関西ばら会

長居公園にて「やさしいばらの育て方」の講習会を原則偶数月・第1日曜日・14時~16時に開催しております(要予約 教材費200円必要 お申込み 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788 )また、常時会員の募集を行っています。Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp にお問い合わせください。

関西ばら会です! 長居公園内「花とみどりと自然の情報センター」にて「やさしいばらの育て方」の講習会を行っております。(要予約 教材費200円のみ必要 原則偶数月 第1日曜日 14:00~16:00 お申込み・お問い合わせ 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788) Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp

また寒波・強風

去る25日以来、日記状態になっていますね(笑)。

 

クリスマスの強烈な寒波が去ったと思ったら、今度は年越し寒波。

今朝から強い西風が吹いていましたが、午前中はまだマシと判断して鉢の土替えの作業を開始しました。

しかし強風で用土が舞い上がり何度も目に入るため、10:30で give up。。。

10数鉢の土替えで終わりました。

f:id:kansairose:20211230165543j:plain

12月30日 土替え進捗状況

午後からは風の中でもできる作業を……というわけで、剪定したツルの処理。

ガーデンシュレッダーで粉砕……2時間弱の作業でした。

f:id:kansairose:20211230165806j:plain

剪定済みのツル枝 処理前

f:id:kansairose:20211230165920j:plain

剪定済みのツル枝 処理後

 

今日の「日記」は短くします。

腰と膝が爆発しそうです……ついでに両肘も。。。

 

年越し寒波の来襲で、日本海側は今夜以降、大雪の予報。

北陸方面の会員の皆様、どうぞご自愛くださいませ。

鉢の土替え作業 続行

午前中は大変穏やかな天気に恵まれました。

昨日、懸崖作りに誘引したつるデンティベスですが、

f:id:kansairose:20211229182402j:plain

懸崖造り つるデンティベス

つるの先端、矢印部分は柵の中の地面(=株の根元)よりも下に垂れています。

その結果、

f:id:kansairose:20211229182756j:plain

デンティベスの涙?その1

左をアップします。

f:id:kansairose:20211229182946j:plain

デンティベスの涙?その2

根から吸い上げた水分が、ぽたぽたと滴り落ちています。

2~3日はこの現象が続きます。

 

さて、土替え作業です。

f:id:kansairose:20211229183404j:plain

12月29日 作業前

作業場としてお借りしている畑は、この坂の上ですので、鉢を運び上げる労力が並々ではありません。

そのため12月に入ってから灌水をやめて鉢土を乾かし、鉢をなるべく軽くして持ち運びやすくしています。

それにしても休眠期とはいえ、水を欲しがっているのがよくわかります。

f:id:kansairose:20211229183907j:plain

鉢土が乾いた株

その結果、乾燥のため、シュートにしわが寄った株も散見されます。

f:id:kansairose:20211229184136j:plain

しわの寄ったシュート

ちょっとかわいそうな姿ですが、植え替えて十分に灌水すると、2~3日で元に戻ります。

考えてみれば、ばらにはこんなストレスは出来るだけ与えない方が良いんでしょうね。。。

 

さて昨日の予言通り、根頭癌腫病に罹患している株がいくつかありました。

f:id:kansairose:20211229201446j:plain

根頭癌腫病ー1

この株では2つの癌を発見しました。

それぞれの発生場所が根の先端または中間部分です。

こんな場合は、癌が発生した根を、癌より上方で切ります。

f:id:kansairose:20211229202259j:plain

癌のある根の除去―1

f:id:kansairose:20211229202437j:plain

癌のある根の除去-2

f:id:kansairose:20211229202505j:plain

癌のある根の除去 終了

矢印部分がそれぞれの根を切り取った部分です。

癌を発症している根を除去した後に鉢に植え戻しますが、癌発症の記録は残しておきます。

f:id:kansairose:20211229202755j:plain

癌の記録

品種名を記した札の裏に、癌発症のメモを残しておきます。

もしも来年も土鉢替えの際に癌を再発しているようであれば、この株とはサヨナラです。

ただし、癌があっても元気にシュートを発生し続ける株もあります。

その場合は「With 癌」の株として、様子を見ながら栽培し続けます。

サヨナラするのは、癌のために明らかに勢いのない株です。

 

一方、手の施しようのない場合もあります。

この株は数か所に癌が見られます。

f:id:kansairose:20211229203251j:plain

根頭癌腫病-2

見えない部分の癌も合わせると、おそらく10か所以上ーーつまり癌が定着または蔓延してしまった(あちこちに転移した)と考えるのが普通だと思います。

つまりこれほどまで多くの箇所に癌を転移した株はサヨナラするしかありません。

もしもこれが貴重な品種であれば穂木を採取して、接ぎ木の適期に接ぐのが良いと思います。

(ただし前にも書きましたが、一旦癌の遺伝子を持ってしまうと、接ぎ木した次の世代にも癌の遺伝子は受け継がれるようです。)

