昨日に引き続いて梅雨の中休みの晴天(本来の意味での「五月晴れ」……とは言っても、今日はまだ旧暦4月19日ですが)に恵まれて、まる一日「ばら+キュウリやナスなどの野菜たち」に遊んでもらいました。
1番花がブラインド(蕾のつかない芽)や何らかのトラブルがあってピンチしたステムに「1.5番花」(勝手な命名です。世間では通用しません)が咲き始めました。
5月4日の記事「1日中バラと戯れました」でご紹介した事故↓
枝の中ほどから立派なステムが2本も伸びていたのに気づかず、最上部の貧弱なステムだけを見て、株元の生え際からバッサリとやってしまいました。
その株にもシュートが発生して、ホッとしています。
矢印↓部分が誤って切断してしまった部分です。
先週の薬剤散布で、品種によって葉に薬害(矢印・萎縮葉)が出ました。
まだ太陽が沈んでいない夕方(気温25℃以上)に殺虫剤のアファームを1000倍で使用しましたが、展開していない若い葉には濃すぎたのかもしれません。
これがコンテスト用のステムであれば「あっちゃー、やってもうた!」となるところですが、今は1.5番花。気楽です。
同じような成長度合いのステムでも、全く影響のないものがほとんどです。
今回の薬害は、完全に「品種によって」というタイプです。
夕方、先週と同じようにまだ太陽が沈まない時間帯に薬剤の定期散布をしました。
今週の薬剤は、
フルピカ フロアブル(殺菌剤)……50CC
ジェイエース水和剤(殺虫剤)……100g
ベストガード水溶剤(殺虫剤)……50g
バイオアクト(ダニ忌避剤)……100CC
アプローチBI(展着剤)……100CC
水……100ℓ
今回、ベストガードを使用した理由は、先週の施肥の後、大発生しているショウジョウバエ退治のためです。
また、今回からバイオアクトの使用を始めました。
講習会に参加してくださっている皆様には「お前はバイオアクトのセールスマンか!」と思われるほど喧伝していますが、私は20数年来、ダニ忌避剤としてバイオアクトを使用しています。
これはニームオイルですが、他社のニームのように噴霧機の目詰まりを起こすことはありません。
また香りが良いので、トクチオンのような強い匂いのある薬剤を散布する時にも多少は悪臭防止になります(今回は、先週施した元肥の匂い緩和のためにも使用しました)。
そして何よりもバイオアクトはダニ忌避効果が抜群です。
我が家ではバイオアクトを使い始めてから、20年以上、殺ダニ剤を散布していません……と言うか、ダニを見ておりません。
使用を始めた年は、ダニの発生が半分ほどになります。
2年目で、ダニの被害が気にならなくなります(発生はします)。
3年経つと、ダニの姿がほぼ見えなくなります(よく見ると、薬の掛かりにくいツルばらの葉裏に潜んでいることは稀にあります)。
1990年代中ごろに寺西菊雄さんを介してメーカーから試用を依頼されて使い始めたのですが、3年で我が家からダニが消えて驚きました。
当初は4月~10月の定期散布の時、常時1000倍で混用していましたが、そこそこ高価なオイルですので、この10年ほどは6月~9月の高温の季節、ダニが発生する期間のみ使用しています。
なお、バイオアクトは殺菌剤のダコニールとの相性が良くなく、混ぜ合わせた時にモロモロ・フワフワの糸状に凝固したり、夏の高温時にはステムに斑点のできる独特の薬害を生じます(私は10数年前にダコニールで帯状ヘルペス風のかぶれを経験したため、10年以上前からダコニールを使用していません)。
それはさておき、ダニ忌避には非常に効果がありますので、夏期のダニにお困りの方は試してみる価値があると思います。