関西ばら会

長居公園にて「やさしいばらの育て方」の講習会を原則偶数月・第1日曜日・14時~16時に開催しております(要予約 教材費200円必要 お申込み 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788 )また、常時会員の募集を行っています。Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp にお問い合わせください。

関西ばら会です! 長居公園内「花とみどりと自然の情報センター」にて「やさしいばらの育て方」の講習会を行っております。(要予約 教材費200円のみ必要 原則偶数月 第1日曜日 14:00~16:00 お申込み・お問い合わせ 花と緑と自然の情報センター 06-6694-8788) Mail: kansaibarakai@yahoo.co.jp

Vの字

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 上下の写真とも下手に接いだ新苗の例です(1月末に接ぎました)。しかし下の写真の苗はこのまま育てればすぐ先行組に追いついてくると思います。

 

違いは芽の下部V字のところです。上の写真は隙間があります。下の写真は密着していてカルスが接着剤のように出てきています。接ぎ木講習会の際、黒板に赤色で塗ったり、ギューっとして!などと強調したつもりでしたが、強調が足りなかったのではと反省しております。

 

両者抜いてみると、新しい白根の量も結構違います。どの程度活着しているかで白根の量もわずか一か月余りで変わってくるようです。台木の状態の違いも関係しているのかもしれませんが。

シェアブリス 5本組花

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  バラ展の様子を少しご紹介します。「シェアブリス」という品種です。写真では分かりにくいですが、非常に大きな花です。わたくし初めて見た時はびっくりしました。
香りも良いとのことですが、あまり他のばら展では出てこない品種のようです。しかし当ばら会ではよく出品されています。
非常に大きくなる品種・しかも地植えでないと良花が咲かないということなので、なかなか栽培に踏み切れない品種なのかもしれません。

 「羽ばたくように、また波打つように伸びやかに咲く姿」は一見の価値ありです。

 この品種、当会の大先輩、寺西致知先生が初めて日本に輸入したと聞いたことがあります。当会のベテランの庭にはその初代直系が咲いているとか?関西らしい花として今後もずっと見ていたい品種です。


 5月12日、13日、14日が「大阪ばら祭 2017」です(花博記念公園 咲くやこの花館にて)。
非会員の方でも「一般・新人の部」に出品可能です。今から少し手をかけて綺麗に咲いたバラを出品してみませんか?
会員の方でも出品したことのない人は、今年是非出品お願いします!

接ぎ木苗の3月

 3月になりましたね。12月に接ぎ木した新苗の調子はいかがでしょうか?

 3月になると急激に日射しが強くなったり、気温が上がることもあります。昨年ですと3月5日に我が家近辺は最高気温21度を超えました。そうなると根量はまだそれほどなのに葉が沢山の苗(加温した苗に多い)は耐えきれず、葉がチリチリになる場合があります。


チリチリになってもそのまま育ちますが、精神的ダメージはいかほどか・・・・
特にサンルームや小さい簡易ハウスは中の温度が上がりやすいので、トラブルが起きやすいようです。暑くなりそうな日は、サイドをあけて温度上昇を防ぐとか環境に合った予防策を施して下さい。

今まであまり日射しが当たらない場所に置いておいた方は、今から少しずつ日射しに慣れさせておきましょう。
幼い苗なので急激な変化は苦手です。初めは午前中だけにするとか徐々に慣らすことがトラブルを未然に防ぐコツだと思います。


 3月は温度差が激しいので、成長が早い場合は病気の心配もあります。ハウスで育てている場合、べと病が怖いようです。
うどんこ病は施肥が適切であれば出ないと九州の名人にいただいた資料に書いてありました。しかしついついやり過ぎたとかギリギリを狙っている方は発生するかもしれません。
不安のある方は薄い殺菌剤を使用することは構わないと思います(倍くらい薄くしないと薬害が出て本末転倒になります)。