この株はあまり貴重な品種ではありませんので、可哀想ですがご引退願いました。

f:id:kansairose:20211229210035j:plain

癌のために引退した株

午後3時過ぎになって、小雨がパラパラと降ってきました。

本来ならばあと10鉢程度は土替えをしたいところでしたが、使用前の用土に雨がかかるのがイヤで、15:30前には今日の作業を終了しました。

f:id:kansairose:20211229210645j:plain

9月29日 土替え作業 進捗報告


年末年始は「年越し寒波」が襲来する予報です。

また土替え作業が中断されそうですが、強風で土替え作業ができないのであれば、他の作業をします。

ただ明日の午前中は、曲がりなりにも土替え作業ができるかも。。。

 

ツルばら誘引+鉢の土替え

「ばら作業休暇」4日目にして、ようやく穏やかな天気になりました。

午前中は昨日に引き続きツルばらの誘引の作業をしました。

我が家自慢の懸崖造りの誘引です。

f:id:kansairose:20211228181203j:plain

12月28日 作業前の荒城の月

f:id:kansairose:20211228181409j:plain

12月28日 作業後の荒城の月

f:id:kansairose:20211228181247j:plain

12月28日 作業前のつるデンティベス

f:id:kansairose:20211228181507j:plain

12月28日 作業後のつるデンティベス

下から見ると、 こんな感じです。

f:id:kansairose:20211228181755j:plain

懸崖造り完成-1

f:id:kansairose:20211228181832j:plain

懸崖造り完成-2

ただし、近くで見ると「無理をした跡」が散見されます。

f:id:kansairose:20211228182017j:plain

無理をした跡-1

ねじった結果、古い枝が裂けています。

f:id:kansairose:20211228182143j:plain

無理をした跡-2

9月末以降に伸びた若いシュート枝。

まだ充実しておらず柔らかいので、「くの字」に折れました。

f:id:kansairose:20211228182407j:plain

無理をした跡-3

充実した太いシュート枝ですが、限界を超えて下方に引っ張られ、表皮が裂けて悲鳴を上げています。

以上1~3の傷ついたツル枝ですが、どうせ来年7月頃までの「使い捨て」ですので、傷があってもまったく気にしておりません。

これで年間の作業の中で「最も痛い作業」が終了です。

(今日も素手でトゲと格闘して、10指及び両手の甲が傷だらけになっています。)

 

午後から鉢の土替えの作業を開始しました。

まずはガレージから園芸の土・赤玉土腐葉土を持ち上げる作業が重労働です。

階段が32段あります。

今年4月から右ひざを痛めて隔週で整形外科に通っている身には苦痛です。

間もなく次男が年末年始の休暇で帰って来ますので少しは頼れますが、私が70歳を超えるころ(5年先)には鉢は諦めなければならないかな?

f:id:kansairose:20211228183941j:plain

ガレージから持ち上げた用土

昨日も書きましたが、鉢の用土は「園芸の土:赤玉土(中粒):腐葉土=1:1:1」です。

f:id:kansairose:20211228195002j:plain

鉢の用土

ではでは、私自身の「鉢の土替え」の手順を2021年バージョンでお見せします。

f:id:kansairose:20211228195533j:plain

① 土替え前の姿

f:id:kansairose:20211228195645j:plain

② シュートをカット・葉の除去

各シュートを40㎝程度に切り、葉をすべて除去します。

f:id:kansairose:20211228195807j:plain

③ 鉢から抜く

抜けにくい時は、鉢を横倒しにして数回軽く地面に打ちつけ、かつ鉢の側面を握りこぶしで何度か叩(たた)きます。

f:id:kansairose:20211228200129j:plain

④ 土をすべて落とす

できる限りすべての土を落とします。

この時、根頭癌腫の有無を十分に確認します。

この株には癌がありませんので、次のステップに進みます。

(癌があった場合の対処法は、明日以降の作業でガンを発見した時に紹介します。)

f:id:kansairose:20211228200846j:plain

⑤ 根をカットする

根を思い切って剪定してしまいます。

私は一握りの長さ……10~12㎝にしてしまいます。

太い根が有っても関係ありません、問答無用でバッサリとやります。

(ここで根を水洗いして根頭癌腫の有無を再度チェックすれば完璧ですが、私は面倒なので水洗いはしません。)

今ご覧いただいている鉢は10号鉢ですが、我が家の主流の8号鉢に植わっている連中は、基本的にずっと最後まで8号鉢で生活してもらいますので、鉢を大きくする必要がないように(8号鉢に収まるように)根を短く切ります。

f:id:kansairose:20211228202459j:plain

⑥ シュート数の調整

次に枝数・シュート数の調整(制限)をします。

これは鉢植えで立派な(コンテストレベルの)花を咲かせるために、私が行っている作業です。

何度か書いていますが、私は8号鉢ではシュートを2~3本に、10号鉢ではシュートを3~4本に制限します。

限られた数の花に養分を集中させるためです。

したがって、コンテストなど関係のない・たくさんの花を楽しみたいという栽培であれば、まったく不要な作業ですので、ここはスキップしてください。

f:id:kansairose:20211228203456j:plain

⑦ 方向の悪いシュートの除去

①のシュートは方向が悪い(春先に伸びるステムが、すぐ上のシュートと重なる)ので、生え際からカットします。

f:id:kansairose:20211228203910j:plain

⑧ 3年目の古枝の除去

②の枝は3年目の古枝ですので、根元からカットします。

私はできるだけ前年に出たシュートに春花を咲かせたいと思っています。

シュートが出なかった場合は、2年目の枝までは残して春花を咲かせます。

重ねて申し上げますが、①のシュートも②の古枝も、来年5月には良い花を期待できる枝です。

特に②の枝の最上段(3段目)に丈夫に伸びている枝(今年の5月に花を咲かせたステム枝)は、すぐ左の2本のシュートよりも太く、かつ硬く締まって充実していますので、普通だったら残すべき枝です。

