関西ばら会

長居公園にて「やさしいばらの育て方」の講習会を原則偶数月・第1日曜日・14時~16時に開催しております(要予約 教材費200円必要 お申込み 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788 )また、常時会員の募集を行っています。Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp にお問い合わせください。

関西ばら会です! 長居公園内「花とみどりと自然の情報センター」にて「やさしいばらの育て方」の講習会を行っております。(要予約 教材費200円のみ必要 原則偶数月 第1日曜日 14:00~16:00 お申込み・お問い合わせ 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788) Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp

強風の日曜 いろいろ有り過ぎて…

本日、毎年恒例の「4月の強風(1回目?)」。

 

「懸崖造り」のツルばら(荒城の月)、太いツルが……

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12月の誘引の時に「割れた場所」からボッキリ。。。

約150輪分の蕾がついていました。残念!

隣にもう1枝、皮1枚で残っている瀕死のヤツもいます。

(矢印)の白い部分は、上の写真の折れた部分を剪定した跡です。

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これも、いつ千切れるやら。。。

まあ、以前にも書きましたが、毎年2~3回の「4月の強風」は、

「お天道様」がなさることなので仕方がないと諦めています。

 

朝方、地植え株でヨトウムシ(落下傘)の被害葉を見つけました。

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葉裏はこうなっています。

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持っていると、落下傘で逃げるヤツ(矢印)がいます。

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もちろん、葉っぱごと「フミツブース」で処理。

 

また、午後には鉢植えのコンテスト用「白秋」の中段の葉に被害を発見しました。

こちらは、ずいぶん散らばった後でした。

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このステムはコンテストの1本花競技には出品できなくなりました。

もしも良い花が咲けば、3本や5本、あるいは10本の組花競技の中に紛れ込ませて、他のステムの葉でこの被害葉を隠して「知らんぷり」をするかも。。。

いずれにしても、これだけヨトウムシの被害が広がった原因は、先週の薬剤散布の時、殺虫剤として残効性の短いアファームを使ったためでしょう。

とは言っても、アファームは従来の殺虫剤が効かないミカンキイロアザミウマにもオオタバコガにも効果があるので、ありがたい薬です。

 

風に吹かれた葉から、大量の水分が発散してしまっているので、薬害が心配なのですが、午後4時過ぎ、強風の中で薬剤散布をしました。

風がある上に、薬害の恐れもあるならば、本来は明日以降に散布したいところです。

しかし、平日は京都の職場に通う身、どうしても休日に薬剤散布をしなければなりません。

というわけで、本日の薬剤メニューはヨヨウムシ対策を念頭に、

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ピノエース顆粒水和剤(殺虫剤)……25g

サルバトーレME(殺菌剤)……35cc

アプローチBI(展着剤)……100cc

水……100ℓ

 

散布後2時間ほどして、予想外のにわか雨で葉がひどく濡れました。

まあ、薬剤が乾いた後でしたので、たぶん効いてくれると思います。

一日中雨降り……

朝から雨降りの土曜日でした。

「週末園芸家」にとりましては、貴重な1日が何もせずに終わってしまいます。

 

とは言え、夕方になってやっと雨が上がりましたので、庭を一巡り。

目についた側蕾を摘み取ります。

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この先しばらくの間、蕾摘みの作業が続きます。

 

萼割れが始まった株が目立ちます。

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これはパパメイヤン。

開花12~13日前といった感じです。

 

我が家で毎年一番に咲くHT種は、マダム ヒデです。

今日の夕方はこんな感じ

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開花9~10日前といったところでしょう。

 

ホームセンターでは多くの新苗が売られています。

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すぐに5~6号鉢に植え替えるのですが、その際には必ず蕾を切り捨てます。

(一番上の5枚葉のすぐ上で剪定します。)

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「蕾が惜しくて切れない」という声をよく聞きますが、

苗の成長のためには心を鬼にして蕾を切り落としてください。

この後も、9月初旬の「夏剪定」まで新苗には花を咲かせず、

蕾が見えたらピンチを続けます。

夏剪定で切り込み、10月になって初めて、この株の花を楽しみます。

 

