今日も猛暑が続いています。
昼間の庭作業は命にかかわりますので、冷房の効いた書斎で撮りためたばらの画像の整理をしています。
来週の日曜日(8月6日)午後2時から4時まで、長居植物園 花と緑と自然の情報センター1階にて、定例の「やさしいばらの育て方」講習会を開催いたします。
今回のテーマは8月・9月の手入れですが、実習も含めて9月初旬に行う「秋花剪定」のお話が中心になると思います。
もちろん剪定前後の管理法(施肥・整枝・薬剤散布・台風対策など)もお話いたします。
お困り事、相談事等がございましたら、どうぞご遠慮なくおっしゃってください。
わかる範囲でお答えいたします。
猛暑の中ですので、どうぞご無理のないようにお出かけください。
なお、例によって会員様以外は原則として予約が必要(花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788)ですが、当日、会場でも受け付けますので、お気楽にご参加ください(教材費¥200をお願いいたします)。
さて、今日の我が家の様子を御覧ください。
猛暑とは言え、昨日までと同様、我が明石では猛暑日になっていません。
今日は14時03分に34.1℃が最高気温です。
ツルばらの懸崖部分が無くなり、スッキリとしています。
鉢植えにはほとんど色(花)が見られません。
しかし近づくと、わずかに花が咲いています。
このエリアはフロリバンダ種を50鉢ほど並べてあります。
毎年お話いたしますが、私はフロリバンダ種の秋花剪定を行いません。
ず~~っと咲かせ続けて、剪定後の9月~10月初旬のHT種の花がない間の「マンマイちゃんの花(仏壇花)」にしています。
春~初冬まで咲かせ続けるために、特殊な剪定・整枝を行っています。
1番花・2番花・3番花は普通通りですが、3番花が終わった段階(ちょうど今です)で2番花が咲いたステム(の上部)の良芽まで深切りをします。
そこから伸びたステムで4番花、そのステムを剪定して5番花を咲かせます(この花がHT種の剪定後で花のない時に咲くマンマイちゃんの花です)。
5番花が終われば、4番花を咲かせたステム(の上部)の良芽まで深切りをします。
そこから伸びるステムで6番花、そのステムを剪定して7番花……もう木枯らしの吹く時期になっています。
階段にいるコンテストの主力選手たちは御覧の通りコンクリートの上に直接置いてあります。
1日1回(朝)の灌水で我慢するように「躾(しつけ)」をしてあります。
今のところ下葉が黄変して落葉する状態にはなっていません。
むしろ地植えの方が、品種によっては黄変して落葉間近です。
我が家は丘陵の斜面を切り取った粘土質土壌の上に建っていますので、水はけが良くありません。
そこで30数年前にばらを始めるにあたっては、植え床全面を1mの深さに掘って、底に排水を良くするために孟宗竹を敷き詰め、用土にはココナッツチップや長繊維ピートモスなど様々な土壌改良剤を入れてあります。
そのおかげで現在では水はけが良い上に水保ちも良い状態になっていますので、地植え株に灌水することは基本的にはありません(根が十分に成長していない植えて2年目までの株には灌水することがあります)。
ただ、今年の夏のように「気象庁始まって以来」という暑さの記録が出続けて、下葉が黄変する株が増えるようならば、灌水の必要が生じるかもしれません。
我が家の主力中の主力・4番打者のシーアブリスは、3番花のステムの大半が天井の防虫ネットに触れています。
2.4m以上の高さに達しているわけですが、あと1ケ月、ネットを除去するまでは放置しておきます。
なお、梅雨明け剪定を終えたツルばらの根元は風通しも陽当たりも良好な状態になっています。
7月17日の記事で、ピンチをした後に伸びが止まってしまったシュートの処理方法をお伝えしました。
鉢植えの施肥+整枝など - 関西ばら会 (hateblo.jp)
2週間経過した現在、この芽は動き始めています。
7月13日にも書きましたが、このように「一旦ケチの付いたシュート」に一流の秋花を期待することは出来ません。
この秋は家庭用切り花レベルで終わります。
ただし、来春は「二毎芽(にまいめ)剪定」をすることにより秀花の咲く可能性がありますので、大切にします。
さて、今朝の採花状況とこの1週間に咲いたエエ花を並べておきます。
品種選びのご参考までに~~
以下、7月24日分。
以下、7月25日分。
以下、7月29日と30日分。
そして、当ブログでは初登場。
熊本の唐杉純夫氏発見のフロージン82の枝変わり品種。
今年の1月に穂木を頂戴して接ぎ木をした株です。
本来は10月の秋花まで咲かせたくはない新苗ですが、「八甲田」同様、待ちきれなくなって咲かせてしまいました。
私がこの3年ほど集めている絞り品種で、新たなコレクションができました。
最後に定期薬剤散布です。
実は現在16時30分。。。まだまだ高温(明石のアメダスでは29.3℃)で散布できる状態ではありません。
が、1時間ほど後に散布予定の薬剤です。
今日のレシピは、
トップジンM水和剤(殺菌剤)……65g
プレオフロアブル(殺虫剤)……100㏄
バイオアクト(ダニ忌避剤)……100㏄
アプローチBI(展着剤)……100㏄
水……100ℓ
涼しい書斎で長々と書きました。