しかし、私は2月の剪定では極端に低い位置で切りたい(「2毎芽(にまいめ)剪定」をする)ために、新しいシュート枝を優先的に残している次第です。

3年目の古枝を使うと、株の背丈が高くなってしまいます。

なお、これが地植えであれば私は①も②も残します。

f:id:kansairose:20211228210344j:plain

⑨ 整枝完了

次に鉢に植え戻します。

 

f:id:kansairose:20211228210001j:plain

⑩ マグアンプK大量投入

例によってマグアンプKの大量投入です。

10号鉢には写真に写っている子供の砂遊び用のシャベル2杯(約250g)、8号鉢にはシャベル1杯(約125g)を入れます。

f:id:kansairose:20211228210805j:plain

⑪ よくかき混ぜる

昨日も書きましたが、マグアンプKは根酸で分解される肥料ですので、必ず用土に混ぜてください。

鉢土の上から蒔(ま)いても効きません。

ここで鉢植えの際の注意事項です。

「ふんわりと用土を入れる」などと書いてある本もありますが、とんでもない!!

鉢の用土は「これでもか!!!」というくらい、固くきつく締めてください。

f:id:kansairose:20211228211249j:plain

⑫ 用土の引き締め

鉢の側面に沿って移植ごてを何度も何度も突き刺して、用土をぎっちりと詰め込んでください。

f:id:kansairose:20211228211514j:plain

⑬ 株の植え込み

付き固めた土の上に株を置きます。

鉢の上部に3㎝程度のウォータースペースが必要です。

それを考慮しながらクラウン(拳骨)部分が土の上に出る深さを見計らいます。

f:id:kansairose:20211228211929j:plain

⑭ 用土を入れる

山盛りになって多すぎるとお思いですか?

いやいや、ここでも鉢の側面に沿って移植ごてで何度も何度も突き刺し、土を締めます。

f:id:kansairose:20211228212149j:plain

⑮ さらに土を締める

大体良い感じに土が収まったところで、もう一度ダメ押し!

f:id:kansairose:20211228212256j:plain

⑯ 鉢底を地面に叩(たた)きつける

トントンではありません。

鉢が割れない程度にドンドン・ガンガンです。

(スリット懸崖鉢をお使いの場合は、鉢底側面の板状の部分が折れやすいので注意を要します。)

最後に十二分に灌水します。

f:id:kansairose:20211228212736j:plain

⑰ 灌水

大きなゴミバケツ(私は薬剤散布の時に使用している120ℓ入りのものを使います)に水を張り、そこに鉢ごと浸(つ)けます。

さらにウォータースペースがいっぱいになるまで、上からも注水します。

つまり鉢底と上と、両方から水を吸わせることになります。

f:id:kansairose:20211228213154j:plain

⑱ 鉢から空気が抜ける

しばらくの間ブクブクと泡(矢印)が出ます。

その泡が出なくなれば鉢を引き上げて地面に置き、余分な水がすべて流れ出るのを待ちます。

その際、あんなに土をギュウギュウに入れたにもかかわらず、用土が陥没していることがあります。

f:id:kansairose:20211228213624j:plain

⑲ 用土補充

その際には、用土を足して陥没部分を埋めてください。

以上、鉢の土替え2021年バージョンでした。

 

明日は一日中鉢の土替えの作業を続けます。

根頭癌腫や根の異常など、面白いものがあればご紹介します。

強風の中で お遊びいろいろ

今朝は冷え込みました。

明石のアメダスでは最低気温は朝 6:50に0.5℃。

ちょっと小高い丘の上にある我が家は、氷点下になっていたと思います。

昨日、デンティベスの実を入れていたバケツに、結構しっかりとした氷が張っていました。

f:id:kansairose:20211227203949j:plain

12月27日 朝のバケツ

 

さて、今日も強風の一日でした。

最大風速は 13:43 に西の風 18.5m/sec と、昨日と変わりません。

そんな中で今日の作業は……

 

まず、ツルばらの誘引を始めました。

これだけは一人で行うと作業効率が上がりませんので、家内に頼み込んでお力を拝借して行う作業です。

棕櫚(しゅろ)縄で縛りつける時は皮手袋を外して素手で行いますので、何ケ所もトゲに刺されて血まみれになりました。

f:id:kansairose:20211227204851j:plain

ツルばら 誘引前

f:id:kansairose:20211227204938j:plain

ツルばら 誘引後-1

f:id:kansairose:20211227205020j:plain

ツルばら 誘引後-2

f:id:kansairose:20211227205050j:plain

ツルばら 誘引後-3 ばらのトンネル

これで誘引は半分終了。

明日は残りの2株を「懸崖作り」にします。

 