5月7日(金)~9日(日)の「大阪ばら祭2021」(於・咲くやこの花館)の2日目、8日の14:00から、会場にて一般来場者を対象に「バラの育て方」の講習会をせよという話になっています。

ばら栽培には「小さな親切(バラがかわいそう)、大きなお世話(バラの成長にとっては逆効果)」といった話をしようと思っています。

 

咲くやこの花館の担当の方々と連絡を取り合っていますが、大阪における新型コロナウィルスの感染状況が大変心配な様子。

ばら祭が予定通り開催できることを祈っておりますが、開催の可否等につきましてはこのブログでも随時お伝えいたします。

ヨトウムシの卵

昨日に引き続き、朝は少し冷え込みましたが、日中は陽射しが暑いほどでした。

 

昨日の薬剤散布時、ヨトウムシの卵を見つけました。

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ヨトウムシの卵塊

大阪府病害虫防除所のホームページ

http://www.jppn.ne.jp/osaka/color/yoto/yoto_l.pdf

によれば、卵塊が毛に覆われていませんので ヨトウガ の卵だと思われます。

ばら作りの世界では 一般的に「落下傘」と呼んでいます。

この卵が孵化すると、大きさ2mm程の1齢幼虫がこの葉の裏を舐めるように食害し、

「透かし葉」状態にした後、各々が尾部からクモの糸のような透明な糸を出して、

近くの葉にバラバラになって飛び散り、さらに食害を続けます。

写真ではすでに殺虫剤(昨日はアファーム)がかかっていますので、

卵は死んで孵化しませんが、通常は卵塊を発見した時に、丁寧にこすり落とします。

産卵から孵化までの日数は、大阪府病害虫防除所のホームページでは、25℃で3~4日、長野県農業関係試験場のホームページ

https://www.agries-nagano.jp/pest/248.html#:~:text

では、「卵は5~9日で孵化する」とあります。

いずれにせよ、気温によって孵化までの日数が変わるようですが、

小葉1枚たりとも「傷もの」にできないコンテスト派としましては、

孵化する前の卵の状態で退治しなければなりません。

したがって、1週間に1度の薬剤散布がどうしても必要になります。

小葉の1枚だけが「透かし葉」になっている程度は「ご愛敬」と笑うことが出来るガーデン派の皆様は、10日に1度の薬剤散布でも、何とか防除できるでしょうか。

ただし、その際には孵化したばかりの1齢幼虫が葉を舐め始めた時に殺虫効果が残っている「残効性の長い薬剤」(オルトランやスピノエース等)を、是非とも使用してください。

 

その他、お遊びの報告です。

昨年4月、台芽を処理した際に上手にえぐり取ることができて、白根が1本だけ付いていたものがありましたので、試しに育苗用のポリポットに植えてみました。

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ポリポット植えの台芽

それが1年で立派な トゲナシノイバラ に成長しました。

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トゲナシノイバラ

そして、枝先に蕾がついています。

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トゲナシノイバラ つぼみ

花が終わればこの株の枝で挿し木をして、来年1月の接ぎ木用の台木にしようか……と思っています。

 

最後に本日の我が家の様子、3枚連続で貼り付けておきます。

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4月11日 その1

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4月11日 その2

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4月11日 その3

 

我が家の庭の様子

4月10日、朝の気温は低かったものの、晴天の一日でした。

例年より2週間以上早い……という我が家の庭の様子です。

 

まず、自慢の「懸崖造り」のツルばら(「荒城の月」)です。

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先日の強風で、蕾の数が3割ほど減ってはいますが、

すでに小指の先ほどの大きさになっています。

(手前は遅咲きのマダムヴィオレ。)

 

地植えの連中は、品種にもよりますが、蕾は小豆~大豆の大きさになっています。

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(右前は熱情、左奥は白秋です。)

 

鉢植えはさすがに早い。

既に萼割れが始まったヤツもいます。

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(品種は魅惑。ま、春の花はグチャグチャのダブルセンター/トリプルセンター/ブルヘッド……とコンテストには使えない品種ですが。。。)

