関西ばら会

長居公園にて「やさしいばらの育て方」の講習会を原則偶数月・第1日曜日・14時~16時に開催しております(要予約 教材費200円必要 お申込み 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788 )また、常時会員の募集を行っています。Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp にお問い合わせください。

関西ばら会です! 長居公園内「花とみどりと自然の情報センター」にて「やさしいばらの育て方」の講習会を行っております。(要予約 教材費200円のみ必要 原則偶数月 第1日曜日 14:00~16:00 お申込み・お問い合わせ 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788) Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp

接ぎ木苗経過

f:id:kansairose:20170413214458j:plain

 

 接ぎ木講習会に参加した皆さま、接ぎ木苗は順調でしょうか?ブログ担当は4月初めに鉢増しをし、容赦なく一番風当りの強い場所に支柱もなしで(秋だけ品種の)魅惑とともに置いておきました(意外に無事です)。まだ二段目が伸び始めたばかりなのに、シュート?時期的にシュートもどき?が出ている苗がちらほらと出てきました。

 

f:id:kansairose:20170413214738j:plain

 本当はもう少し遅く出て欲しいのですが、出てしまったものは仕方ありません。株元のクラウンを大きくするのに接ぎ木テープが邪魔になるので、ブログ担当は4月中に(支柱を立てて)接ぎ木テープを外すことにしています。

こういう二本同時に伸びてきた場合、太い枝にするために芽かき(シュートかき)をした方が良いのか悩むところですが、面倒なので放置することにしています。丁寧に育てたい方は太さと伸びる方向を考慮して一本残して、芽かきしたほうが良いでしょう。

 町中のばら園を見ると、もう蕾がついている株もありました(弱小ステムというわけではなくそれなりに伸びた枝にです)。ばら展に合わせることを考えると早すぎますが、庭花として考えると涼しい時期・コガネムシ成虫が出てこない時期に咲くので悪くありませんね。

春の嵐

 今年一回目の春の嵐でした。関西地方では瞬間最大風速20mを超えたところがあったとか、住宅の屋根がめくれたとか、看板が吹っ飛びかけて警戒を促した場所があったとかのニュースが流れていますね。

突風が吹いた後注意したいのは、特に鉢植えや若い株で揺れてしまった場合です。根元が揺れてしまうと結構ダメージが出て、最悪枯れてしまうこともあるようです。早めに根元の土を押さえ直してあげることでダメージが軽減出来ます。一株3秒もかからない作業ですので、是非風当たりが強かった場所の株だけでもしてあげて下さい。

 

 ステムが折れた葉柄が折れた葉っぱがボロボロになったチリチリになった等被害甚大だった方もおられると思います。今回は割と早い時期の嵐だったので、庭で楽しむ分には今後展開する葉っぱがありますので、花の時期には気にならなくなるはずです。ばら展への出品を考えておられる方は心が折れかけますが、同じく早い時期だったということで、組花なら誤魔化せるはずです。誤魔化せないくらいボロボロになってしまったという方も諦めないで下さい。ブログ担当は去年の4/17の嵐で本当に壊滅しましたが、諦めなかったことで某所のばら展でなんとか残った虎の子が一本花一等をとりました(当会のばら展は本当にボロボロでしたが・・・)。

特に一般・新人の部に出そうかな?と考えてらっしゃる方は諦めるのは惜しすぎます。出品する→ベテランの講評をうけるということで飛躍的にレベルアップしますので、諦めずなんとか出品なさって下さい。半年上達を遅らせるのはもったいないです。

 

 明日(水曜日)も風が強いということです。例年のパターンですと、開花までにもう一度強い風が吹くことが多いのでお気をつけ下さい。

そして明後日(木曜日)になるかと思いますが、雨後の日射しは強烈で、しおれたり・葉焼けが起こることがあります。鉢植えは木曜日の朝までに軽く水やりをしておく、特別葉焼けが起きやすい品種(コンフィダンス等)は日よけをする、鉢なら移動させておくと安心です。雨後に水やりをしていると、我ながらバカバカしくなることがありますが、そのくらいはやらないと良い花は咲かないようです。(風に吹かれたバラは予想以上に乾燥しています)

「大阪ばら祭 2017」コンテスト日程表

f:id:kansairose:20170408221529j:plain

 

 「大阪ばら祭 2017」コンテスト日程表です。会員の方には後日郵送いたしますが(鋭意荷造り中です。。)、先にブログにて画像で公開いたします。スマートフォン画像保存しておけば、いつでも確認出来るので便利かと思います。

