。
いい発色で花芯も高い……のですが、花弁数が10数枚しかありません。
2年ほど育てて、季節に関係なく花弁数が少ないと判明しましたので、かわいそうですがサヨナラしました。
これも1990年代の中ごろに京成バラ園から購入した株です。
覆輪が「しぼり状」に入って、花としては面白いのですが、「魅惑」としてはコンテストで使い物になりません。
迷わず「即刻退場」を言い渡しました。
というわけで、現在我が家の「魅惑」は、
この血筋です。
古くから植えてあった(魅惑の発表直後に京成バラ園から購入した)株に10年ほど経過してから咲くようになった花です。
ようやく出会ったこの色の血筋は自分で伝承する以外、方法がありません。
したがって本当は種苗法に違反する行為ですが、自分で接ぎ木をして増やしています。
全国展で名を馳せたコンテスト派の花は、それぞれのこだわりがあって選別した結果、ようやく到達し得た独自の境地の体現だと思います。
熊本のFさんのコンフィダンス、新潟のI君のマダムヴィオレ、我が師匠S先生のタッチオブヴィーナスや香久山、舞扇など、余人の追随を許さぬ「顔」を持った花です。
コンテストの壇上で、出品者名がついていなくても誰の花なのかがわかる品格を持った花……そんな花を「名札がついている花」と、諸先輩方、先生方は呼んでいらっしゃいます。