関西ばら会

長居公園にて「やさしいばらの育て方」の講習会を原則偶数月・第1日曜日・14時~16時に開催しております(要予約 教材費200円必要 お申込み 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788 )また、常時会員の募集を行っています。Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp にお問い合わせください。

関西ばら会です! 長居公園内「花とみどりと自然の情報センター」にて「やさしいばらの育て方」の講習会を行っております。(要予約 教材費200円のみ必要 原則偶数月 第1日曜日 14:00~16:00 お申込み・お問い合わせ 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788) Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp

古枝の春剪定

昨日の講習会で、春剪定の基本的な位置についてお話ししました。

つまり、昨年伸びた新しいシュート または 新しい枝 の適当な高さの

ふっくらと膨らみ始めた外芽の上 5㎜ で切る……これが原則でした。

併せて、邪道・我流についてもお話を致しました。

その中で、株の高さ調整をしたい場合は5年以上経過した古枝であっても、

春の剪定に限っては 好きな所で バッサリ切っても芽が出る

とお話ししました。

f:id:kansairose:20210208211933j:plain

この写真のように 古枝の途中で切った場合は

どこから芽が出るかわかりませんし、

また、芽が出る可能性は100%という保証はできません。

出来れば 下の写真のように 古枝の「節」の部分で剪定したいところです。

これなら 120% 芽が出ます。

f:id:kansairose:20210208212542j:plain

以上は地植えの株の「無理やり剪定」の実例です。

周囲の株と 高さのバランスをとるために、

剪定する株も ある程度の高さが必要ですので、古枝の途中で切ります。

 

それに対して、鉢植えは自由です。

例の 恐怖の「げんこつ剪定」ができます。

(3年以上シュートが出ない株は、4年目の春剪定で、

株元〈クラウン部分〉だけを残して、全ての古枝を根元からバッサリと切り捨て、

げんこつ状態にする剪定です。)

特定の品種(ブルーシャトーなど)を除けば、

大抵の品種で新芽が吹き始めるはずです。

f:id:kansairose:20210208213433j:plain

 

このように 春の剪定は 自由奔放に 思う存分ヤンチャをしても、

新芽は伸びます。

 

2月の講習会 開催しました

本日の講習会(2・3月の手入れ)に

御参加下さった皆様、お疲れさまでした。

会員以外にも3名の方々に聴講していただき、

ありがとうございました。

f:id:kansairose:20210207202554j:plain

2月7日 講習会風景

剪定 及び その後の管理 を中心にお話を致しましたが、
休憩時間に カイガラムシ防除 について、3人の方から質問を受けました。

私も10年ほど前までは

「通常の薬剤散布さえしていれば、カイガラムシなんぞは発生しない」

と思っていましたが、

  とんでも ハップン!!

近年は 我が家でもカイガラムシに悩まされるようになりました。

樹が年をとると、どうしてもカイガラムシに好かれるようです。

防除に関しては、今の時期(2月いっぱい)は

マシン油乳剤 を 20~30倍にして、刷毛(はけ)で塗布するのが一番良いと思います。

その際に、出来るだけ樹皮(灰色・茶色になった古い皮)を剥いでください。

剥いだところに たくさん 白いモノ がひそんでいます。

(さらによく観察すると、その中に 赤っぽい物体 もいる可能性があります。

ダニです)

それら全体にたっぷりと マシン油(20~30倍)を刷毛でを塗布してください。

f:id:kansairose:20210207204220j:plain

マシン油は カイガラムシの虫体を油で包み込み、窒息死させる薬剤です。

高濃度で使用しますので、冬場限定の薬剤です。

(とは言うものの、夏場でも 見るに忍びないほどカイガラムシが発生した場合には、私は刷毛で発生個所にマシン油を塗り付けることがあります。その際は 50倍程度にして、絶対に 葉に薬剤が付かないようにします。)

カイガラを作っていない(夏場の)動いている バラシロカイガラムシ の画像を以下に添付しますが、「閲覧注意!」です。

虫を嫌いな方は 見ないでください!