午後になって、ウィーピング スタンダードの張り芽接ぎを行いました。

9月23日「秋分の日 お遊び」の記事でご紹介したトゲナシノイバラのシュートの挿し木ですが……

f:id:kansairose:20211227210020j:plain

9月23日 挿し木後

長い方が活着しました。

f:id:kansairose:20211227210105j:plain

12月27日 挿し木成功-1

鉢底から白根がのぞいています。

f:id:kansairose:20211227210234j:plain

12月27日 挿し木成功ー2

このウィーピングスタンダード用の台木はお遊びで作ってはみたものの、自分では使う予定が全くありませんでした。

しかし、赤いツルばらのウィーピングが欲しいという知り合いが現れましたので、ドンファンを接ぎ木することにしました。

そこでまず、大きめの鉢(8号)に植え替えました。

もちろん用土は定番の「園芸の土+赤玉土(中粒)+腐葉土」を1:1:1でブレンドしたものです。

そこにお決まりのマグアンプKを大量投入(約250g)。

f:id:kansairose:20211227210710j:plain

マグアンプK 大量投入ー1

これを十分にかき混ぜます。

f:id:kansairose:20211227210805j:plain

マグアンプK 大量投入ー2

講習会でも申し上げましたが、マグアンプKは根酸によって分解・吸収される肥料です。

鉢土(しかも根より下の土)とかき混ぜて使用しなければ効果がありません。

鉢土の上からパラパラと蒔(ま)いても効きません。

さて、この鉢に長い台木を植えた後に芽接ぎです。

台木の下方50㎝ほどは挿し木をした時に芽を取り去ってあります。

f:id:kansairose:20211227211942j:plain

芽を除去した後

しかし上の方は挿し木の際に葉を残しましたので、芽が残っています。

f:id:kansairose:20211227212037j:plain

残っている芽

まずはこれをすべて除去します。

f:id:kansairose:20211227212125j:plain

台芽の除去ー1

f:id:kansairose:20211227212148j:plain

台芽の除去―2

そして張り芽の作業です。

台木側を形成層が出るように鉛筆を削る要領で薄く切り込みます。

f:id:kansairose:20211227212410j:plain

台木の切り込みー1

2.5㎝ほど削ってから、同じ方向に今度はやや角度をつけて切り込み、芽を入れるポケットを作ります。

f:id:kansairose:20211227212608j:plain

台木の切り込み―2

f:id:kansairose:20211227212628j:plain

台木の切り込み―3 完了

次に張り付ける芽を準備します。

台木とほぼ同じ太さの(または、ちょっとだけ細い)枝が良いと思います。

f:id:kansairose:20211227212802j:plain

芽の準備ー1

これを先ほどと同じ要領で薄く削ぎます。

f:id:kansairose:20211227213043j:plain

芽の準備―2

続いて台木のポケット部分にうまくはまるように、同じ方向でやや角度をつけて切ります。

f:id:kansairose:20211227213215j:plain

芽の準備―3

芽を取り外しますが、形成層が見えていると思います。

f:id:kansairose:20211227213336j:plain

芽の準備―4

これを先ほど準備した台木のポケットに差し込んで、形成層同士がうまく合うようにします。

芽の方の木質部分は除去する必要はなく、付けたままにします。

f:id:kansairose:20211227213521j:plain

芽を台木に差し込む(まだ差し込み不十分です)

この時、芽の下部が台木のポケットの底に確実に届くように(強く)差し込まなければなりません。

差し込みが弱いと活着しません。

ただし、力を入れて差し込む際に、大切な芽を傷つけないように十分注意してください。

f:id:kansairose:20211227213836j:plain

接ぎ木テープを巻く

接ぎ木テープとして私は「New メデール」を使います。

このテープならば芽開作業が必要なく、芽が動き始めるとテープを突き破って伸びます。

ただ、そのためにも芽の上はテープが1回だけかかるように巻きます。

 