 

そんな中で、HT種は側蕾を取る作業をしています。

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真ん中の主蕾を大きく咲かせるために側蕾(矢印の2つ)を除去します。

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これでスッキリとしました(品種はプライマリーポエム。)

講習会の時にお話いたしましたが、この作業は「必須」ではありません。

庭植え(花壇や公園)で長い間花を楽しみたい場合は、全ての蕾を残して順次咲かせますと、6月上旬まで花を楽しむことが出来ます。

多くの栽培書に書いてある「側蕾を除去する」という作業は、コンテストに出品したり、切り花として楽しむ場合の栽培法です。

 

FL種の場合は、HTとは逆に主蕾を除去します。

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(品種はペルニールポールセン)。

このまま放置しますと、真ん中の主蕾が早く開花し、散った後はそこだけが「過疎地」となって淋しくなりますので、側蕾を一斉に・賑やかに咲かせるために、主蕾を取り去ってしまいます。

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こうすることによって、側蕾や下の段の蕾が、そろって咲いてくれます。

ただし、これまた講習会でお話いたしましたが、必須の作業ではありません。

春の最初の花は、早く見たいのが人情!

別にFL種の房が一斉に咲かなくてもかまわない……というのであれば、主蕾を咲かせても何の問題もありません。

房の真ん中の花を咲かせ、その見ごろに花首だけを切ってコップに飾って楽しんでください。

 

そして、夕方に今年3回目の薬剤散布をしました。

本日の薬剤は以下のとおりです。

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ポリオキシンAL(殺菌剤)……35g

アファーム(殺虫剤)……50CC 

アプローチBⅠ(展着剤)……90CC

水……90ℓ

 

なお、私は毎回必ず展着剤として「アプローチBI」を加えています。

先日・日曜日の講習会の折、「散布する薬剤の中に乳剤があれば、その乳剤に展着剤が入っているので、展着剤は入れる必要がない、と多くの本に書いてある」という指摘を頂戴いたしました。

確かに乳剤には界面活性剤(乳化剤)が混合されていますので、乳剤を使用した上に、ダインやリノー、グラミンSなどの一般展着剤を加えますと、展着剤成分の濃度が濃くなって薬害の恐れがあります。

しかし、アプローチBⅠやスカッシュなどは機能性展着剤と呼ばれ、乳剤に混入されている展着剤とは全く違う性能を持つ展着剤です。

葉面への濡れ効果や浸透移行性を促進する機能がありますので、積極的に使用してよいものと考えます。(しかも機能性展着剤は、薬害が少ないのが通例です。)

今年も来てます 招かざる客たち

アブラムシやヨトウムシ、スリップスの類は基本的に薬剤で防除できます。

 

ところが、「テデトール」以外防除法のない連中が、早くも訪れています。

例年ならば4月下旬が出番の バラクキバチ が、今年もやって来ました。

 

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ラクキバチ被害

本日、午前中は元気だった立派なステム。

午後3時過ぎに見ると うなだれています。

犯人は こいつ! 大きさ 15mmほどです。

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ラクキバチ

5枚葉2~4段目のステムに産卵管を突っ込んで産卵します。

(ステムにV字型の傷がつきます。)

そのため、ステムの水管が切断され、産卵位置より上が萎れてしまいます。

放置しておきますと卵が孵化し、幼虫(ウジ虫)が初めは萎れている上部へ、

やがて健全な下の方へとステムの内部を食害します。

発見次第、健全な5枚葉を1枚つけてカットしてください。

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なお、バラクキバチは刺しませんので、素手でひねりつぶしても大丈夫です。

ただし非常に速く飛び回っていますので、なかなか捕まえることができませんが。。。

 