 

 

 

f:id:kansairose:20210207205052j:plain

バラシロカイガラムシ

失礼しました。。。

陽射しは 春の1日

今日から コメント欄 に書き込みしていただけるようにいたしました。

記事の最後・左側「コメントを書く」から、

ご意見・ご希望、及びご質問があれば、どうぞお書き込みくださいませ。

(リアクションは週末になることが多いかと思います。ご容赦ください。)

 

平日は明石から京都の職場に通って仕事をしておりますので、

明るいうちに ばらさんたち の顔を顔を見られるのは、

週末 土日の2日間だけです。

(夏場は、出勤前・帰宅後にも「面会時間」が持てますが……)

 

立春が過ぎ、今日はうららかな一日。

夕方に 鉢植え 約300鉢の水遣りをしました。

60分以上かかります。

仮剪定をした枝の芽が動き始めています。

「そろそろ本剪定をしてくれ~~」と訴えています。

明日は講習会で大阪に出かけますので、

我が家の剪定は11日・建国記念の日以降になってしまいます。

 

南向きの縁側は 昼間は30℃以上になり、

1月9日に切り接ぎをした連中は、順調に生育しています。

f:id:kansairose:20210206202608j:plain

 

10日ほど前と1週間前に 画像を公開した株は こんな感じになりました。

f:id:kansairose:20210206202802j:plain

品種は アドミラル ロドニー です。

イギリスの C.Trew 1970年作出。

 

非常に良い香りの品種で、

関西ばら会の 香りの花コンテスト の候補選手です。

20年以上育てた先代さんの樹勢が弱まってきましたので、

代替わりさせるつもりで接ぎ木しました。

f:id:kansairose:20210206203548j:plain

アドミラル ロドニー(Admiral Rodney) イギリス C.Trew 1970年作出

 

ではでは、

明日の講習会、宜しくお願いします。

2月の講習会 テキスト写真2

昨日に引き続き、

2月7日(日)開催の「やさしいバラの育て方」講習会で

皆様にお配りするテキスト掲載の写真をカラーで添付します。

今日は 3月分 の写真です。

(品種を見ると、15年以上前の写真ですね……笑)

f:id:kansairose:20210205210356j:plain

写真-1 芽吹き1

f:id:kansairose:20210205210443j:plain

写真-2 芽吹き2

f:id:kansairose:20210205210532j:plain

写真-3 春の雪

f:id:kansairose:20210205210600j:plain

写真-4 脇目欠き1

f:id:kansairose:20210205210729j:plain

写真-5 脇目欠き2

f:id:kansairose:20210205210816j:plain

写真-6 芽の整理前

f:id:kansairose:20210205210855j:plain

写真-7 芽の整理後

f:id:kansairose:20210205210929j:plain

写真-8 ネット張り前

f:id:kansairose:20210205210957j:plain

写真-9 ネット張り後

f:id:kansairose:20210205211025j:plain

写真-10 都大路

講習会は一般の皆様も御参加いただけます(要・予約。教材費200円)。

お申込み・お問い合わせは

  花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788

にお願いいたします。

2月の講習会 テキスト写真1

過日もお知らせいたしましたが、

2月の「やさしいばらの育て方」の講習会を、予定通り開催いたします。

 

期 日:2月7日(日)

場 所:長居公園内「花とみどりと自然の情報センター」1F

時 間:14:00~16:00

テーマ:2月・3月の手入れ

    (2月は剪定、3月は新芽の管理の話が中心になります。)

対 象:関西ばら会会員 及び 一般の方

    (会員以外は教材費200円が必要です。)

 

大阪府には現在、緊急事態宣言が発出中です。

しかし、剪定や新芽の管理は「季節もの」で、

1~2ヶ月待ちましょう……というわけにはいきません。

まさに「今でしょう」の世界です。

したがって、新型コロナウィルス感染予防には十二分に留意したうえで、

講習を行います。どうぞご理解ください。

御参加下さる皆様には、

マスクの着用、手指の消毒等、感染対策の徹底をお願いします。

 

なお、テキストは白黒のコピーですので、写真が見づらくなってしまいました。

そこで、テキストの写真をカラーで添付しておきます。

 

とりあえず今日は2月分。

明日、3月分を掲載します。

f:id:kansairose:20210204212312j:plain

写真-1

f:id:kansairose:20210204212352j:plain

写真-2

f:id:kansairose:20210204212423j:plain

写真-3

f:id:kansairose:20210204212445j:plain

写真-4

f:id:kansairose:20210204212502j:plain

写真-5

f:id:kansairose:20210204212520j:plain

写真-6

f:id:kansairose:20210204212543j:plain

写真-7

f:id:kansairose:20210204212610j:plain

写真-8

f:id:kansairose:20210204212629j:plain

写真ー9

f:id:kansairose:20210204212653j:plain

写真-10(シェア ブリス)