そして今日の最後の作業は、地植え株1株の植え替え。

30年近く良花を咲かせ続け、1999年の日本ばら会全国大会(於・大阪)では会長杯を頂戴した武州ですが、さすがに樹勢の衰えが目立ってきました。

f:id:kansairose:20211227214741j:plain

引退表明 武州

そろそろ限界と思い、植え替えることにしました。

交代する選手は大月恵啓仲先生の作出花 レディーサワ にしました。

f:id:kansairose:20211227215417j:plain

レディーサワ

9月5日「引き続き 夏剪定」の記事で、剪定モデルに使った株を地植えにします。

f:id:kansairose:20211227215241j:plain

交代選手 レディーサワ

まずはご老体を抜きます。

f:id:kansairose:20211227215537j:plain

株元から30㎝ほどの所を掘る

講習会でお話いたしました「株を安定させている太根」です。

f:id:kansairose:20211227215953j:plain

株を安定させる太根

地植えの場合、1株に1本、太い根が真っすぐに地中深く伸びています。

これは養分や水分を吸収するための根ではなく、株を安定させる根だと勝手に思い込んでいます。

ところが、このご老体の武州はあっさりと抜けてしまいました。

それもそのはず、樹勢が衰えて、ほとんど根もありません。

f:id:kansairose:20211227220145j:plain

掘り上げたご老体の武州

しかも矢印の所を切断してみますと、

f:id:kansairose:20211227220237j:plain

瀕死の根

根の中心部は茶色になり、瀕死の状態でした。

しかし、かつての栄光ある株を捨てるのもかわいそうに思い、鉢植えにして様子を見ることにしました。

f:id:kansairose:20211227220423j:plain

一応鉢植えに

札の裏面には、ちょっとしたメモを書いています。

f:id:kansairose:20211227220520j:plain

札の裏

さて、古株を抜き去った後は、直径・深さ各50㎝ほどの土を入れ替えます。

f:id:kansairose:20211227220704j:plain

土替え 深さ50㎝程度

f:id:kansairose:20211227220730j:plain

土替え 直径50㎝程度

穴の底の方には、30年以上前に施したもみ殻燻炭が残っていました。

f:id:kansairose:20211227220852j:plain

30数年前のもみ殻燻炭

で、ここで本来ならば古くなった12号鉢を埋め込んで新しい株を植え込むのですが、この位置には南と西の2方向にしか「先輩株」が居りませんので、鉢を入れる必要もなかろうと考え(いや、手を抜いて)、そのまま植え込むことにしました。

用土は鉢植えの土と全く同じです。

f:id:kansairose:20211227221237j:plain

植え替え用土

まず植穴の半分まで用土を入れて、伝家の宝刀・マグアンプKを超大量投入します。

f:id:kansairose:20211227221609j:plain

マグアンプK 超大量(500g)投入

ばら作り教科書では、植穴には有機質や元肥を入れることになっていますが、私の場合は用土が鉢植えと同じですので、元肥としてマグアンプKを混ぜ込むだけです。

鉢から抜いた交代選手……これだけ元気に成長している株ですので、癌など根の異常はないと判断して、根部を水洗いして確認せずに植えます。

根鉢を崩さない方が、後の成長が良いと感じています。

ただ、根の底だけはグチャグチャとほぐして、根が広がるようにします。

f:id:kansairose:20211227222406j:plain

根鉢を崩さずに植える

根鉢の下の方に白く見えるのは、昨年12月に与えたマグアンプKです。

接ぎ口が見えるか見えないかの所まで土を入れて、十分に灌水します。

f:id:kansairose:20211227222609j:plain

残りの土を入れて灌水

かくて植え替え完了です。

f:id:kansairose:20211227222813j:plain

植え替え完了

今夜は長々と書き連ねました。

今日は強風の中でしたが、よく働きました。

明日は風が少しは収まりそうです。

午前中は残りのツルばらの誘引をして、午後からは鉢の土替えの作業を開始できると思います。

強風の中で作業

今日も強い西風が吹き荒れています。

今のところ明石の最大風速は、午前8:19に西の風19.5m/sec です。

最高気温は13:07の6.2℃……

我が家から見える瀬戸内海は大時化(しけ)で、「三角波」が立っています。

f:id:kansairose:20211226161843j:plain

12月26日 強風

f:id:kansairose:20211226161937j:plain

12月26日 海は大時化(かすかに見える対岸の山は四国)

 

寒くて庭作業には厳しい条件でしたが、限られた「ばら休み期間」ですので、できる限りの作業をしました。

昨日に引き続き、ツルばらの葉をむしり取りながら整枝しました。

f:id:kansairose:20211226162607j:plain

12月26日 朝 荒城の月

f:id:kansairose:20211226162644j:plain

12月26日 荒城の月 整枝完了

f:id:kansairose:20211226162730j:plain

12月26日 朝 つるデンティベス

過日の強風でシュートを縛り付けてあったポールが折れ、倒れたまま放置してありました。

f:id:kansairose:20211226162912j:plain

12月26日 つるデンティベス 整枝完了

以前にも書きましたが、このデンティベスは樹齢35年で根元は30㎝ほどになっています。

幾多のゴマダラカミキリを育て上げ、現在も(多分)1~2匹のテッポウムシを育てているこの株、10年以上経過した古参枝からも途中シュートが多数出ます。

すべてのシュートを誘引すると枝が込み過ぎますので、シュートの出が悪くなった古参枝を株元から切り、引退してもらいました。

f:id:kansairose:20211226164940j:plain

つるデンティベス 引退してもらった古参枝

この枝でも直径が12㎝以上ありました。

しかしテッポウムシに食われて中が空洞。

のこぎりの柄でたたくと、ポコポコと木魚のような音がします。

なお、デンティベスには「美味しそうな実」が付きます。

f:id:kansairose:20211226163202j:plain

12月26日 切り落としたデンティベスの古枝

f:id:kansairose:20211226163300j:plain

収穫したデンティベスの実

クリスマス前にこの作業をした時にはクリスマスリース用に使ってもらえるのですが、今年は正月用としてご近所にもらわれていきました。

 

