先週末のブログは「やさしいばらの育て方」講習会のテキスト掲載の画像および講習会の報告のみで終わりました。
我が家の様子に触れていませんでしたので、平日ですがザッとご紹介します。
まずは9月末の採花。
フロリバンダ種以外に、9月4日の一斉剪定の際、シュートの2段目・3段目が伸び始めていたために剪定せずに放置したHT種のシュートに咲いた花が、ほんの僅か咲きました。
実は今朝(10月4日)からは、昨年大晦日に自分で接ぎ木をして一斉剪定の前に切ってあった新苗の花がポロポロと咲き始め、もう少し賑やかになっています。
それは今週末のブログに画像を載せます。
ずっとご覧いただいているステムの様子です。
30℃越えの残暑が続き、蕾の状態は予想よりも早めに進んでいます。
来週前半に開花でしょうか?コンテスト(10月14~16日)よりも3~4日早く咲いてしまいそうです。
ただし、1の画像でお分かりの通りステムが曲がっています。
コンテストに出品するならば添え木を当てて「枝直し(猫背直し)」をする必要があります。
枝直しには1週間~10日間ほど必要ですので、この画像のような状態の時に添え木を当てる作業をします。
(ただし、ラ マルセイエーズの秋花は、花芯がキャベツ状に「かぶる」ことが多いので、通常コンテスト出品は考えられません。)
一方、レッド広島です。
ステムは約60㎝になっています。
開花時には、あと5㎝は伸びますので、コンテスト出品の長さになります。
蕾の状況はあと2週間で開花……という感じ。つまりコンテスト期間にピッタリと咲くでしょう。
ただし、もう1本のステム(矢印)ですが、
変な曲がり方をしています。
その理由は、
上のAー2のスッキリとした花首と比較するとその違いは明らかですが、花首が曲がっています。
この曲がりの原因は、花首の途中にある1枚葉(矢印)。
これがあると、花首の「皮膚」が引き攣(つ)ったようになって花首が曲がってしまいます。
この曲がりは「枝直し」では矯正できません。
この状態になってしまったステムはコンテスト出品はムリ、自宅用です。
台風で傷ついたクリスチャンディオールの芽(矢印)ですが、
すでに80㎝近く伸び、下方3段程度の葉の欠落は全く問題なくなっています。
ただし、蕾がまだ小さいので、コンテストの期日には咲きません。
コンテストにピッタリ咲きそうなのは、
こんな感じだと思います。
さて、我が家の玄関入り口に、自慢のスタンダード作りのマーガレット メリルがありました。樹齢35年以上です。
庭に防虫ネットを張るようになったのは、このメリルをブイブイ(カナブン・コガネムシ類)から守るためでした。
ところが、とうとう。。。
枯れました。
この2~3年、樹勢の衰えが目立っていましたが、過日の台風による潮風が致命傷になったのだと思います。
接ぎ口は直径12㎝ほどあります。
が、ご覧の通り、何匹もゴマダラカミキリを育てたのでしょう、木の中心は空洞です。
ただし幸いなことに、昨年9月に芽接ぎをしてお世継ぎ(鉢植え)を準備してあります。
12月以降、植え替えるつもりです。
最後に、定期薬剤散布のレシピです。
ほとんどの株の新葉が展開しましたので、今週から通常の濃度で散布しました。
フルピカフロアブル(殺菌剤)……40㏄
スピノエース顆粒水和剤(殺虫剤)……25g
ジェイエース水溶剤(殺虫剤)……100g
マルチ ケーミン(微量要素剤)……100㏄
アプローチBI(展着剤)……100㏄
水……100ℓ
散布から3日経過していますが、この濃度でも薬害は全くありません。
また、講習会の折にもお話いたしましたが、この時期、蕾に産卵するオオタバコガ及び花弁に寄生するミカンキイロアザミウマを防除するために、葉の下から上に向かって噴霧すると同時に、蕾の上からシャワー状に噴霧して、蕾・花に薬剤が多くかかるようにします。
明日以降、急激に気温が下がるという予報です。
皆様、お風邪など召しませぬように!