また、4月3日の記事でもご紹介しました バラゾウムシ。

今朝も被害を発見しました。

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バラゾウムシ被害

犯人は大きさ3㎜前後のこヤツです

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バラゾウムシ

虫体を発見した場合は、片手を受け皿にしながら

強くつまんで 潰します。

被害に遭った部分が葉であればよいのですが、

上の写真のようにHTの蕾が被害を受けた場合は、バラクキバチの時と同様に、

5枚葉を1枚つけて切り取ります。

いずれの場合も、切り下げた部分から伸びる芽によって、

6月上旬~中旬の花が無い時期に、1.5番花を楽しむことが出来ます。

4月の講習会 終了しました

天気予報通り、午後から本格的な雨降りになりました。

大阪市では明日からコロナウィルスのまん延防止等重点措置が開始されるとか、そんなタイミングの中、御参加下さった皆様に御礼申し上げます。

 

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4月4日 やさしいばらの育て方講習会 1

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4月4日 やさしいばらの育て方講習会 2



4月1日に掲載しました「4月分の講習会テキスト写真」のブラインド処理の写真(写真―6,写真-7)につきまして、本日お話したとおり、必ずしも剪定ばさみで切る必要はありません。

今の時期ならば、爪先で簡単に折り取ることが出来ます。

まず、蕾の有無を確認してください。

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つぼみ有り

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つぼみ無し

つぼみが無い枝は、5枚葉を一枚つけて爪先でピンチします。

 

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爪を使ってピンチする

 

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ピンチ終了

こうして1番花と2番花の硲(はざま)の6月上旬~中旬に「1.5番花」を咲かせます。

なお、ブラインドは、品種によって出やすいものがあります。

コンテスト品種では、ホットコウザキの1番花は90%以上がブラインド。

春のコンテストではホットコウザキをほとんど見かけません。

 

また我が家では「葉焼け」が少し出ています。

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葉焼け

これも品種により出やすいものがあります。

コンフィダンスやローラなどで目立ちます。

 

最後に、例の「カメラ事件」。

家内に頼み込んで、おもちゃのように小さな安価の一眼レフを中古で買ってもらいました。

いかに小さいとはいえ、写りはコンパクトデジカメとは雲泥の差です。

昨日不鮮明だったスタンダード作りの失敗作、皴(しわ)の入った穂木。

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皴が鮮明に映っていると思います。

さて、次は壊したレンズですが……同じレンズは高価で買ってもらえないと思いますので、お安い中古をネットで物色しています。

 

敗北宣言

明日(4月4日)は雨天の予報ですが、予定通り

長居植物園「花と緑と自然の情報センター」1階にて

14:00~16:00 「やさしいばらの育て方」の講習会を開催します。

会員・非会員問わず、皆様のご参加をお待ち申し上げます。

 

昨日 トホホ……のお知らせをいたしました通り、愛用の一眼レフを「お釈迦」にしてしまいましたので、本日の写真は、いつも通勤かばんに入れているコンパクト・デジカメの画像です。

ピントが甘いことをお許し下さい。

 

カメラ事件に続き、悲しいお知らせ「敗北宣言」です。

1月以来ずっと紹介してきました「接ぎ挿し」ですが、

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あれっ?1本少ない!

実は、明らかに芽が枯れ始めた1本を、今朝抜き去りました。

夕方になって、残りの3本も様子を見ますと、

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上の写真は、まったく根が出ていません。

下の写真は、切り口にカルスめいたふくらみも見えますが。。。

いずれにしても、普通の台木に接ぎ木した新苗に比べると、

成長度合いに天と地ほどの差があります。

台木が入手できるのであれば、接ぎ挿しはあまりお勧めできない……というのが結論です。

接ぎ挿しに関しては、敗北宣言……です。

 

また、スタンダードにしようと「高接ぎ」したモノ、

分厚いパラフィンを剥がしますと……

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おわかりでしょうか?

