暖かな日曜日、午前中に鉢植えに水遣りをしました。
今のところ 水遣りは週に1回 です。
1月9日に接ぎ木をした「お世継ぎ」たちも 概ね順調に生育しています。
既に枝が10㎝以上伸びたモノから まるで「出開き」状のモノまであります。
「出開き」状であっても 3月中旬過ぎには枝が伸びるのが普通ですので、
心配はしていません。
ところが今年は ちょっと困ったヤツがいます。
今まで経験したことのない症状です。
「化粧坂」の2株ですが、
穂木は同じ枝から連続した2芽(向かって右は「節」部分)を使っています。
ですから 穂木自体に大きな違いはなかったと思います。
ところが 向かって左のヤツ!
展開した葉は 細長くて緑が薄く、葉脈だけが濃いグリーン。
おまけに 展開する前の葉は糸のように細くなっています。
このように 葉が糸状になる現象は 実は 経験があります。
それは 除草剤のラウンドアップを ばらの近くで使用した時。。。
十分すぎるほど注意したにもかかわらず、
ほんのわずかですが 飛沫が飛んでばらの枝や葉に付着し、
上の写真のような「糸状の葉」になってしまったことが、
一度ならず二度三度……あります。
しかし 昨年はラウンドアップを使用していませんので、
この穂木の1芽だけに その「薬害」が出たとは考えられません。
さらに思い当たったのが 10数年前に我が家で経験した モザイク病です。
通常のばら栽培の書物では紹介されていない ウィルス性の病気です。
農学の専門家が書いていらっしゃる本に散見されます。
例えば
バラの病気と害虫~見分け方と防ぎ方~
長井 雄治 著 農文協 2005年刊
カラー版 花の病害虫防除
森田 儔・上住 泰 著 家の光協会 1991年刊
これらの本によれば、原因は ローズ モザイク ウィルス とか
Prunus necrotic ringspot virus(PNRSV)とか呼ばれるモノ。
日本では詳しい調査や研究がなされていないようですが、
古くから知られているそうです。
この病気にかかった株は 枯れたりしおれたりすることはありませんが、
生育は鈍化し 且つ 毎年同じ症状(葉の異常)が出ます。
上の写真のモザイク病の株は 3年間ほど連続で症状が出ました。
周りの株に伝染する兆候はありませんでしたが、
トラブルのある株に良い花は咲きませんので、サヨナラ~しました。
(そのうちに「サヨナラ~」シリーズで紹介する品種です。)
なお、
発症した株を切るのに使った刃物の消毒(アルコールや熱湯)をせよ
と、上記の書物には書いてありました。
今回の「化粧坂」の異常が 薬害なのか病気なのか 今のところ不明です。
が、いずれにしても
一回でもトラブッた株にコンテストレベルの花は咲きませんので、
もう少し様子を見てから サヨナラするつもりです。
毎度ご紹介している アドミラルロドニーは 順調です。