関西ばら会

長居公園にて「やさしいばらの育て方」の講習会を原則偶数月・第1日曜日・14時~16時に開催しております(要予約 教材費200円必要 お申込み 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788 )また、常時会員の募集を行っています。Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp にお問い合わせください。

関西ばら会です! 長居公園内「花とみどりと自然の情報センター」にて「やさしいばらの育て方」の講習会を行っております。(要予約 教材費200円のみ必要 原則偶数月 第1日曜日 14:00~16:00 お申込み・お問い合わせ 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788) Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp

接ぎ木の異常

暖かな日曜日、午前中に鉢植えに水遣りをしました。

今のところ 水遣りは週に1回 です。

 

1月9日に接ぎ木をした「お世継ぎ」たちも 概ね順調に生育しています。

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既に枝が10㎝以上伸びたモノから まるで「出開き」状のモノまであります。

「出開き」状であっても 3月中旬過ぎには枝が伸びるのが普通ですので、

心配はしていません。

 

ところが今年は ちょっと困ったヤツがいます。

今まで経験したことのない症状です。

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化粧坂」の2株ですが、

穂木は同じ枝から連続した2芽(向かって右は「節」部分)を使っています。

ですから 穂木自体に大きな違いはなかったと思います。

ところが 向かって左のヤツ!

展開した葉は 細長くて緑が薄く、葉脈だけが濃いグリーン。

おまけに 展開する前の葉は糸のように細くなっています。

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このように 葉が糸状になる現象は 実は 経験があります。

それは 除草剤のラウンドアップを ばらの近くで使用した時。。。

十分すぎるほど注意したにもかかわらず、

ほんのわずかですが 飛沫が飛んでばらの枝や葉に付着し、

上の写真のような「糸状の葉」になってしまったことが、

一度ならず二度三度……あります。

しかし 昨年はラウンドアップを使用していませんので、

この穂木の1芽だけに その「薬害」が出たとは考えられません。

 

さらに思い当たったのが 10数年前に我が家で経験した モザイク病です。

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モザイク病

通常のばら栽培の書物では紹介されていない ウィルス性の病気です。

農学の専門家が書いていらっしゃる本に散見されます。

例えば

  バラの病気と害虫~見分け方と防ぎ方~

    長井 雄治 著  農文協  2005年刊

  カラー版 花の病害虫防除

    森田 儔・上住 泰 著  家の光協会  1991年刊

これらの本によれば、原因は ローズ モザイク ウィルス とか

Prunus necrotic ringspot virus(PNRSV)とか呼ばれるモノ。

日本では詳しい調査や研究がなされていないようですが、

ヨーロッパやアメリカでは 桃やリンゴなどバラ科の病気として

古くから知られているそうです。

この病気にかかった株は 枯れたりしおれたりすることはありませんが、

生育は鈍化し 且つ 毎年同じ症状(葉の異常)が出ます。

上の写真のモザイク病の株は 3年間ほど連続で症状が出ました。

周りの株に伝染する兆候はありませんでしたが、

トラブルのある株に良い花は咲きませんので、サヨナラ~しました。

(そのうちに「サヨナラ~」シリーズで紹介する品種です。)

なお、

発症した株を切るのに使った刃物の消毒(アルコールや熱湯)をせよ

と、上記の書物には書いてありました。

 

今回の「化粧坂」の異常が 薬害なのか病気なのか 今のところ不明です。

が、いずれにしても

一回でもトラブッた株にコンテストレベルの花は咲きませんので、

もう少し様子を見てから サヨナラするつもりです。

 

毎度ご紹介している アドミラルロドニーは 順調です。

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