関西ばら会

長居公園にて「やさしいばらの育て方」の講習会を原則偶数月・第1日曜日・14時~16時に開催しております(要予約 教材費200円必要 お申込み 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788 )また、常時会員の募集を行っています。Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp にお問い合わせください。

関西ばら会です! 長居公園内「花とみどりと自然の情報センター」にて「やさしいばらの育て方」の講習会を行っております。(要予約 教材費200円のみ必要 原則偶数月 第1日曜日 14:00~16:00 お申込み・お問い合わせ 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788) Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp

今年二回目のハダニが来ました

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 昨日、ブログ担当庭にハダニを確認しました。6/4以来、今年二回目のハダニ来襲です。
6/4は初期の初期で発見したので、即座の水責めであっというまに収まりましたが、今回は少し遅れました。
今回も水責めで抑えようと思っていますが、上手くいくでしょうか?ミニバラは鉢ごとバケツに沈めれば簡単に治りますが、他に移動していないかが気になります。

 

 ハウス栽培の方や、株数が相当に多い方、超密植されている方は別ですが、「一般の方がハダニ対策でダニ剤を連発するのはちょっとなあ・・・」と個人的には思っております。コストも高くなります。


ということで、良いウェブサイトを見つけたのでご紹介します。とても分かりやすく丁寧に書かれているサイトです。
数が少なくても、ベランダで栽培されている方は非常にハダニが発生しやすいので(高温・乾燥のため)、重々お気を付けください。

 

ハダニの駆除方法|肉眼で見えず、殺虫剤も効かない敵を退治する実践的な手順

 

ハダニ|バラの害虫|葉の表面のかすり状紋様に要注意!それが寄生の印

 

ハダニへの殺ダニ剤の無計画使用は厳禁|科学的に征する殺ダニ剤と物理的に征する天然由来の農薬

 

講習会のお知らせ

 8月6日(日) 14:00~16:00 長居公園 長居植物園内、「花と緑と自然の情報センター」にて「やさしいばらの育て方(8月・9月の手入れ)」の講習会を行います。
一般の方も予約していただければ受講可能(教材費200円が必要)ですので、興味のある方は、下記urlより内容をご確認のうえ、予約をお願いいたします。

www.nagai-park.jp
 会員の方は講習会前12時頃から、有志で食事をとりながらばら談義を行いますので、時間のある方はお集まりください。

二番花と続オオタバコガ

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 暑いですね。ブログ担当庭では二番花が咲いています。二番花は意外にきれいに咲かせることが難しいと思います。

  • 気合いがない
  • 暑い
  • 雨が多い
  • 病害虫の多発期
  • バラの水やり回数の大幅増で時間がない
  • お礼肥えの関係上、多肥になっている

その他諸々で、花質は育てている者にとって満足出来ないものですが、切り花にして家に飾る・ご近所さまに配ると喜ばれるので切ってみて下さい。(写真は下のピンクがジュビリーセレブレーション。左のオレンジがリバプール・リメンバーズ。白に中心ピンクがファーストレディ・アキエ。一番右がロージークリスタルです)


我が家で二番花が良いのは「ロージークリスタル」です。強健・ステムが長いので切り花に最適・ローズピンク~赤の色合いなのでコガネムシ成虫・スリップスの被害がない・この暑さでも花焼けしない・弁端に黒ずみもでない、ということでバンバン切りまくってます。

白色~薄いピンクの色合いの花はこの時期なかなか難しいですね。雨で花弁にシミが入る、コガネムシ・スリップス・・・・・

 

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上の写真はイングリッシュローズのジュビリーセレブレーションですが、この品種は暑い時に直射日光を受けると花が焼けます。秋の花数は割と多い品種なので、3番花は咲かせず夏越しに集中した方がよいと思います。

 

 

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 話は変わって、先日紹介したオオタバコガですが、被害を受けると咲いた花がこんなになります。
二番花なので良いですが、ばら展用にと期待した花がこんなになると大変失望します。

 

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今回は15本くらいの花枝がやられました。被害甚大です。秋にこんなことにならないよう、お気を付けください。

  • アファーム乳剤
  • フェニックス顆粒水和剤
  • マッチ乳剤
  • プレオ・フロアブル

これらのどれかを秋の蕾がつく手前くらいから使用すると、被害はほぼ出ないようです。(上の二つの写真には、オオタバコガの幼虫が写っているので探してみて下さい。アップ画像は自主規制しました。)

オオタバコガ?

 あちこちでシュート三段目の小さな蕾が、蜜のような汁を出して食害されていました。
バラゾウムシかな?と思い探してみるも見つかりません。ホソオビアシブトクチバの食害跡とは違うように思うけど?と思い探してみると、食害跡のすぐそばに一匹の生まれたばかりの小さなイモムシが・・・これってオオタバコガの幼虫では?