日程表にも「簡略種目別規定」を記載しておきましたが、出品される方は出品要綱を熟読お願いします。

 

f:id:kansairose:20170408222911j:plain

 

 

f:id:kansairose:20170408222129j:plain

そろそろ

 気温が上がってきて大阪でも桜がちらほらと開花してきました。

「桜が咲くころ、バラにアブラムシがつく」と先輩より教わりましたが、ブログ担当の庭でも週末今年初めてのアブラムシを7匹発見しました。スリツブースの刑に処して無事おさまりましたが、本日町なかのセイタカアワダチソウに黒いアブラムシが沢山いるのを見ました。また近所の公園の放置ピエールドゥロンサールにバラゾウムシが5匹ほどおりました。

 

 うどんこ病もそろそろ心配ですし、今週末あたりに薬剤散布(又はいわゆる無農薬資材の散布)を行うというのが無難な選択かもしれません。する場合は薬害が怖いので倍くらい薄めの濃度で薬剤散布を行ってください。

薬剤散布の回数を少なくしたい、薬害が怖くて仕方ないという方はもう1週遅らせて、アブラムシを手動で削除するという方法も考えられます。株数少なく、うどんこ病に春先悩まされない方はそれでも良いかもしれません。

 

 上手な方で昨年もうどんこ病を発生させていないという方は、4月の後半までノーガードでも、うどんこ病は発生しないそうですが、真に受けて白い粉まみれになった方を結構知っています。ご自分の環境や例年の傾向に合わせて対応して下さい。

うどんこ病は窒素過多だと当然発生しやすいですが、あまり教科書では見ませんが根が乾き気味になると発生しやすい気がしています。同じ理屈で若い株も水を吸う力が劣るので発生しやすいようです。灌水にも気を遣ってみて下さい。

 

遊び

f:id:kansairose:20170402211133j:plain

 これは昨年、ある会員さまのお宅でピエールドゥロンサールのシュートが12本くらい出ていて、「こんなにあっても邪魔!」ということでしたので、ブログ担当がピエールのシュートに香りの四季咲きバラの芽を芽接ぎしておいたものです。

すっかり忘れていましたが、芽吹いてきたようです。この調子で行くと一株で壁面にピエールが満開、手前の方に別の香りバラが咲きます。丁度顔の高さで咲くので香るのにも好都合です。遊びですがこんな楽しみ方もあります。気に入らなければ切り落として別の品種を接いでお手軽に更新することも可能です。

 

 本日は市民対象講習会がありました。ブログ担当は所用のため欠席でしたが、来月のバラシーズンに向けて手入れをぬかりなく行っていきましょう!強風対策もお忘れなく。

一本花競技

 

f:id:kansairose:20170330000111j:plain

 大輪一花競技とも言われる種目です。各種競技の中で、最も大事な競技と見なされています。日本ばら会を始め各地域ばら会でも、大輪一花に最も権威のある賞として、会長杯を割り当てていることが多いようです(当ばら会は違ったりしますが)
その理由は、大輪一花に出品された花枝を見ると、芽吹いてから花が咲くまでの経過、手入れの仕方、栽培技術のレベルが如実に解るから、ということのようです(「この花でももの足りない」より引用)。

 従ってこの競技は特に花だけでなく、花枝を見られます。よく批判の対象となる「少しの傷や病気の跡をことさらに大きくあげつらう」というのもこの競技には確かに適用されるようです。
とはいえ当関西ばら会は「おおらか」が売りですので、あまり神経質な減点主義になることはないようです。
他、花の見方に関しては審査基準説明に準じます。

審査基準説明 その1 - 関西ばら会

審査基準説明 その2 - 関西ばら会

 

f:id:kansairose:20170330000121j:plain


 花枝はフラスコの口から花首までが50センチ以内です。65センチほどのステムが取れれば、フラスコの底まで枝がつきますが、初めはとても取れませんので、会備え付けの緑色のペーパーを使用し、浮かせて固定します。花枝に五枚葉が二つないと駄目です。

 当ばら会の栽培者は庭植えの方がほとんどです(ハウス栽培の方はあまりいません)。風や雨の影響を受けやすいですが、頑張って作っています。
品種も特定の入賞しやすい品種に偏りやすい傾向にあるのですが、特にベテランは打率の低い品種でも意識的に作って持参しているようです。
入賞していない花にも面白いもの・魅力的なものがあります。是非お越しになって、入賞花だけでなく全ての花をご覧になって下さい。そして出来れば花をお持ちになってご参加下さい(一般・新人の部は当日エントリー可能です)。

f:id:kansairose:20170309230903j:plain

4月2日 市民対象講習会を開催します

 4月2日(日) 14:00~16:00 長居公園 長居植物園内、花と緑と自然の情報センターにて市民対象の「やさしいばらの育て方(4月・5月の手入れ)」の講習会を行います。(要予約 教材費200円のみ必要)