穂木に皺(しわ)が入っています。

つまり、これも失敗。

昨年4月に挿し木して、1年間育てた高さ1メートルの台木がダメになりました。

「切り接ぎ」が怖いのは、接ぎ木に失敗すると、台木もダメになるということです。

「T字芽接ぎ」であれば、失敗しても接ぎ直しが出来ますので、スタンダードを作るのならば、秋に芽接ぎするのが良いかもしれません。

スタンダード作りも、敗北宣言します、はい。。。

 

その他、本日の作業。

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地植えの株元に雑草が茂っています。

新芽が小さいうちは、株間に入り込むと新芽を欠いてしまう「事故」が起こりがちですので放置していましたが、ステムが20㎝以上伸びれば(たぶん)大丈夫。

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半日がかりで草むしりをしました。

 

夕方には今年2度目の薬剤散布。

本日の薬剤レシピは、

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ピノエース(フロアブル)……20CC 

トップジンM……50g

 アプローチBI(展着剤)……80CC

水……80ℓ

 

ゾウムシの被害が少し見られます。

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こヤツは薬剤による防除が難しいので、被害に遭った葉(時には小さな蕾の花首)の近くにいる犯人(犯虫)を見つけて「テデトール」するしかありません。

昼間は素早く動きますが、朝は気温が上がるまで動きが鈍いので、捕殺可能です。

ただし、不用意に触ろうとすると、ポロリと落下して見失います。

必ず片手を「受け皿」にして、落下して逃げるのを阻止してください。

講習会テキスト 5月分写真

昨日アップした[写真ー1]は、2006年4月5日の芽の伸び方。

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2006年4月5日

今年3月27日の芽の伸び方

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2021年3月27日

今年の芽の伸び方は、2006年に比べると3週間ほど早い感じ。

そう言えば、2006年当時は我が家の花盛りは5月20~25日頃で、

コンテスト日程が5月20日以前であれば「まだ咲いてませ~~ん」と言っていた覚えがあります。

この10数年で気候がすっかり変わってしまったことを実感します。

 

では、「やさしいばらの育て方」講習会テキストの5月分写真を添付します。

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写真-1 2005年5月13日

 

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写真-2 ツルばらに枝変わりしたザ・マッカートニー・ローズ(ピンクの花)

 

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写真-3 副蕾取り前のHT種のつぼみ

 

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写真-4 副蕾を取ったHT種のつぼみ

 

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写真-5 30㎝ほど伸びたシュート

 

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写真-6 爪でシュートの先を折る

 

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写真-7 先端をピンチしたシュート

 

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写真-8 ヒゲ芽の有無の確認……ヒゲ芽有り

 

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写真-9 ヒゲ芽の有無の確認……ヒゲ芽無し

 

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写真-10 コンテスト出品用の枝直し

 

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写真-11 ビニール傘大作戦(雨対策+日除け)

 

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写真-12 ピンクラスタ

 

私事ですが、一昨日、愛用の一眼レフを持ち歩いて京都の桜を撮影している時に、手を滑らせて石畳にカメラを落下させてしまいました。

ミシッという鈍い音がして、レンズの鏡筒が変形して、どうやら再起不能

また、カメラ本体はどのボタンを押しても無反応。。。昇天しました。

大変悲しい……いや、懐(ふところ)の痛む、家計にも大損害を与える事故になってしまいました。

50年以上カメラと付き合ってきて、こんな失態は初めてです。

注意力が散漫になったのか、手指の運動機能が衰えてきたのか、はたまた脳のボケが始まっているのか。

つくづくと老化を感じています。

家内に頼み込んで、安い中古のカメラとレンズを購入しようと思っています。

トホホ。。。。。

講習会テキスト 4月分写真

4月5日から大阪市に新型コロナウィルスの感染に関して、「まん延防止等重点措置」が適用されるということですが、4月4日(日)の関西ばら会「やさしいばらの育て方」の講習会は、予定通り開催いたします。

長居公園内の「花と緑と自然の情報センター」1階にて、14:00~16:00の予定です。

今回は、4月~5月の手入れについてお話を致します。

開花前の花枝の管理、ばら展への出品、花後の処理・手入れなどに触れます。

関西ばら会の会員の皆様、どうぞ振るってご参加ください。

会場でのマスクの着用、手指の消毒、検温に御協力ください。

なお、会員以外の皆様も受講が出来ますので、前もって「花と緑と自然の情報センター」へお電話(06-6694-8788)にてご予約してください。

なお、教材費として200円を頂戴いたします。ご了承ください。

(もちろんその場でご入会【入会金1000円+年会費2000円】いただけば、教材費は不要です。)

