昨日の講習会で、春剪定の基本的な位置についてお話ししました。
つまり、昨年伸びた新しいシュート または 新しい枝 の適当な高さの
ふっくらと膨らみ始めた外芽の上 5㎜ で切る……これが原則でした。
併せて、邪道・我流についてもお話を致しました。
その中で、株の高さ調整をしたい場合は5年以上経過した古枝であっても、
春の剪定に限っては 好きな所で バッサリ切っても芽が出る
とお話ししました。
この写真のように 古枝の途中で切った場合は
どこから芽が出るかわかりませんし、
また、芽が出る可能性は100%という保証はできません。
出来れば 下の写真のように 古枝の「節」の部分で剪定したいところです。
これなら 120% 芽が出ます。
以上は地植えの株の「無理やり剪定」の実例です。
周囲の株と 高さのバランスをとるために、
剪定する株も ある程度の高さが必要ですので、古枝の途中で切ります。
それに対して、鉢植えは自由です。
例の 恐怖の「げんこつ剪定」ができます。
(3年以上シュートが出ない株は、4年目の春剪定で、
株元〈クラウン部分〉だけを残して、全ての古枝を根元からバッサリと切り捨て、
げんこつ状態にする剪定です。)
特定の品種(ブルーシャトーなど)を除けば、
大抵の品種で新芽が吹き始めるはずです。
このように 春の剪定は 自由奔放に 思う存分ヤンチャをしても、
新芽は伸びます。