昨日も書きましたが、ツルばらを中心にカイガラムシが発生しています。

f:id:kansairose:20211226165820j:plain

バラシロカイガラムシ

①はロウ質の「殻」をかぶったもの、②はまだ成虫状態です。

これはまだマシですが、ひどい場合は……(以前掲載した画像です)

f:id:kansairose:20211226170126j:plain

カイガラムシ大発生

ばら栽培の本には古くなった歯ブラシなどでこすって落とす……と書いてあるものがあります。

たぶん歯ブラシでは弱々しくて全部をこそげ落とすことが出来ないと思います。

物理的に落としたい場合は、皮手袋をして亀の子たわしでゴシゴシこすってください。

(トゲも折れます。)

しかしこすり落としただけでは、ヤツらはまだ生きていますので、私は薬剤で除去する方が確実だと考えています。

葉のある時期は薬害に気を使いますが、今の時期なら遠慮なく高濃度で薬剤を使えます。

f:id:kansairose:20211226170443j:plain

マシン油乳剤

マシン油乳剤を20~30倍で使用します。

カイガラムシをこすり落とすのではなく、刷毛(はけ)で白くなった部分に直接塗布します。

f:id:kansairose:20211226170931j:plain

カイガラムシ発生部分

f:id:kansairose:20211226171001j:plain

マシン油 30倍塗布

なお、注意を要する場合があります!

古い株では樹皮の割れ目から「カイガラムシの気配」を感じることがあります。

(いや、感じるようになってください!)

f:id:kansairose:20211226174202j:plain

カイガラムシの気配

こんな場合は、古い樹皮を無理やり剝(は)ぎ取ってみてください。

f:id:kansairose:20211226174339j:plain

古い樹皮を剥ぎ取る

ほら、いましたね!!

樹皮を剝(はが)した状態で、マシン油を丁寧に塗布してください。

マシン油は虫体を油で包んで窒息させるという物理的な作用の薬剤ですので、古くなった樹皮の上から噴霧したり散布したのでは効果がありません。

必ず虫体に直接塗らなければなりません。

樹が若いうち(10~15年)は週1回の定期薬剤散布をしていれば、カイガラムシなんぞ見ることはありません。

しかし15年以上経過すると、どうしても発生するようです。

冬期に薬剤(マシン油か石灰硫黄合剤)の高濃度使用で除去に努めます。

 

明日以降、風が収まると良いのですが、予報では明日も強風のようです。

限られた日数の中で鉢の土替えをしなければなりませんので、少し焦っています。

 

強風に妨げられて

本日より1月10日まで、有給休暇をまとめて取って、年末年始の「冬の作業」突入です。

……んが、初日から強風のため、予定の半分で作業を中止せざるを得ませんでした。

 

5株あるツルばらを、本日・葉をむしりつつ整枝し、明日・一気に誘引……というつもりでしたが、3株分の葉の除去と整枝を終えたところで、強い西風のため作業を中止しました。

明石のアメダスは午前10:57に、西の風 16.4/sec を記録しています。

 

f:id:kansairose:20211225204056j:plain

12月25日 作業前 1

f:id:kansairose:20211225204140j:plain

12月25日 整枝後 1

 

f:id:kansairose:20211225204214j:plain

12月25日 作業前 2

f:id:kansairose:20211225204256j:plain

12月25日 整枝後 2

この2~3週間の強風のため、葉が飛ばされて少なくなっているとはいえ、丁寧に葉の除去をし、細枝を根元から切り取り取り、1株に1時間近くを要します。

さらに、根本の近くや枝が重なっていた部分にはカイガラムシが見られます。

(今日は写真を撮ることを失念していました。明日、カイガラムシの写真を撮りつつマシン油乳剤をペタペタと刷毛で塗布します。)

 

作業前、名残の花を採花しました。

f:id:kansairose:20211225205136j:plain

12月25日 朝

中央の背の高いピンクの花は手児奈、その(向かって)右隣りの赤い花はレッドクリフ、下の真ん中に魅惑が見えています。

 

明日もツルばらと格闘する一日になりそうです。

12月の講習会 終了しました

今日もまた風の冷たい一日でした。

その寒風の中で、珍しいものを見ました。

地下鉄長居公園駅から「花と緑と自然の情報センター」へ向かう途中、長居公園の周回道路に桜が咲いていました!

f:id:kansairose:20211219200641j:plain

12月の桜 1

f:id:kansairose:20211219200730j:plain

12月の桜 2

今は師走12月ですが、この桜は「十月桜」だそうです。

(旧暦でも11月16日でした。)

 