オタバコガといえば秋というイメージなんですが、7月の早くから出てくるのか?と思って調べてみると、第一世代が7月から現れるようです(奈良県の資料より)。

http://www.pref.nara.jp/secure/42654/7-3_tobacco_budworm.pdf

 

 オオタバコガは難防除害虫として知られ、秋はオオタバコガ用の対策をしていないと酷い目にあいますが、幸運にも発生しない地域もまだあるようです。
他のヨトウガとは違い、ご丁寧に一個ずつ卵を産み、一晩に200個以上産卵するとか?スミチオン・オルトランなど昔ながらの薬剤は全く効果がない厄介者です。

第48話 オオタバコガの生態と防除法(病害虫・雑草防除ガイド【害虫と病気の話】) | シンジェンタジャパン

 

 去年の秋、初めてオオタバコガの被害が出て大変な目にあった、というベテランの方もいますので、特に秋は気を付けてください。ヨトウムシの類の見分け方はこちら(大阪府の資料より)。

http://www.jppn.ne.jp/osaka/color/yoto/yoto_l.pdf

ゴマダラカミキリ

 バラの一番の大敵とされるのが、ゴマダラカミキリです。この時期飛来するので、見つけたら情け容赦なく捕殺してください。早朝は動きが鈍いので造作なく捕殺できます。

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 オスは触覚が体長の1.5倍ほどあり、メスはせいぜい体長程度なので、雌雄の区別は簡単・・・ということですが、コイツがオスかメスか?ブログ担当には区別つきません。重要なのはご夫婦で訪問いただくことが多いので、なんとしても二匹とも処分するということのようです(とはいえ片割れがどこにも見つかりません)。

 捕殺が難しいという方はキンチョールでもアースジェットでもなんでも結構効くということなので、危なそうな場所(太い幹があり草花・雑草等で隠れやすい)はシューっとしておくと良いとのことです。不幸にも愛の結晶が生まれた場合は、講習内容通り早急に対応なさって下さい。

 

 後は、病気対策でしょうか。うどんこは今が全盛で盛夏になれば下火になるので、なんとか拡大しないよう粘って下さい。黒点病はならないor軽症状であることが一番です。少しくらいなら葉っぱをさっさととってしまって拡大を防いでください。

 

 しかしこの時期うどんこ病を見るということは今までなかったことです。気候のせいか余計なことをしていたのか。講習会の時、「黒点病対策をしていれば、うどんこ病になりません」と豪語していた会長も、その翌週に手児奈にうどんこ病が発生したそう。全て枝を切ってなかったことにしたようですが、会長宅も長年うどんこ病は出てなかったはず。やはり気候でしょうか。

「大阪ばら祭 2017」三日目その2(自由浮花・一本花・自由花アレンジメント)

 「大阪ばら祭 2017」最終日の様子の続きです。

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一般・新人の部の「自由浮花(5花以内)」です。去年の秋より始めた新しい種目です。一等の作品は色合いも花の組み合わせも綺麗だと思いました。

 

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一本花競技です。白っぽい花が上位入賞しました。一等・二等がもはや常勝品種となったファーストレディ・アキエですが、三等が関西らしいマダム・サチ。佳作には相当昔の品種で、花は良いが難しい香久山が入っており、楽しく拝見させていただきました。(株)環健さまより「園土のちから賞」をいただきました。

 

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自由花アレンジメントはベテランの方々が楽しそうに生けられていました。大きいアレンジメントがいくつも並ぶとやはり見栄えがします。(財)大阪市スポーツみどり財団さまより「(財)大阪市スポーツみどり財団理事長賞」をいただきました。「大阪ばら祭 2017」の紹介もこれで終わりです。長々とお付き合いいただきありがとうございました。

梅雨

 昨日は大雨でしたね。ブログ担当の生活圏内は大雨と強い風程度で済みましたが、和歌山県は観測史上一番の大雨だったとか。白浜町で1時間に89.5ミリの猛烈な雨が降り、観測史上最多。古座川町では24時間に429.5ミリもの雨が降ったそうです。

 

 今日は(大阪は)晴れましたが、週末から天気は下り坂で来週は頻繁に雨が降るようです。うどんこ病・黒星病(黒点病)の発生しやすい、といいますか秋に向けての山場のように思いますので、なんとか日曜までに時間を見つけて早めに薬剤散布をされると良いと思います。
普段薬剤を使わない自然派の方・耐病性が非常に高い品種(ADR受賞品種等)ばかり揃えている方も、出来れば今回は薬剤を使用してきっちり予防した方が楽です。
また例えば週に一回薄い液肥を潅水または葉面散布されて肥培している方も、今週は控えられたほうが無難かもしれません。

 

 二番花がそろそろ咲いてるかと思いますが、見劣りするな~と思うような花でもご近所に配るとたいそう喜ばれます。多少長めに切って(複雑な心境ですが)、トゲをとって配ってみてください。シュートピンチもお忘れなく。