 

サヨナラ~した品種たち その1

このブログ担当を引き継ぐに当たって、古い写真をあれこれ見返しました。

古いと言っても、2005年以降です。

と申しますのも、

私は大学時代から写真を趣味にしていまして、主にポートレートを撮っていました。

こだわりは 6×4.5㎝判 の中型カメラに フジクロームベルビア(RVP)

という組み合わせ。

つまりフィルム写真に愛着があり、

また、2000年ころのデジタルカメラの画質は、中型フィルムカメラよりも劣って(いると頑なに思って)いました。

で、デジカメの画像の質が上がり、このレベルなら妥協できると(偉そうに)思うようになったのが2005年というわけです。

それ以前の、フィルムに残るばらたちは……

今は書棚の片隅に置かれたまま、カビが生えています。

 

古いデジカメ写真に残る、私にとっては懐かしい品種で、

書物ではもちろん、ネット上でもあまり見られない品種、

そして、今では我が家に居なくなった(「サヨナラ~」した)品種を、

シリーズ化して紹介していきます。

 

f:id:kansairose:20210131182921j:plain

198?年 小川宏氏作出の 「もみじ狩り」 という品種です。

日本ばら会の会報「ばらだより」№426(1991年11月号)の表紙に写真があり、

どうしても入手したく思い、小川さんに直接お願いして頂戴したものだと記憶しています。

色も大きさもよかったのですが、花芯の締まりがイマイチで、

20年間ほど栽培していましたが、10年ほど前に サヨナラ~ しました。

 

f:id:kansairose:20210131201103j:plain

同じく 小川宏氏 199?年作出の 「十三夜」 です。

故・須賀正雄さんに勧められて購入した品種です。

初心者の頃、須賀さんにはコンテスト品種をたくさん世話していただきました。

この黄色に赤の覆輪は 私の最も好きな花色です。

残念なことに、3~4年栽培した後、癌腫病で樹勢が弱り、

サヨナラ~ しました。

今なら接ぎ木をして 代替わりさせるのですが、

当時はまだ その技術がありませんでした。

 

f:id:kansairose:20210131202342j:plain

「メモリアル ウェディング」

これまた 小川宏氏 19??年の作出です。

今、この画像を見ると、弁幅の広い剣弁高芯咲きで

コンテストに最適な花形だと思います。

ところが、鋭い棘が密生し、素手でステムを持つことができないほど。

「扱いにくい」という理由だけで、2~3年で サヨナラ~ してしまいました。

初心者時代の浅はかさだと 今、写真を見ると残念に思います。

それにしても 棘だらけの品種に「メモリアル ウェディング」という命名

小川さんの夫婦関係に ???といらぬ詮索をしてしまいました(笑……失礼)。

 

接ぎ木いろいろ

一昨日夜から今朝まで、明石は強風が吹き荒れ、

我が家から見える海には「三角波」が立ち、白く見えます。

昨日は京都の職場に出勤しましたが、京都では「そよ風」状態。

明石に帰ると、街灯が風に揺れるほどの西風。

エライ違いです。

 

とは言うものの、晴天が続いていますので

南向きの縁側の陽射しは一足早く、春!

前回の記事でご紹介した接ぎ木苗は、

たった3日間で随分芽が伸びました。

 

f:id:kansairose:20210130153628j:plain

 

接ぎ木をする時には

「穂木と台木の形成層を合わせる」と、どんな本にも書いてあります。

その際に、

穂木の垂直に削いだ面の形成層と台木の切り込んだ面の形成層を

合わせる絵が描いてあります。

もちろん間違っていませんが、次の画像をご覧下さい。

 

f:id:kansairose:20210130155005j:plain

 

穂木が台木に活着する際、初めに成長するカルスは、

垂直の面ではなく 斜めの面です!