さて今年最後の講習会は、午前中は会員限定の接ぎ木講習会でした。

リクエストのあった品種を始めとして、多くの穂木が集まりました。

f:id:kansairose:20211219201224j:plain

接ぎ木実習ー1 品種確認中の森井顧問

まずは中須顧問のレクチャー及び接ぎ木実演。

f:id:kansairose:20211219201416j:plain

接ぎ木実習ー2 中須顧問の実技

その後、ベテラン勢のアドバイスを受けながら、各自が実習しました。

f:id:kansairose:20211219201603j:plain

接ぎ木実習ー3 右は森井顧問

3~4年連続で実習に参加している会員さんは手慣れたものです。

接ぎ木成功率(活着率)も9割を超える会員もいらっしゃいます。

一方、今回初めて参加してくださった会員さんは、さすがに手こずっているご様子。

やはり「習うより慣れよ」で、数をこなさなければ上達は望めないと思います。

 

午後はいつも通りの「やさしいばらの育て方」の講習会でした。

f:id:kansairose:20211219202452j:plain

12月講習会 講師は上沼会長(私)です

ベテラン勢は栽培法にそれぞれ「一家言」を持っておりますので、会長の説明に納得のできない顧問が、ご自身の育て方を披露します。

f:id:kansairose:20211219202828j:plain

12月講習会 中須顧問の主張

機会あるたびに申し上げていますが、ばらの栽培は「これしかない」という決まりはありません。

それぞれの栽培環境に見合った育て方を試行錯誤して、各自が自己流・我流を確立すること、一人一人が「ばら道の教祖さま」になるのが良いと考えています。

特に今、12~1月の休眠期は、かなり無茶な仕打ちをしても、ばらが枯れることは(たぶん)ありません。

いろいろな実験をしてみてください(自己責任で……ということにしておいてください)。

 

本日の講習会に参加してくださった皆様、お疲れさまでした。

明日(19日)講習会です

お寒うございます。

昨日来、全国的に寒波が来襲し強風が吹いている様子。

北陸方面の会員様は本格的な冬の到来ですね。

積雪はどのような状況でしょうか。

お見舞い申し上げます。

 

明石でも強風が吹き荒れ、昨日のアメダスでは

18:53に 西の風 25.6m /sec という台風並みの強風を記録しています。

水を切って軽くなっている鉢が多数倒れて階段を転がり落ち、

鉢土をまき散らして「お祭り騒ぎ」になっていました。

 

来週末から冬の作業を開始し、まずはツルばらの誘引をする予定ですが、

f:id:kansairose:20211218183126j:plain

12月18日 朝 ツルばら(エマニエル)

葉が吹き飛び、葉をむしり取る手間が少なくなりました(笑)。

 

クリスマス・正月用の切り花になると思って膨らんだ蕾を放置していた株は、

f:id:kansairose:20211218183447j:plain

12月18日 朝 メルヘン ケーニギン

蕾も葉も吹き飛んでいます(涙)。

 

そんな中で、難を逃れた花もあります。

f:id:kansairose:20211218183708j:plain

12月18日 みつえ

 

f:id:kansairose:20211218183740j:plain

12月18日 はるか

 

f:id:kansairose:20211218183801j:plain

12月18日 花霞

 

f:id:kansairose:20211218183827j:plain

12月18日 ショッキング ブルーなど

多少は切花が楽しめそうです。

 

さて、明日12月19日は、予定通り長居公園内「花と緑と自然の情報センター」にて講習会を開催します。

午前中(10:00~12:00)は会員限定で接ぎ木の実習をします。

(教材費 ¥2,000- をお願いいたします。)

12月12日の記事にも書きましたが、当日入会でも実習にご参加いただけます。

(入会金+2022年度会費 ¥3,000- も併せてお願いいたします。)

接ぎ木にご興味をお持ちの方は、どうぞお越しください。

午後(14:00~16:00)はいつもの通り「やさしいばらの育て方」の講習会です。

一般の方は、あらかじめ「花と緑と自然の情報センター」(電話:06-6694-8788)にご予約をお願いいたします。

(テキスト代 ¥200- をお願いします。会員は無料です。)

 

夕方、その接ぎ木実習のための穂木を何本か、手当たり次第に切りました。

f:id:kansairose:20211218185234j:plain

接ぎ木実習用の穂木

 

ということで、明日の講習会、よろしくお願いいたします。

12月19日 講習会開催します

空には重い雲が垂れ込めていましたが、気温は思いのほか高い一日でした。

冬の準備~~元肥(バットグアノ)が1袋だけ届きました。

f:id:kansairose:20211212194712j:plain

バットグアノ(サングアノ)他

もう1袋は明日届くとのことです。

 

さて、11月28日の記事でご案内いたしましたが、改めてお伝えします。

来週の日曜日(19日)は、長居公園「花と緑と自然の情報センター」にて、「やさしいばらの育て方」の講習会を開催いたします。

午前中(10:00~12:00)は関西ばら会の会員の皆様に「接ぎ木の実習」を行います。

教材費(鉢植え台木2本・裸台木6~7本・接ぎ木テープのセット)として、恐れ入りますが ¥2.000‐ お願いいたします。

その他、接ぎ木ナイフ(大型のカッターナイフでも可)、剪定ばさみ、けが防止のための皮手袋(または軍手)、接ぎ木持ち帰り用の袋を各自ご用意ください。

なお、現在まだ会員ではない皆様も、当日に入会していただけば接ぎ木実習に参加可能です。(教材費 ¥2.000‐ に加えて、入会金+2022年度会費=¥3.000‐ をお願いいたします。)

