台風は夜間に近畿地方を通り過ぎるようです。新品種の紹介は評判がいいようなので。コルデス社の「グレーテル」です。
2014年発表。日本では2016年京成バラ園芸より発表の新しい品種です。2014年RNRS(英国ばら会賞)金賞受賞。
耐病性が高く、庭で育てやすい品種を講習会で紹介せねば!ということで、6月28日に急遽思い立って購入しました(上写真)。
新苗としてはかなり遅い植えつけです。到着後すぐ10号スリット鉢に鉢増し。良い土はもったいなかったので、昨年一年間使用した残土にマグアンプKだけ混ぜて植えつけ(手抜き)。一週間だけ日陰で養生。植えつけ時に活力剤(マイローズばらの活力剤 住友化学園芸)を使用しました。
その後は7月と8月に置き肥し、週に一回液肥。一番陽当たりの良い夏の灼熱地獄に置いておきました。
2か月半経過して、大きくなりました(写真 剪定直前9/16)。耐暑性が高いというのは本当らしく、灼熱地獄にびくともせず、真夏に着実に成長していきました。しかも植えつけていきなり同時にシュートを5本出す強健っぷり。
フロリバンダなので全て伸ばしても良いのですが、枝を太くしたいので同時に伸ばすシュートは2本に制限し、シュートかき。その後順次シュートを出しています。コンパクト(枝が伸びず蕾をつける)な品種ですが、シュートピンチも行っています。
無農薬栽培でも大丈夫というのも本当みたいで、耐病性も相当あります。月一回の薬剤散布で庭花としては十分じゃないでしょうか。ハダニに好かれるということもなさそうです。
- 樹形は見た通りで半横ばり。もう少し直立の方が嬉しいのですが。
- 香りはノイバラの香りに近い微香。
- 花持ちはまだ分かりません。
花色は白が基調で日光にあたると、白→ピンク→赤に変わります。蕾の段階では花弁外側がピンク~赤になり、一番の見頃では白にピンクのぼかしが入る花です。その後は赤系の花になります。
育てやすさという面ではかなり優秀な感じがするので、後は花の美しさがどうか?です。
鉢植えで房咲競技(5枝以内)に出すのはなかなか敷居が高いですが、最近グラスポットアレンジメントや葉物を使わない中サイズのアレンジメントの競技も新設されたので、そこに出品してご覧に入れようと思っております。耐寒性もあるとのことです。
こちらは何度か紹介している、パティオローズさんの新品種の「けいこ」です。
9月13日の朝の蕾がこちら。蕾の下部から頂点まで、5センチ。
9月16日朝の様子がこちら。蕾の下部から頂点まで、6.3センチに伸びてました。この時期にしては大きいんじゃないかと思います。
別の株の「けいこ」の剪定前鉢姿がこちら。8号ロングスリット鉢です。枝はシュート2本に制限しています。ステムの長さは今の時期でこのくらいです。涼しくなればもっと伸びると思われます。