日常手入れあれこれ

 昔買った液肥がそろそろ賞味期限切れ(?)になりそうで余っているので、バラ友宅へ液肥の潅水をプレゼントしてきました。

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昨年、当ばら会に入会していただいた方で「初心者です」とおっしゃっておられる方ですが、ハダニが少し出ていたくらいで問題なく管理しておられました。液肥のプレゼントでシュートが一杯出てくれれば良いのですが。

 

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シュートといえば、これはブログ担当の鉢ばらですが、ほぼ同時に3本シュートが出ようとしています。いっぺんに複数本シュートを伸ばすとどれも太い枝にならないので、鉢植えなら一本ずつ伸ばしていったほうが良いと思います。この場合なら手前のものだけ残して、奥の2本は根本から折りとります(シュートかき)。

まだ6月なのでこれから7月・8月とシュートは出るはずです。慌てず一本ずつ伸ばして太い主幹を(良い樹形になるように)作っていったほうが、秋・春と良花を沢山見られると思います。地植えであれば同時に伸ばすのは2本くらいでしょうか(樹勢の強さによりますが)。

 

 ブログ担当宅では、チュウレンジハバチが沢山飛んでいて、バラゾウムシもちょこちょこいます。薬剤散布をしてしまえば簡単ですが、なるべく粘りたいという場合は捕殺が必要となります。

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このチュウレンジハバチは刺したりしませんので、手で捕殺できます。

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産卵された場合、茎に黒いスジがあります。そのままにしておくと幼虫が孵りますので、スジにそって爪をたてて卵を潰しておくと良いです。画像は爪をたてた後なのでスジが開いています。

 

 これからの季節は少々の虫害には目を瞑って、黒星病(黒点病)とハダニの防除に気をつけると良いと思います。強い殺虫剤の連発はハダニの天敵を皆殺しにしてしまい(でもハダニは死なない)、ハダニの激発を招く危険性があるので、ほどほど・良い加減でいきましょう。

「大阪ばら祭 2017」三日目その1(グラスポット・一本花・房咲・3本組花)

 「大阪ばら祭 2017」最終日の様子です。この日は日曜日で天候も良かったので沢山のお客様に来場いただきました。

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一般・新人の部のグラスポット自由盛花は新しい種目です。今流行のモダン・シュラブローズを沢山栽培されている方も出品しやすい競技かと思います。一等の作品は正面だけでなく、横・後ろからみてもきれいに生けられていました。(株)ハイポネックス・ジャパンさまよりハイポネックスを提供していただきました。

 

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同じく一般・新人の部の自由1本花競技です。しっかりと作られた作品が上位となりました。特に一等のプリンセスドゥモナコは良い色が出ていました。咲くやこの花館賞を提供していただきました。

 

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房咲競技は派手な色合いのプレイガールとプレイボーイが一等・二等となりました。プレイガールという品種は古い品種ですが、しべの美しい期間が長いようで、最近見直されているようです。(株)タクトさまよりバイオゴールド賞を提供していただきました。

 

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3本組花競技は出品数も多く、面白い競技となりました。一等のマダムサチは関西らしいおおらかな花でした。佳作に魅惑が入っていますが、今年の魅惑は春でも芯がダブらないことが多かったよう。気候のせいでしょうか?一等には大阪府知事をいただいています。

梅雨入り

 書くネタに困りはじめました。

6月・7月は最もばらが成長する時期です。ですが病害虫の活動も盛んなので、肥料を効かしすぎると酷い目にあいます。ばらをよく観察して、土と相談して施肥量を決めて下さい。また害虫の一種だとは思うのですが、ハダニはちょっと別枠で考えてご注意を。

慣れてない方は、講習会の内容通り手入れすれば大過ないかと思われます。、、で終わるのもなんなので、ブログ担当の状況を。

 

・購入した新苗8株にうどんこ病が6/3に発生(講習会にうどんこ病サンプルで持っていった分です)。現在治療中。

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・黒星病(黒点病)はまだ発生していません。

・ハダニはいないと思っていたのですが、6/4の講習会の時、会員の方に差し上げた株の葉っぱ一枚にハダニがいるのを講習会終了後に発見。庭で発生していると仮定し、二日連続で庭全体に強烈シャワーの水責め(シリンジ)を行う。今のところそれでおさまったようです。

・虫の被害はさほど。本日バラゾウムシが一匹いたので捕殺。コガネムシの成虫が葉っぱをかじっています。チュウレンジハバチが良く飛んでいます。

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・今年は特に鉢植えの株の窒素感度がやたらと良く、少し肥料をあげただけで、多肥気味な方向にふれてしまいます。6月初めにお礼肥えを与えたので液肥は中止しています。

 

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冬に接いだ新苗の経過です。左がコンパクトな品種のマダムサチ。右が初期成育の良い品種のコンフィダンス。8号スリット鉢。

これからシュートがニョキニョキ出てくると思いますが、シュートピンチのタイミングを逸しないようにお気を付けください。