午後(14:00~16:00)は、会員及び一般の皆様を対象に通常の「やさしいばらの育て方」の講習会です。

主な内容は12月~1月の作業として、ツルばらの誘引・秋苗の植え付け・鉢の土替え・冬の元肥・冬期の薬剤散布などのお話を予定しています。

一般の方は、いつものように「花と緑と自然の情報センター」(電話:06-6694-8788)に前もって申し込みをしていただくようお願いいたします。

 

その「12月~1月の手入れ」のテキストに掲載している白黒コピーの画像の原板(カラー写真)を、例によってここに貼っておきます。

 

f:id:kansairose:20211212200908j:plain

写真―1

f:id:kansairose:20211212200943j:plain

写真―2

 

f:id:kansairose:20211212201001j:plain

写真―3

 

f:id:kansairose:20211212201024j:plain

写真―4

 

f:id:kansairose:20211212201043j:plain

写真―5

 

f:id:kansairose:20211212201102j:plain

写真―6

 

f:id:kansairose:20211212201116j:plain

写真―7

 

f:id:kansairose:20211212201137j:plain

写真―8

 

f:id:kansairose:20211212201153j:plain

写真ー9

 

f:id:kansairose:20211212201208j:plain

写真ー10

 

f:id:kansairose:20211212201223j:plain

写真ー11

 

f:id:kansairose:20211212201251j:plain

写真ー12

 

f:id:kansairose:20211212201303j:plain

写真ー13

 

f:id:kansairose:20211212201326j:plain

写真ー14



f:id:kansairose:20211212201340j:plain

写真ー15

 

f:id:kansairose:20211212201353j:plain

写真ー16 ナルチッセ

 

【写真―6】から【写真ー14】は、古株を抜いてその後に新しい株を植えるときの「我流」の手順を示したものですが、昨年の講習会ではベテラン勢の議論が百出したテーマでした。

N氏はベニヤ板で境の壁を作る、I氏は段ボール箱の底を抜いて使う……というお話でした。

要は、それぞれのやり方を工夫すればよい……ということです。

いや、むしろそれぞれが「自分流」を確立して、「ばら道○×派」の教祖様になることが大切だと思います。

冬の入り口 いろいろ

今日は風も弱く、比較的暖かい一日でした。

明石の最高気温は15.2℃……11月中旬の気温でした。

 

12月に入って、採花は1週間に2回ほどになりました。

毎回、花数はわずかです。

f:id:kansairose:20211211181853j:plain

12月11日 朝

f:id:kansairose:20211211183107j:plain

12月11日 鉢植え

膨らんだ蕾もほとんど無くなりました。

 

そんな中、今年でサヨナラする株が、健気に咲いています。

f:id:kansairose:20211211182006j:plain

金環食

サヨナラは可哀想ですが「我が家の家風に合わない」のでどうしようもありません。

 

f:id:kansairose:20211211182450j:plain

Cl.デンティベス

そろそろツルばらも誘引しなければなりません。

この樹齢30年以上の Cl.デンティベス の実ですが、昨年来、数が少ない……

いまだにテッポウムシを発見・退治できずに手を拱(こまね)いています。

来年5月には、きっと立派なゴマダラになって巣立つことと思います。

 

鉢の灌水をやめて10日ほど、そろそろ水の切れた株が見られます。

f:id:kansairose:20211211183429j:plain

水切れ 1

f:id:kansairose:20211211183445j:plain

水切れ 2

鉢土をもっと乾かさないと、作業場の畑まで持ち上げるのがキツイので、ばらさんたちには気の毒ですが我慢してもらいます。

 

前回もご覧いただいたスタンダードの芽接ぎですが、昨年春に鉢植えの株から発生した台芽を育てたトゲナシノイバラ……そのシュート枝を、今年の5月に挿し木したところから振り返ってみました。

f:id:kansairose:20211211190330j:plain

5月4日 水揚げ

f:id:kansairose:20211211190349j:plain

5月4日 芽抜き

f:id:kansairose:20211211190448j:plain

5月4日 発根剤

f:id:kansairose:20211211184223j:plain

5月4日 挿し木

f:id:kansairose:20211211184255j:plain

6月6日 活着

f:id:kansairose:20211211184327j:plain

9月23日 芽接ぎの時

f:id:kansairose:20211211184418j:plain

12月11日 その1

f:id:kansairose:20211211184521j:plain

12月11日 その2

こうして見ると、台木の太さは挿し木した時から9月23日までほとんど変わりませんが、その後の2か月余りで急に太くなっているようです。
 その2 に見られる接いだ芽の上のくびれは、接ぎ木テープが食い込んだ跡です。

つまりこの頃(10月中)に一気に太くなったのでしょう。

 

さて本日、8号スリット懸崖鉢 64個が到着しました。

f:id:kansairose:20211211185322j:plain

8号スリット懸崖鉢

この先5年間分くらいのストックが出来ました。

 

冬の作業の準備が着々と進んでいます。

明日は冬の元肥(バットグアノ)が到着する予定です。