 

さて、その4月・5月の教材に掲載した写真が白黒コピーで大変わかりにくくなっています。

そこで2・3月同様、ここにカラー写真を添付しておきますので、講習会の際の参考にしてください。

とりあえず今日は4月分を添付します。

明日、5月分を掲載する予定です。

 

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写真-1 2006年4月5日

 

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写真-2 2006年4月15日

 

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写真-3 蕾が見えています

 

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写真-4 2009年3月29日

 

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写真-5 霜害

 

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写真-6 ブラインド芽

 

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写真-7 2段目の5枚葉の上で切り戻し

 

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写真-8 台芽発生

 

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写真-9 台芽は根元からえぐり取る

 

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写真-10 春苗植え付け

 

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写真-11 バラクキバチ

 

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写真-12 バラクキバチ被害

 

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写真-13 ゴマダラカミキリ♀成虫

 

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写真-14 ローラ

 

接ぎ木苗の鉢替え

今日は天気予報通り 朝から雨降り。

昼頃から南東の風が強まり、懸崖作りのツルばらが悲鳴を上げています。

30cmほど伸びたステムの先には蕾も見えますが、

強風に吹かれて激しく揺れ、長いツルがこすれ合ってステムが折れています。

しかし、3月下旬~4月下旬にかけて、日本海を発達しながら東進する「爆弾低気圧」による被害は、毎年2~3回の試練として「織り込み済み」です。

2020年は4月13日、4月18~19日。

2019年は3月31日。

2018年は4月6~8日、4月14~15日、そして5月3~4日。

それに比べたら、今日の風はまだマシ。。。

というか、強風の本番の時期はこれから1ヶ月ほど続きます。

ひどい時は、ツルばらの蕾の4分の3以上がダメになりますので心が痛みます。

 

これからご紹介する画像は、昨日(3月27日)の作業です。

1月9日に接ぎ木をした30株ほど。

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4号(12㎝)の育苗用ポリポットに植えて、風の当たらない南向きの場所に置いていました。

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ポットの底から白根が見え始めましたので、植え替え時の到来です。

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準備するのは、5号スリット鉢と「伝家の宝刀」のマグアンプK(年末年始の植え替えには大粒を使いますが、鉢増しの時には中粒を使います) 。

用土は、我が家の定番……園芸用土:赤玉土(中粒):腐葉土=1:1:1

先ずは例によって、マグアンプKを 

えっ!ウソッ!!というほどぶち込みます。

(カレースプーン山盛り3杯ほど)

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これを軽く混ぜてから、ポットの苗を抜きます。

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これだけ白根が回っていれば根鉢も崩れません。

底に見えるグリーンの網は、台所の流しのゴミ取りネットを切ったもの。

接いだ苗をポットに植え込む際に、土がこぼれないようにポットの鉢穴に敷きました。

今はこのネットにも白根がしっかりと食い込んでいますので、

取り外さずにそのまま植え込みます。

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深さは接ぎ口部分が土に入るか入らないか……といったところ。

私は切り接ぎをしていますので、こんな深さです。

芽接ぎ苗の場合は、接ぎ口が土の表面から2cmほど上に出るように植えます。

最後に、水をたっぷりと。

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上から潅水しても良いのですが、私は植え替えの際には鉢を深水にとっぷりと浸(つ)けて、鉢底から水を吸わせています。

 

そして、鉢の並び替え。

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今までは通路の一方に寄せて通りやすくしていましたが、

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日当たりを重視して、両方に分けて配置しました。

この際、芽欠きと(必要なものは)枝の切り戻しを完了しました。

 

昨日はこの後に薬剤散布をしたわけでありまして、

丸一日「ばらの奴隷」となって、よ~~く働きました。

2日分の作業ですが、今日の雨を考えると、どうしても1日でする必要がありました。

 

週間予報では、また来週末も雨マーク。

ま、4月4日の日曜日は、関西ばら会の講習会ですので、

どちらにしても土・日の2日間連続の作業はできませんが。。。