 3月10日を過ぎたころから目に見えて成長してくるので、楽しくなってきますよ。置き肥をまだしていない方は少量施しておけば、成長に勢いがつきます。
色々ごちゃごちゃ書きましたが、やりたいようにやった方が楽しいと思います。ブログ担当の言うことなど無視して、液肥ガバガバやるとか、我が子以上に過保護にするとか、楽しんでいただくことを願っています。

なおブログ担当は今週末から3月末まで液肥を週一でやります。

 

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2月に接いだ分です。台木を切ったところから生えてきているのは、台木のノイバラの芽です。これは見つけ次第深くえぐって取り除いて下さい。

 

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芽が三つ出てきています。これはそのままにしておいて良いです。気持ち悪い方は両端を芽かきして下さい。

剪定日和

  本剪定はお済みでしょうか?関西の気候の場合、今日から来週末にかけてで剪定を終わらせるというのが無難な剪定時期かと思われます。今日は暖かく天気も良いようなので、絶好の剪定(と布団干し)日和かと思われます。


 先日、大先生と電話でお話しさせていただきましたが、昔はいつ剪定しても咲く時期は変わらなかったものだけど、最近はどうだろう?という話題が出ました。
去年や一昨年のように非常に暑くなると予想して、相当剪定を遅らせる・・・といった賭けをする人もいるかと思いますが、今年の春の気温はどうなるんでしょうね?


 他、あるコンテスト向き品種は基本ケンケンした咲き方をするが、かなり少ない確率だけどふんわりとした咲き方をする花がある。
同じ人が同日に持ってきた花の中にもそういうふんわりとした花が一本だけあったりする。株が違うのかなあ?という話題もありました。


ブログ担当はその品種を育てていないので、なんともな話でしたが、「この時のあの花と去年の○○さんのあの花」を他の花と見比べてみて・・・という指定を受けましたので写真を見てみました。
今まではドレッシングでそうなっていると思っていましたが、スッピンの状態で明らかに違いがあるそうです。先生はふんわりが好みだそうで・・・・

それを聞いて、その品種を大量購入して当たりを待つ・・・という愚行をしでかすのではなかろうか?と自分に怯える週末です。

 

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 写真は本文とは関係のない品種ですが、ロイヤルハイネスという品種です。

伝統の品種ですがなかなか良花が咲きません。おまけに大ベテランの先生にはかつての最高に咲いたロイヤルハイネスが頭にあるので、ちょっと良く咲いたくらいでは相手にしてもらえない損な品種かもしれません。とはいえ自宅で見る分にはこの程度の三流(四流?)ハイネスでも他の庭花と比較すると凛然とした気品があり別格といった感があります。病害虫に(非常に)弱いということですが、変な癖はないので育てやすい品種だと思います。

 ある名人様に教わった話ですが、昔、関東の名人が出品されたロイヤルハイネスは5月に入ってから一度も水をやらず花を仕上げた。その時のロイヤルハイネスは銀色がかって輝き別格の発色だった・・・とのことです。

ホット神崎 10本組花

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 ばら展の様子を少し紹介します。この品種は「ホット神崎」という名前で「ホットコウザキ」と読みます。命名された方は大名人で、お住まいの神崎町にちなんでいるそうです。
当ばら会にも審査に来ていただいたり大変お世話になっており、わたくしブログ担当も(あちこち追いかけては)図々しく声をかけて勉強させていただいています。

 

 最近あまり流行らない(?)こういった剣弁高芯のバラですが、皆さまはどう感じられるでしょうか?
ただバラ展の日に、これだけ揃えて咲かせるというのは本当に難しいのです。
特にこの花の栽培者様は遠方より持ってきていただいているので、輸送の問題もあります。それだけ丹精込めたバラが出品されます。是非ばら展にお越しになってご覧になって下さい。

 

 この品種は太陽光線のあて具合によって、弁端の色がかなり変わります。弁端を薄いピンクに咲かせることも出来ますが、栽培者の情熱が表れたような紅色です。
花には人柄が出るのでしょうか?そういえば栽培者様は、この花のようにスラリとした女性です。

接ぎ木経過

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 接ぎ木した苗が成長していく姿は可愛いものですね。ブログ担当のところの接ぎ木苗は今こんな感じです。