したがって、接ぎ木をする時には

1 穂木の斜めに切る面を、鋭利なナイフでスパッときれいに整えること。

2 台木の「皮」になる方の面に、ゴミや削り屑を決して残さないこと。

私はこの2点を特に意識しています。

今の時期、まだしばらくは接ぎ木が出来ますので、ご参考までに。

 

この冬は、新しい接ぎ木にチャレンジしています。

一昨年、確実園本園の前野さんに ご著書

  美しさに差が出る!「一枚上手(うわて)」のバラの咲かせ方

  前野義博 著  PHP研究所 発行  2017年 刊

を頂戴しました。

その中に「接ぎ挿し」という方法が紹介されています。

ノイバラの枝に穂木を接いだうえで挿し木する……という手法です。

試しに 年末にやってみました。

 

f:id:kansairose:20210130162412j:plain

 

室内に入れず、庭に放ったらかしにしていますので

芽の伸びは遅いのですが、確実に動き始めています。

もしも成功率が高ければ、我が家の近所には至る所にノイバラがありますので、

年末に台木を購入する必要がなくなるのですが、

果たしてどうなることやら。。。

 

また、昨年4月に挿し木した1mほどのノイバラが活着しましたので、

スタンダード仕立ての接ぎ木もしています。

 

f:id:kansairose:20210130163304j:plain

 

これも庭に放ったらかしですので、芽の動きはゆっくりです。

 

これらの経過も、順次ご報告いたします。

新人?が書いています

当ブログを担当して 熱心に更新してくれていたY君が超多忙となり、

長い間 休眠状態になっていました。

 

で、慣れないながら上沼が 時間のある限り(たぶん週末のみ)更新しようと思います。

ドサクサ紛れで新会長となりましたが、とりあえず最初の仕事です。

 

1月27日 我が家の様子です。

f:id:kansairose:20210127155324j:plain

ツルばらは、年末12月27日に誘引済み。

左側に写っている地植え株は、年末年始の強風でほとんど葉が残っていません。

 

 

f:id:kansairose:20210127155724j:plain

鉢植えは12月29日~1月11日までかかって土替えをし、枝を仮剪定してあります。

 

1月9日に接ぎ木をしました。

今日は18日目ですが、芽が動き始めています。

f:id:kansairose:20210127160154j:plain

 

私は穂木として主に「節」の部分を使います。

成長した時に、株元にシュートとなる芽がたくさんあるような気がするからですが、

実際はどうなのでしょうか?

f:id:kansairose:20210127160528j:plain

 

今後も時間のある時に ご報告いたします。

 

2月の講習会 開催します

緊急事態宣言発出中ですが、予定通り

2月7日 14時から16時まで、長居植物園花と緑の情報センター にて

講習会を開催します。

 

2月から3月までの手入れ

2月は剪定、3月は発芽後の管理についてお話しするつもりです。

 

マスク着用、手指の消毒等、新型コロナウィルス感染対策の徹底をお願いします。

 

浄水発生土(浄水ケーキ)はわるくない

2020年は園芸基本用土に浄水発生土(浄水ケーキ)を試してみました。

www.city.osaka.lg.jp

大菊で田土(田んぼの土です)の代わりとして20年くらい前から一部の人に使用されてたものです。バラ栽培においても古書においては田土は理想的とされていたようです。

 

ただ水道水にする過程の処理でアルミニウムを使用するらしく、赤玉土と同じようにリン酸の効き目を悪くするとの話もあり(後、単に面倒くさかった)、敬遠していたのですが、2020年は思い切って使用してみました。

 

f:id:kansairose:20201130152522j:plain

 

PHが少し高いかもしれないので、無調整のピートモスを全体の10%ほど加えて後は適当に配合して、2020年の鉢栽培用土としました。

 

 

で、2020年11月末の8号鉢のロージークリスタルの根鉢(6月から鉢皿使用)

f:id:kansairose:20201130153036j:plain

 

f:id:kansairose:20201130153058j:plain


ロージークリスタル(コンテストでよく使われるHT)なので樹勢は強い品種ですが、まあ悪くないのではないでしょうか?

 

洗ってみましたの図↓↓↓

f:id:kansairose:20201130153244j:plain

 

f:id:kansairose:20201130153234j:plain

 

断面図↓↓↓

f:id:kansairose:20201130153239j:plain

 

 

・・・・別に悪くない!!

配合を工夫すれば、もう少し良い土になる気はしますし、赤玉土よりかは水持ちが良いです。その代わり重くなりますが。

 

なんといっても1トン税込み110円は魅力!振込手数料を入れても赤玉土1袋のお値段です。大阪だけでなく、全国各地で似たような感じで売っているようです。

 

菊花会のようにバラ会でも共同購入してみるのも良いかもしれませんね。