 

ご興味がありましたら下記urlより内容をご確認のうえ、予約をお願いいたします。

www.nagai-park.jp

大阪市外に在住の方や関西ばら会についての質問はメールにて承ります

kansaibarakai@yahoo.co.jp

接ぎ木苗経過

 接ぎ木講習会に参加された皆さま、新苗の調子は順調でしょうか?

f:id:kansairose:20170219133258j:plain

 

f:id:kansairose:20170325165140j:plain

2月(2/19)に紹介した上の苗達も、今はこんな感じになりました。成長しましたね。

5枚葉が4つか5つ出たら、その上で一度ピンチして下さい。ブログ担当の場合はこのくらいの状態で4月になったら順次、8号か10号スリット鉢に鉢増ししていきます。見た目まだ早いように思えますが、気にせず鉢増しした方が結果は良いようです。

 上記の写真は12月20日くらいに接ぎ木して、1月始めに屋外南側へ。1月・2月をほぼ無肥料で、3月から肥料効かせた株です。

 

f:id:kansairose:20170325170322j:plain

 こちらの株達は同品種・同一系統の穂木を同じ出所の台木に1月20日くらいに接ぎ木。2月の始めに昼はベランダ・夜は室内に取り込み(夜間温度12度くらい)、2月の中旬から南のベランダに出した株です。肥料は同じく3月から効かしています。

 見た目はかなり違います。違いは接いでから肥料を効かすまでの期間遮光の有無です(ベランダに出すと屋根で遮光されます)。

どう見ても見た目は後者の方が良いので、ブログ担当は接ぎ木を頼まれた場合、ベランダに出して遮光することにしていますが、中身は変わらないというかむしろ前者の方がタフなはずです。

 

 接ぎ木講習会に参加された方は、色々試してどう育てたら一番自分に合うか試してみて下さい。講習会で伝えた内容はブログ担当が良いと思っている方法ですが、環境や育て方の癖でご自身に合う方法は別にあるはずです。

現状でもう二回ピンチを終えて、三段目がギューンと伸びているようなやり方をしている方もいます。予防の薬剤散布を数回されている方もいるでしょう。やり方は人それぞれ、どのやり方・どんな苗が一番秋の花が一番美しく・数多く咲くかご自身で試してみて下さい。

そろそろ暴風対策

 もうすぐ4月です。4月はかなりの暴風が数回関西地方を襲います。今のうちから出来る対策をしておいたほうが良いと思います。
4月の暴風に関しては、天気予報はあてになりません。突如暴風が吹くことがあるので、事前に対策をして下さい。台風クラスの強烈な風でステムがボロボロになります。

 昨年の2016年は、4/16の夜に暴風雨と予報が出ていたのですが、夜は雨だけ。安心した翌日4/17に晴れたとたんに猛烈な風が吹くという最悪のパターンで、ブログ担当の庭は壊滅しました。

http://www.jma-net.go.jp/tokyo/sub_index/bosai/disaster/20160417/20160417_toyama.pdf

 

 4月の風向きはデータを確認したところ、南風であったり北風であったりこれといって決まってないようですが、いわゆるビル風と言われる近隣の建物が作り出す風向き(+強烈になる)があるので、強い被害を受ける場所は決まっているようです。

ビル風 - Wikipedia


 鉢を移動しておく、支柱を建てる、防風ネットを使う、ハウスにするなど対策は色々あると思いますが、ブログ担当は鉢植えは陽当たりを犠牲にして風当りの少ない場所に今から疎開。「秋だけ品種」の魅惑を捧げものにして祈ることとします。
風対策の失敗例としては

  • 新苗を簡易ハウスに入れておいたら簡易ハウスが隣の家まで吹っ飛んだ(鉢ばらを四方においてガードしていましたが)
  • 雨対策も兼ねて支柱に傘をさしておいたら、支柱ごと傘が吹っ飛んだ
  • 支柱は無事だが傘が裏返って破壊されてバラをも破壊した
  • 虎の子の鉢植えを風呂場に入れて避難させ、その後シャワーを浴びたら天井からヤモリが落ちてきた

・・を経験しています。とにかく尋常じゃない暴風が吹くのでご注意を。今年は4/10から4/16の週が危険と睨んでいます。