接いで2週間経って活着した後は外に出しているので、一番早い組でこんなもんです。まだ芽が伸び始めのも一杯います。温度の高いところに置いている方や、肥料を早めに与えている方はもっと成長していると思いますが、ある程度伸びたらピンチして下さい。逆にまだ伸びていないという方も全然気にしなくて大丈夫だと思います。3月になると急激に成長してきますし、苗の時期は草体を伸ばすより、根を重視した方が良いと思います。

肥料過多気味で葉っぱが茂ると、苗のうちから殺菌剤が必要となったり、草体の割に根がいまいちの徒長生育で伸びしろがない、その他強い日射しでチリチリになる、凍害発生・・・・ということをブログ担当は経験しました。

 

 ブログ担当は、接ぎ木講習会の内容通り、植えつけ時に弁当肥えとして活力剤。しばらくしてリンカリ肥料を少しやったのみです(色々手をかけたい人向けで、基本的には不要)。来週末は2月末となりますので、肥料を少しあげようと思います(配布プリントを参照してください)。

 

 どうしても友人の苗が成長していると、うちも負けじ!と成長させたくなりますが、あまり張り合わない方が無難だと思います。3月になって啓蟄を過ぎたころ(今年は3/5)から、草体も根も一気に成長してきますので、それに合わせて肥料を適量効かせてください。

 

 3月が終わったころ、5号鉢の土が崩れない程度の根鉢を作ることが出来れば、秋に十分一人前の株になります。名人と言われる方達の中にはかなり早いペースで株を作って、秋に最高賞を獲得されたりする方もいますが、4月の段階で見上げるような株を作ってしまうと、ハウスがない場合4月の暴風でなぎ倒されます(経験済)。このくらいのペースでも秋の新人賞なら十分狙えるくらいは育ちますので、焦らず育ててあげて下さい。

春のばら展は新種目がいくつか増えますよ

 こんばんは。ブログ担当は副事務局も兼ねてますので、夜なべして次の春のばら展の種目案内やら出品要綱を作成しておりました。

 

 次回のばら展は今までなかった新種目が増えるみたいですよ~。

「香りばら1枝」「アレンジメント(中)」等が新設されるようです。「香りばら」は大輪でも、房咲きでもOK。お庭にイングリッシュローズやフレンチローズ、河本にF&Gローズ等が多いって方も出しやすくなると思います。前回評判の良かった、一般新人の部の「自由浮花5花以内」も引き続きあります。

 

 新会長もなるべくみんなが出品しやすいように、と頭を悩ませているみたいなので、会員の皆様は是非出品して下さい!会員でない方も、「一般・新人の部」は当日出品可能ですので是非出品お願いします!!(会員でも初心者の方は「一般・新人の部」に出品可能です)

 

これ以上勝手に掲載すると怒られるのでやめておきますが、正式決定したらすぐこのブログでもアップします。会員の方には郵送で3月末に送りたい・・・・と思っているのですが、色々後にならないと決定しない事項もありまして、郵送は遅れると思います。すいません。

 

「大阪ばら祭り 2017」は5月12日(金)~5月14日(日)(@花博記念公園 「咲くやこの花館」)です。種目の説明や輸送方法もここでお知らせするので、たまにチェックしてください。

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メイアンの「コンフィダンス」です。技量が非常に出る品種のようで、ブログ担当程度ではこの程度しか咲かせられません。気候や肥料で発色も変わるようで、サーモンがかるピンクと写真のようなパールピンク(?)となる場合があります。ブログ担当は輝くようなパールピンクなコンフィダンスが好きです。

 

そろそろ本剪定?

 今日はバレンタインでしたね。バレンタインを過ぎてから3月初旬までが、関西の本剪定の適期だと言われます。

寒冷地ですとあまり早く剪定してしまうと、芽が伸びた頃に寒さにあたって、花芽がつかない(ブラインド)ことが頻発するようですが、関西平野部の気候だとあまり関係ないようです。(ビッグチーフなど特別ブラインドしやすい品種というのもあるようですが)

 

 とはいえ2015年と2016年は異常に暑く開花が早まりました。ばら展に出品しようと思うと、本剪定の時期も色々考えます。

我々のばら展「大阪ばら祭り 2017」は5月12日(金)~5月14日(日)(@花博記念公園 「咲くやこの花館」)です。ひと昔前まではこの日程だと「少し早い」といったところだったようです。しかしここ二年は暑すぎて、ベテランでさえも「もう花がない」といった状況でした。(主にハイブリッドティー種のことで、フロリバンダ・モダンシュラブはちょうど)

ベテランが出品するような花は、長く伸びた花枝に豪華な花が咲くのでやや遅く咲くものですが、それでも苦しかったとなるとブログ担当のような未熟者の花枝ですともっと早く咲く?だから剪定はかなり遅くしようか?でも今年は涼しい春だと困るし・・・などと迷うのもまた楽しいものです。

 

 基本的に春の剪定は秋と違って、早くしようが遅くしようが、咲く日はそれほど変わらずお天道様次第なので、気楽に、可能ならばフロリバンダやモダンシュラブ(イングリッシュローズなど)から剪定なさって下さい。

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岡本勘治郎氏作出の「高雄」という品種です。

鉢の土替え

 冬作業はお済でしょうか?ブログ担当はさぼりにさぼっていたため、鉢ばらの土替えがまだ終わっていません。早朝に起きて一日一鉢土替えすれば一か月で30鉢出来る!と一月初めに誓ったと思うのですが、現実にはまるで進みません。

 

 12月の講習会の時に土替えは説明したのですが、2月はしていなかったと思うので一応ここでブログ担当のところのをご覧に入れます。

 

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ブログ担当はこんな感じで土を落としてから約半分に切ります。切ってから残った部分はさらに念入りに土を落として、土が固まっている場合(購入した苗に多い)は水洗いもして土を落とし、癌腫等の被害がないか確認します。勿論切り捨てた下半分もチェックします。ちなみに上記画像は魅惑という品種で懸崖型8号スリット鉢で育てていました。

 

 

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このような感じで分かりやすく癌腫がついていれば一目で分かりますが、根っこをめくる下から覗きこむという行為してやっと見つかる場合もあるので、念入りにすることをお勧めします。この癌腫株は業者から買った新苗ですが、土替えするまで気づかずにいました・・・・迂闊を通り越してボケてきたのか?と自分を疑いたくなります。

 

いきなり地植えにしてしまうと、病気の発見が困難であったり、育ててみるとイマイチだなぁ、植える場所を変えたい、といった場合抜くのが面倒なので、なるべくなら外部からきた株は一年鉢植えで育てて、夏と秋に育成条件の試行錯誤・冬に病害虫のチェックを済ませてから地植えにしたほうが良いと思います(なかなか面倒で難しいですが)

 

 

f:id:kansairose:20170211204056j:plainこれは昨年接いだ新苗ですが(白いのは雪です)、一年鉢で育てて根を張らせてから地植えにしたほうが、隣の株との競合にも抵抗力がつきますし、万事好都合だと思われます。

 

 ブログ担当は鉢の中を出来るだけ白根で一杯にしたいという考え方で、かなり浅植えですが、会としてこの方式を勧めているわけではないのでご注意下さい。(浅植えをする場合、植え込み時入念に土を抑え込んで揺れないようにする必要があります。二月の講習会に来られた方はお分かりかと思いますが・・・・)

 

 癌腫に関しては、福井教授の下記の内容が分かりやすく、信頼出来るものと思われますのでよろしければご覧ください。

http://www.nichibara.com/2012/2012_gansyu_fukui.pdf

Facebookページを作りました

 関西ばら会のFacebookページを作成しました。

「いいね!」をクリックしていただけると、ブログが更新した場合、そのことがFacebook上で表示されると思うので便利だと思います。

 

Facebookを利用されている方は、「関西ばら会」で検索してみて下さい(バラではなく平仮名で「ばら」でお願いします)。よろしくお願いいたします。